好天に誘われて近場の山で散歩のような登山をしたくなって出かけたのが城山だった。のんびり時間をかけて登りたく、若王子神社コースを登ることにした。若王子神社の境内まで車を進めて、そこからスタートした。幅広の登山道は始めは緩やかな道で、季節がら落ち葉が道を隠すまでに積もっていた。登山道が坂道となり階段も見られるようになると、落ち葉は少し減ってきた。この日は重登山靴を履いていたので、ゆっくりゆっくりの登りだった。12月の中旬とあって木々はほぼ裸木になっていたが、まだ黄色い葉をいっぱい付けている木も見られた。標高200mまで登ってくると、広い道から小径が分かれた。本丸跡までの距離標識が現れて、最初に見たのは300mだった。緩やかな細道を歩いて行くと、開けた所に出た。そこが楯岩城跡の本丸直下の位置だった。北に向かって展望があり、明神山が目立っていた。北東方向は書写山だった。その開けた位置から一登りして電波塔が建つ本丸跡に立った。前回来たときは案内板に何も付いていなかったが、「楯岩城解説板」として完成していた。その220mピークを越すと、林道終点に合流した。その林道終点位置に不法投棄物を見たのは残念だった。林道に入るとすぐに山頂への小径が分岐して、そちらに入った。その小径も緩やかな道で、目印テープが山頂まで付いていた。そして林道を離れてから5分で城山の山頂に着いた。この日は快晴とあって木漏れ日が多くあり、一等三角点(点名・大山)に陽射しが当たっていた。山頂の東南側斜面に展望地があり、いつもならそこまで歩くのだが、この日は山頂に立ったことを良しとして引き返した。楯岩城跡の展望地に戻ってくると、そこに置かれているベンチで休憩とした。そして改めて展望を楽しんだ。但し遠方は雪雲の影響なのか、はっきりしていなかった。少し冷たさのある風を受けたが、陽射しの暖かさが相殺していた。小休止を済ませると、歩いてきた道を淡々と歩いて若王子神社へと戻った。午前中で終了した散歩登山だった。
(2025/1記) |