TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
Y山    わいやま 251.8m たつの市
 
1/2.5万地図 : 網干
 
【2019年3月】 No.2 2019-52(TAJI)
 
   揖保川町馬場より  2019 / 3

 御津山脈の東部にはX山、Y山、Z山とアルファベット名が付けられた山が並ぶが、その中でY山が一番ボリュームがあって目立っている。そのY山を岩見坂側から登ろうと向かったのは2019年3月の第4日曜日のことだった。出来ればZ山、嫦娥山まで足を延ばそうと考えていた。
 この日の早朝の空は快晴だったが、その後は雲が増えて御津町に入ったときはほぼ曇り空に変わっていた。北側から岩見坂に近づくと、Y山はすっきりと眺められたが、曇り空のためその姿は薄暗かった。Y山の登山口は峠に近い位置にあるのでその辺りに車を止めたかったが、峠付近は両側から山が迫っているとあって駐車スペースは無く、結局は海岸線に出て、国道250号線のそばに駐車とした。そして戻る形で岩見坂を北へと歩いた。登山口までずっと上り坂でY山の姿を眺めながら近づいた。駐車地点から登山口までは7分だった。そこは標高50mの位置で、山頂との標高差はまだ200mほどあった。登山口には標識が付いており、目印テープも多めに付いていた。登山口に入ると登山道は細かったが、目印は点々と着いていたので、それを追うようにして歩いた。周囲は雑木林で少し進むと小径ははっきりしてきた。そしてはっきり上り坂となった。やや急坂になっておりロープが張られていた。そのロープを頼りにしっかり登ることになった。少し登ると岩を見るようになり、更に露岩地として岩場が広がり出した。展望が現れて背後にX山を始めとして御津山脈東部の山並みや綾部山が見えてきた。その露岩地に展望台と言えそうな好展望地があり、そこからは御津山脈だけでなく、南に瀬戸の海を、北には新龍アルプスも望めた。但し曇り空での眺めのため薄暗い風景だった。露岩地が終わって再び樹林帯に入ると、傾斜は緩んできて程なく平坦になった。尾根筋がはっきりしなくなったためしっかり目印を追うと、灌木林のまっただ中に四等三角点(点名・岩見)を見た。休む雰囲気でも無かったので、少時の休憩をとるとZ山に向かった。目印を追いながら小径を辿ると、尾根筋を離れて海側に近寄ることになった。どうやらその辺りは巻き道のようになっているようだった。今度は海側の展望が現れて、家島諸島だけでなく、南西には小豆島も見えていた。その西へと歩いていると少し天気が良くなってきたのか、雲間から陽射しが漏れるようになり、ときに周囲が明るくなることがあった。前方に嫦娥山が見えてくると、Y山の西側に回り込んでZ山との鞍部へと下り坂に入った。その途中で展望地が現れると、Z山がはっきりと望めた。そして鞍部にソーラー発電所が作られているのを見た。その鞍部へと急坂を下った。そこにもロープが張られていた。その鞍部には車道が出来ており、そこに下り着くことになった。その車道を歩いてZ山に向かえるものと思っていると、車道はソーラー発電所の位置でフェンスによって閉じられていた。フェンスには扉が付いていたが施錠されており中には入れなかった。周囲を見回しても登山道らしきものは見えなかった。どうやらソーラー発電所によって縦走コースは寸断されてしまったようだった。そうなるとフェンス近くを辿って行くしかなかったが、そこはイバラも混じるヤブだった。そこを何とか進んで行くとヤブは減って多少は歩き易くなった。そしてフェンスが切れた所が現れたので、ソーラー発電所内に立った。そこには監視カメラが多く付いており、何とも間が悪かった。その風景を見るうちに先へと進む気持ちが萎んでしまった。すぐ先に縦走路があるのは分かっていたが、Y山へと引き返すことにした。車道に戻ると、後は目印テープを追って戻るだけだった。この下山ではY山山頂を越した先の露岩地で昼休憩とした。そのときは少し青空が広がっていたこともあって明るい山並みを見ることが出来た。Y山はその露岩地があることで登ってみる価値があると思えた。天気はそのまま好天になるのではなく、北からまた薄黒い雲が広がってきた。それを見て岩見坂へと下山に移った。
(2019/4記)
<登山日> 2019年3月24日 10:32岩見坂南口スタート/10:39Y山登山口/11:07〜15山頂/11:46Z山との鞍部にあるソーラー発電所で引き返す/12:17山頂/12:23〜36露岩の展望地/12:51Y山登山口/12:57エンド。
(天気) 早朝の空は快晴だったが、スタート時はほぼ曇り空に変わっていた。山頂の気温は7℃。少し風があり、冷たい風だった。視界はフラットな見え方ながら、まずまず遠くまで見えていた。山頂に立った頃より徐々に青空が見えるようになり、一時的に青空の広がることもあった。
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岩見坂を国道250線側から歩き始めた 国道を横目に岩見坂を登って行く 前方にY山が見えてきた
峠が近づいて、始めに右手にX山の登山口が現れた 続けて左手にY山の登山口が現れた 登山口に「御津山脈縦走路Y山登山口」の標識を見た
登山口に入ると、始めに右手の斜面を登った 後は赤テープが点々とコース上に付いていた 緩い坂を歩いて行く 道ははっきりしていた
コース途中に「山脈縦走路」の標識を見た 登山道の傾斜が増してきて、ロープが張られていた 露岩地となるも傾斜はきついとあってロープは続いた

