TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
観音山    かんのんさん 245.0m 新温泉町
 
1/2.5万地図 : 浜坂
 
【2012年7月】 No.2 2012-68(TAJI&HM)
 
    新温泉町戸田地区より  2012 / 7

 観音山は山頂そばの圓通殿まで参道があるので、ごく気楽に登ることが出来る。その観音山の再訪を考えたとき、ごく簡単に登れることから、真夏の季節に海水浴とのセットで登るのも面白いのではとの考えが浮かんだ。近くには浜坂サンビーチがあり、狭い範囲で海と山の両方が楽しめそうだった。その考えで向かったのは2012年7月最後の日曜日だった。連日猛暑が続いていたが、その日も快晴の予想で、海水浴を是非とも楽しみたくなる日だった。
 自宅を6時半に出たものの浜坂は遠隔の地で、観音山の麓の相應峰寺(そうおうぶじ)に着いたときは、9時半になっていた。その相應峰寺だったが、駐車場が満車だった。その車が遠方からのものでは無く、軽トラが多かった。不思議に思い、近くで休んでいた人がいたので聞くと、この日は山の草刈りをしているとのことだった。但しもう終わるとのこと。車は高台の位置にあった小さな広場に駐車した。そのそばから登山道が始まっていた。その登山道の入口に立て札があり、山頂そばに建つ圓通殿本堂は改修工事が行われているようだった。これは寝耳に水だったが、通れないようであれば回り道をしようと登山道に入った。登山道は古からの道と言った趣があり、道そばには点々と石仏が置かれていた。麓は30℃を既に越していたが、登山道は常に木陰を歩くので、26〜27℃と少し低めになっており、暑いことは暑かったが、猛暑の感じは無かった。但し、陽射しの下に出たときは、けっこうな暑さだった。登っていると、ぽつりぽつりと草刈りを終えた人とすれ違った。それも中腹を過ぎると出会わなくなった。草刈りのおかげで、登山道はすっきりとした印象だった。その登山道は終始木々に囲まれているため、展望は無かった。登山道脇には、所々でベンチが置かれていたので、何度か腰掛けて小休止とした。山上が近づくと建物が現れ出した。山門があり、鐘楼堂を通り過ぎた先で展望地が現れた。そこは北向きのために海は見えなかったが、岸田川や三成山が眺められた。もうその辺りは平坦な地形になっており、少し進むと石灯籠と幟旗が並ぶ所に出た。そこからが立入禁止地域だった。始めは迂回ルートを探ろうかと考えていたのだが、どうやらこの日は工事は休みのようだった。そこで遠慮しながら立入禁止区域に入って、工事中の本堂のそばを通り抜けた。その先には庫裏と思われる建屋があり、その右手を通ると、山頂への小径が現れた。山頂へと言っても、10メートルも登ればもう山頂だった。そこは広場になっており、草刈りをされたため、広々とした感じになっていた。そこに陽射しが燦々と降り注いでいた。陽射しの下ではけっこうな暑さだったが、木陰もあったので、木陰で休むことにした。良かったのは山頂に着いて快いばかりの浜風を受けたことで、風の心地よさに暫くはじっと風を受けていた。一息つけたところで、周囲を眺める余裕が出てきた。草刈りですっきりしたとは言っても、展望は良いとは言えなかった。周囲の木々が育ったためで、浜坂の港は見えたものの、サンビーチは僅かに覗くだけだった。それでも木々の隙間から青い海が眺められて、日本海に臨める山に登ったことを実感出来た。風の快さに昼寝でもしたい気持ちも起きたが、この後に海水浴を予定していたので、山頂での休憩は30分ほどで切り上げた。そして登ってきた登山道を引き返した。下山を終えたのは11時過ぎ。相應峰寺を離れて岸田川を渡ると、浜坂県民サンビーチはもう目の前だった。暑い盛りとあって多くの人出を予想していたのだが、海水浴を楽しむ人は多くは無かった。やはり兵庫の北西端に近い位置が関係しているのかも知れなかった。広い駐車場(駐車料金は700円)に車を止めて、さっそく海水浴を楽しんだ。白い砂浜と青い海。海の水は良く澄んでおり、波静かな上に生暖かさがあって、海水浴にはもってこいだった。夏は山も良いが海も良いと思いながら、波間に浮かんでいた。
(2012/8記)(2020/10改訂)(2024/7写真改訂)
<登山日> 2012年7月29日 9:24スタート/9:55〜10:02展望所/10:12〜39山頂/11:06エンド。
(天気) 快晴。晴天続きのため、薄い色の青空だった。麓は30℃を越す暑さだったが、山中は28〜29℃と少し低くなった。山頂では浜風が吹いており、快かった。視界はうっすらとしていた。
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相應峰寺の裏手の高台に車を止めた そのそばが登山口だった 登山口に入ったが、山頂へは行けないようだった 
登山道は参道になっており、点々と石仏を見た 薄暗い登山道は、始めヤブ蚊が多かった ときおりベンチが現れたので、一休みとした
3丁目の石仏に木漏れ日が当たっていた 木陰道が続く 大木の木陰で佇む石仏を見る
またベンチで一休みとした 幾つも石仏が並んでいる所を通った 山門が現れた その先は緩やかな道になっていた
「作善上人の墓」への道に入らず、直進した 鐘楼堂が現れた 鐘楼堂の先に展望台が現れた

展望台からは岸田
川の流れと三成山
の尾根が眺められ

上の写真に写る大空山を大きく見る 三成山の山頂を大きく見る 足下に清富集落を見る
登山道に戻ると、その先の参道は通行禁止になっていた 道の奥に見える圓通殿本堂が改修工事中だった そのための通行禁止のようだった この日は工事休みだったので、遠慮しながら境内を通った
庫裏の右手を通ると、その先に山頂への小径を見た 小径を登って行った すぐに山頂が目前になった
山頂は芝生の広場になっており、夏の陽射しが降り注いでいた
浜坂港の方向は木々が茂って展望は悪かった 伸び上がるようにして、漸く砂浜が眺められた

山頂の三等三角点
(点名・観音山)
は削られていた

城山の尾根を大き
く見る
千々見山を大きく見る 但馬海岸は、木々の間から僅かに覗くだけだった 青い海に漁船が走る
東に見ていたのは桧原山のようだった 休憩を終えると、登ってきた道を引き返した 参道の幟旗の間を歩く
山門に近づいた 登山道のそばにシャガの葉をよく見た 登山口に戻ってきた
下山後は浜坂県民サンビーチで海水浴を楽しんだ 西の尾根を見る 東を見ると、先ほどまで山頂に立っていた観音山が海に突き出ていた