一等三角点を持つ城山を地図で眺めると、東からは破線路が描かれているが、西の若王子神社からのコースは描かれていない。その西コースは何度か登っているのに、東尾根コースは途中の林道と交差する位置からは歩いていたものの、麓からは一度も歩いていなかった。どこが登山口なのか以前から気になっており、一度確かめることにした。向かったのは2022年10月に入っての最初の火曜日のことだった。スタートは林道と東尾根コースとが交差する位置からとした。
大開ゴルフ場のそばを通って城山林道に入ると道なりに車を進めた。そして老人ホームがあった位置まで来たとき、鎖に進路を阻まれた。もうそこから東尾根コースまでは僅かな距離だったので、近くの路肩が広くなっている所に車を止めた。鎖を越えて城山林道を歩き出すと、2分ほどで東尾根コースが交差する位置に着いた。そこは標高にして170mの位置だった。山頂方向へは階段道となっており、麓の方向へも幅広の緩やかな道が見えていた。その緩やかな道へと入った。コース上に落ち葉や枯れ枝が多くあったものの、ゆったりとした道とあって気楽な下りだった。15分ほど下ると麓の建物が近くに見えてきたが、コースが不確かになってしまった。後で分かったことは、少し手前でコースは右に曲がっていたのだが、そこを直進してしまったためだった。道がはっきりしないまま下ると、フェンスに阻まれることになった。そのフェンスに沿って南へと歩くと、程なくゲートが現れた。正規コースはそこに来ていた。ゲートを通過しようとしたところ、なかなかゲートが開かなかった。鍵がかかっている訳ではなく、単に扉の蝶番がさびているためだった。どうもゲートを開けて通る人はほとんどいないようだった。ゲートを抜けると舗装路に入ったが、そこは青山ゴルフ場内の道だった。その舗装路を下ると国道2号線に合流した。目の前に建っていたのはホテルサンシャイン青山だった。東尾根コースの起点が分かったところで、改めて城山山頂を目指してスタートした。ゲートを通って道なりに歩くと、送電塔(城西鵤線19番)の前に出た。その先で先ほど下ってきたコースに入ることになった。もう後は知った道だった。城山林道の位置まで戻って来ると、林道を横切って階段道に入った。後は80mほど登るだけだった。コースは以前と比べて多少荒れてきたと感じられたもののヤブの感じは無く、無難に登って行けた。一部コンクリート階段の所があり、そこを過ぎると展望地が現れた。そこは半年前に若王子神社コースで登ったときに探していた場所だった。どうやら4月のときは少し勘違いをして今少し北寄りの場所を探っていたようだった、そこからの展望は下山時に楽しむことにして、休まず山頂を目指した。城山中継局のそばを通ると後は緩やかな道となって山頂に着いた。一等三角点こそあるものの展望の無さは以前のままだった。少時の休憩を終えると、引き返す形で下山に移った。そして展望地に戻ってくると、東に開けた展望を楽しんだ。後は淡々と下って林道へと戻って行った。まずは東尾根コースの起点が青山ゴルフ場であると分かったことが大きな収穫だった。
(2022/10記) |