2019年12月の第一土曜日は終日曇り空の天気予報だった。その通りで朝の空は薄黒い雲が広がっていた。その空を見て近場の山で昼を過ごすことにした。向かったのは石倉の峰相山で、峰相山からはトンガリ山へと歩こうかと考えた。石倉の里に入ると車を最奥へと進めて峰相上池の手前にある広い駐車場に車を止めた。そこからは池の東側を通る遊歩道に入り、峰相上池、新池のそばを通っていろり庵の前に出た。更に北へと進むと車道に合流し、車道の終点は開山堂の前だった。そこからは参道を歩く雰囲気となり、階段道を登って峯相堂の前に出た。その先も少し階段があって、害獣避けゲートが現れた。そのゲートを抜けると山道歩きとなった。やや急坂があり段状に開けた所を抜けると、道としてははっきりしなくなった。ただ目印テープが付いていたのでそれを追って登ると、二つの祠と五輪塔が現れた。その先で山陽自然歩道に合流して、そこより北東方向に少し歩くと峰相山の標識が現れた。そこより北へ僅かに登った所が山頂だった。相変わらず展望の無い山頂だった。その山頂に立って気付いたのは北東方向へと歩き易い尾根があることだった。その尾根に入れば展望地が現れるのではと思えて、その尾根を少し下ってみることにした。はっきりとした尾根が続くものと思っていたのだが、少し下るともう道は不確かになった。期待した展望も現れなかったが、低山でもあるのでそのまま下って一度麓に出ることにした。尾根なりに下ると下る方向は東となり、前方に見覚えのある太陽公園の建物を木々の隙間から見るようになった。そして下り着いた所は鶏足寺のそばだった。その辺りは有料施設の範囲となるので、鶏足寺の境内に整然と並ぶ五百羅漢を見るだけに止めて、鶏足寺のそばで昼休憩とした。そして峰相の尾根へと引き返した。その尾根へのコースは下ってきた尾根を戻らず、以前に歩いた鶏足寺の裏から尾根に出る小径を辿った。この日二度目の峰相山山頂に立つと、その先は往路を戻って峰相上池の駐車場へと戻って行った。
(2020/1記) |