露岩地とあって展
望は良く、東の山
並みがすっきりと
眺められた 但し
曇り空のため薄暗
い風景だった

(←)
露岩地の登りが続


 (→)
  北に新龍アルプス
  を見る
岩見港が良く見えるようになった また樹林帯に入ると、尾根の傾斜は緩くなった 山頂が近づくと、ほば平坦な地形となった

その平坦な地形
の中央に三角点
を見た そこが
Y山の山頂だっ


四等三角点(点
名・岩見)を見

山頂で数分休憩をした後、Z山に向かった すぐに尾根筋を離れて海側に近づいた 足下に大浦湾を見るようになった

(←)
登山道は巻き道と
なってY山の南斜
面を歩いた

 (→)
  岩見港を再び見る
  ようになった

(←)
家島諸島をすっき
りと見るようにな
った

 (→)
  西島の右手に小豆
  島を見る
巻き道を西へと歩いて行く 行く手に見えて来たのは嫦娥山だった Y山の西斜面を下るようになった

(←)
露岩地が現れて
そこからはZ山
が眺められた

 (→)
  鞍部に作られて
  いたのはソーラ
  ー発電所だった
やや急傾斜となった露岩地を下って行く 樹林に入ると、また目印テープを追った 下り着いた所は舗装路だった
舗装路を歩いて尾根筋に近づくとゲートに遮られた 
ゲートには鍵がかかっていた
迂回路を探すも見つからないため、発電所に沿って斜
面を少しヤブコギをしながら歩いた
フェンスが無くなった位置で、発電所に立った そこ
を横切れば縦走路に出るはずだった

どうも先に進む
気がきえてしま
ったので、Y山
に戻ることにし

発電所からY山
を見上げた

また斜面を歩いて
戻った
車道に出て南に見えたのは家島だった 登山コースに入った 目印が無いと分かり難かった 露岩地を登って行く
その頃には陽射しが現れるようになっており、露岩の展望地から明るいZ山を眺めた 今少し登ると、Z山の背後に雄鷹台山が見えて来た
また巻き道を歩いてY山へと戻った 再び瀬戸の海を眺めながらだった 綾部山の山頂方向を望むと、唐梅閣が見えていた
Y山の山頂に戻ってきた 近くでコバノミツバツツジがはや咲いていた すぐに東斜面にある展望地に向かった
露岩の展望地に着くと、東の山並みはすっかり明るかった この風景を見ながら昼休憩とした

上の写真に写る
明神山の辺りを
少し大きく見る

上の写真に写る北
山を大きく見る
明るくなった岩見港を眺めた 露岩地を下って下山の途についた 樹林帯へと入った
樹林帯の中から唐梅閣を見上げるようにして眺めた 登山道が緩やかになった X山の標識を見る
登山口に戻ってきた 岩見坂を南へと下って行く 駐車地点が見えてきた