◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <北播磨編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
法華山 ほっけさん | 243.1m | 加西市・加古川市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 笠原 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2013年11月】 No.2 | 2013-90(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
善防山の尾根より 2013 / 9 |
法華山一乗寺を懐に抱く243mピークのこと地元ではどのように呼んでいるのか知らないので、書写山円教寺と同じく山号の法華山で呼ぶことにしているが、1995年2月に登ったときは単なるヤブ山だったとの印象が強く、もう一度となると二の足を踏んでいた。その法華山を一乗寺散策のついでと考えたとき、記憶が薄らいでいたことにもよるが、少しぐらいのヤブコギなら良い運動になるとの考えも出てきて、再訪をするのも悪くないと思えてきた。但しパートナーはきついヤブのことを憶えており、ヤブ山には登りたくないと言われてしまった。そこで単独で向かったのは2013年11月の3連休最終日のことだった。天気予報では午前は曇りで午後から晴れとなっていたが、朝の空は雲は多いものの、青空も見える空だった。一乗寺に着いたのは12時が近い時間だった。そこの駐車場は有料で、300円を払って入ると、休日とあってか10台以上の車が止まっていた。案内順路に従って一乗寺境内に入ると、そこでも拝観料として400円を払った。境内の木立には紅葉の進んでいるものがあり、鮮やかな赤や黄色を楽しめた。一乗寺は山の斜面に寺が広がっているため石段登りが続いて、常行堂、三重塔、本堂と見て行った。そして本堂の奥に建っていたのが行者堂で、そばには弁天堂、妙見堂も建っていた。一乗寺散策はそこまでとして、行者堂の横から山肌に取り付いた。小径は見えなかったが、下生えは少なく樹間も空いていたので、適当に登って行けた。すぐに尾根を辿れるようになり、踏み跡程度のケモノ道を伝った。軽いヤブコギもあったが、それは想定内だった。その感じで山頂に近づけるものと思っていると、想定外のことが起きた。それは雨が降ってきたことだった。てっきりもっと晴れてくるものと思っていたところ、逆に空は雲が増えて、尾根歩きになった頃には曇り空に変わっていた。それで済めば良かったのだが、薄暗さが増してきたかと思うと雨粒が落ちてきた。そして小雨となってきた。それでもまだ歩いていたのだが、すぐに本降りとなった。そこで雨具を着込んで、尾根の途中ながら停滞することにした。その雨がなかなか止まなかった。30分経って漸く雨足が弱くなってきた。ただ空は少し明るくなった程度で、すぐに晴れる気配は無かった。そこで小雨の中ながら尾根歩きを再会した。少しヤブをこぐ感じで進むと、露岩地が現れ、そこからは南に向かって展望があった。また山頂方向も望めたが、その山頂の南にある220mピークが間近に見えていた。そこでその220mピークに立ってから山頂に向かうことにした。その先に水道設備かと思われるコンクリート作りの四角い構造物が現れ、そして少し下った位置から220mピークへと斜面に取り付いた。始めは軽いヤブコギ程度だったが、途中からシダヤブに行く手を阻まれてしまった。ちょっと計算違いだったがピークまでの距離は僅かなので、シダヤブを迂回せずに突っ切ることにした。それも間違いでシダヤブは更にきつくなり、完全なヤブコギ状態になってしまった。全身でシダを押し退けるようにして登って、何とか220mピークに出た。そこからは尾根歩きとなり、はっきりとした尾根道が付いていたので、一気に楽になった。もう雨は止んでおり、陽射しも現れるようになっていた。前方には山頂が見えており、距離は僅かだった。歩くうちに北西方向に展望が現れて、尾根続きの王神峯がすっきりと望まれた。雨の後とあって、視界はけっこう洗われていた。尾根の途中にはシダの被さる所も現れたが、道ははっきりしていたので問題は無かった。220mピークから20分ほどで山頂到着だった。三等三角点(点名・上ノ垣内)の辺りが少し広くなっている程度で、周囲は雑木が囲んでいた。そこで展望を求めて北へと続く尾根道を進むと、少し開けた所が現れた。善防山に笠松山、遠くは笠形山も望まれた。但しけっこう雑木に妨げられての展望だった。そこで手頃な木に登ってみたところ、下の写真の通りまずまずの展望を得られた。その展望で法華山には満足する思いになれた。そこで下山に移ったが、下山は220mピークとの鞍部まで戻ることにした。そこに一乗寺の方向を示す標識が立っていたので、そこから尾根を離れた。小径に入ったものの意外とはっきりしない小径で、目印を追うことになった。それも途中で目印を見なくなってしまった。そのときはもう地獄谷に向かうコースからは外れていたようだったが、程なく見覚えのある水道設備のそばに出てきて、現在地を掴むことが出来た。往路で谷筋を歩いて尾根を目指しておれば、無理なく山頂に立てていたようだった。そこからは尾根に上がらず暫くは南の方向に続く谷筋を下った。やはりはっきりとした道は無く、適当に歩く感じだった。そのまま下れば一乗寺に戻れないので、途中で左手の斜面を登って尾根に向かった。尾根に出ると更に東へと進んだところ、行者堂のそばに出てきた。単なる偶然だったが、うまく一乗寺に戻って来られたになる。後は青空が広く現れてきた空の下を、再び境内を散策しながら駐車地点へと戻って行った。 (2013/11記)(2021/3改訂) |
<登山日> | 2013年11月4日 | 11:52一乗寺駐車場スタート/12:04行者堂のそばから山中に入る/12:10〜45雨のため尾根の途中で停滞する/13:02水道設備/13:18[220m]ピーク/13:36〜53山頂/14:03尾根を離れる/14:28行者堂のそばに出る/14:44エンド。 | |
(天気) | 始めは雲が多いものの青空も覗いていた。その空が一気に曇り空になったかと思うと、急に雨が降ってきた。30分ほど降り続いた後こぬか雨となり、やがて止んだ。その後は少し青空が見える空にまで戻ってきた。山頂の気温は15℃ほど。北から少し風を受けた。視界はまずまず良かった。 | ||
<< Photo Album 2013/11/04 >> |
---|