善防山の地図を見ると、善防山の西隣にある220mピークへとメイン道路から破線が描かれている。まだ歩いていないコースだったので、一度は歩いてみようと向かったのは、2022年12月の第二土曜日のことだった。この日は近場の山で昼を過ごそうと考えて、思い浮かんだ次第だった。古法華自然公園の東駐車場に車を止めると、メイン道路へと歩き出した。そのメイン道路に入ったとき、南の方向へと小径が分かれているのを見た。それが目的の登山道に繋がる道だった。石仏巡りの遊歩道となっており、点々と石仏を見た。遊歩道のまま斜面を登るようになり、東屋が現れるとその先は下り坂だった。下っているとどうやらメイン道路に戻りだしたので、GPSを取り出して現在地を確認した。尾根に通じる破線の道は東屋の位置で分岐していたようなので、すぐに引き返した。東屋に戻ると、細々とした道が南の方向に分岐していた。それが目的の登山道だった。遊歩道と違って全くの山道で、シダが被さり気味になっていた。いわゆるマイナーコースと言えそうだったが、道としてははっきりしていた。露岩もあって少々険しさがあり、しっかり登ることになった。登るうちに背後に笠松山がすっきりと見えるようになった。東には目的の善防山も見えていた。そして東屋から11分で尾根に到着となった。そこからは縦走路歩きだった。すぐに220mピークに立つと、その先にどっしりとした210mピークが見えていた。この縦走路歩きは展望に恵まれていた。善防山、笠松山だけでなく南の方向も開けることがあり、高御位山が眺められた。210mピークを越しても善防山との間には190mピークがあり、それを越した先で吊り橋コースが左手から合流した。その先はメジャーコースとあってハイカーとすれ違うようになった。合流点から山頂まではまだ80mほど登ることになり、急坂にはロープが付けられていた。その尾根歩きを楽しみながら山頂に近づいた。善防山城跡となる山頂は、好天のハイキングを楽しむ人で賑わっていた。こちらもその中に入って昼休憩とした。好展望に変わった山頂でもあるので、当然展望を楽しんだ。山頂で30分ほど過ごすと、下山は吊り橋コースの分岐点まで引き返した。そこからは吊り橋コースに入った。このコースは20mほど下ると少し上り坂があり、その小さなピークに出ると、吊り橋までは僅かな距離だった。その吊り橋が賑わっていた。その様子を見て、吊り橋を渡らず吊り橋の手前から分かれた近道コースに入った。すぐに車道に下り立つと、そこから駐車場までは指呼の距離だった。
(2023/1記) |