◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <中播磨編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
鷹の子山 (相場振山) | 247.9m | 姫路市・たつの市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
たかのこやま そばふりやま | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 龍野 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2011年5月】 | 2011-51(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
姫路市西脇より 2011 / 5 |
姫路市の太市地区が編纂した「郷土史おおいち」を見ると、太市の山として12山が山名に所在地名と標高を付けて載せられているが、その中で太市地区で一番高い山は鷹の子山とあった。地形図の「龍野」を見ると、比類出来るのは姫路市とたつの市の境にある三等三角点(点名・入野山)のピークではと思えた。その後、大阪堂島の米相場を旗振りで伝えるために中継地点として使われた旗振り山を調べている「旗振り山」と言う本を覗くと、この地域が紹介されていたが、やはりこの248mピークが鷹の子山のようだった。その本で書かれていた登山コースは西麓の入野地区からのそま道を歩いて山頂に立っていた。ただ地形図「龍野」を見ると、この鷹の子山へのコースとしては東麓の西脇地区からか、それとも槻坂(けやきざか)トンネルの位置からがスムーズに登って行けそうだった。 向かったのは2011年5月連休の最終日、5月5日の「こどもの日」だった。いくぶんうっすらとした空ながら、朝から快晴の空だった。パートナーを誘ったが、出かける所があるとのことで、単独で向かうことにした。始めに西脇地区に入って行くと、溜め池が現れた辺りから部落民以外は立入禁止と無愛想な看板が幾つも立っていた。見つけ次第警察に通報とまで書いていた。山裾に溜め池や竹林があることでのことかも知れなかったが、別に鷹ノ子山は西脇地区だけのものでもないので、取り付き点は槻坂トンネルから始めようと、すぐにきびすを返した。槻坂トンネルの東口は取り付き難そうだったので、トンネルを抜けてたつの市側に出た。その出たすぐ左手にゴミ処分場があり、その手前が空き地となっていたので、そこに駐車とした。山裾となる東側を見ると竹林になっており、傾斜は緩やかそうで、無理なく取り付けそうだった。そこで竹林に入って行くことにした。初めは竹林の中を適当に登っていたのだが、尾根を伝うようになると、境界杭が点々と見られた。その杭の埋まる所がそま道になっており、おかげでヤブコギも無く、すんなりと姫路市とたつの市を分ける市境尾根に出た。その尾根にははっきりとした尾根道があり、傾斜も緩やかとあって、気楽なハイキングだった。ただ間近を山陽自動車道が走っており、しかもUターンラッシュの日とあって、絶えず車の騒音が聞こえていた。尾根歩きは、始めは下り坂で、槻坂(けやきざか)へと下って行く。辺りはこの低山にしては植林地になっていた。そのため木陰の中を歩いたが、湿度が低いためか、気温の20℃よりも涼しく感じられた。鞍部を過ぎて登り坂になると、右手が雑木林に変わってきた。そして傾斜が増してくると、左手の西側も雑木林となって、ごく普通の里山風景となってきた。その尾根を登るうちに大きな岩や露岩を見るようになった。その上に立ってみると、木立が視界の多くを遮るために展望があるとは言えなかったが、少しは西の風景が眺められた。新龍アルプスが見えていた。そのうちに灌木の小枝が行く手を遮りだして、軽いヤブコギ状態となったが、特に煩わしいと感じるほどでも無かった。尾根が緩やかになり登る方向が東に変わると、程なく三角点が現れた。周囲は雑木が取り囲んでいてあまり山頂らしさは無かったが、そこが鷹の子山の山頂のようだった。周囲を見回しても展望は無さそうだったが、高い木も無いので手頃な木に登ってみると、東南の方向がけっこうすっきりと眺められて、ここが大市の山であることが良く分かった。昼どきでもあったので、山頂で昼食とする。さて下山だったが、東麓側には下る気になれず、かと言って西麓に下れば駐車地点に戻るのにたいそう時間がかかりそうなので、すんなりと往路を引き返すことにした。引き返すと言っても展望を求めながら下った。探せば見つかるもので、露岩地などもあって、南は瀬戸の風景に、御津山脈、新龍アルプスと、まずまずの展望を得られた。市境尾根を離れて西の方向へと駐車地点に戻るとき、尾根を歩き易いままに下って行くと、取り付き点から僅かに南に逸れたのだが、そこから見えたのは旧の槻坂トンネルだった。その入口が完全にコンクリートで閉じられており、隙間さえ見えなかった。トンネル探検は絶対にさせないと言わんばかりの塞ぎようだった。 (2011/5記)(2020/6改訂) |
<登山日> | 2011年5月5日 | 11:30槻坂トンネル西口スタート/11:40市境尾根に出る/11:47槻坂/12:00大岩/12:15〜45山頂/13:26槻坂/13:36市境尾根を離れる/13:45エンド。 | |
(天気) | 快晴。但し、少しうっすらとした空で、淡い色の青空だった。気温は20℃ほどで、空気がからっとしているためか気温より低く感じた。視界は遠方はうっすらしていたが、近くはまずまず見えていた。 | ||
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