前回と同じく山陽電車の須磨浦公園駅をスタート地点とした。駅西の敦盛橋を渡ると、後はほぼ階段の遊歩道だった。標識も点々とあって、枝道に迷い込むこともなく登って行けた。鉢伏山の山頂までに二カ所の展望台があり、東部展望台と回転展望閣でも好展望を楽しんだ。但し、どちらも身を刺すばかりの強風があり、それを我慢しながらだった。鉢伏山の山頂に立つと、そこから旗振山へは尾根筋を歩かず、少し戻って巻き道コースを歩いた。旗振茶屋が建つ旗振山はなかなかの賑わいがあったが、なぜかそこにあるはずの三角点が見つからなかった。茶屋に入って三角点を尋ねると、茶屋の前を示していただいたが、四等三角点(点名・鉢伏山)はベンチとベンチの間で隠れるようにして埋まっていた。その頃より上空の雲は増えてきて、陽射しの消えている時間が長くなってきた。鉄拐山まで来ると、また陽射しを良く受けるようになったが、北の空を見ると薄黒い雲が広がっていた。これでは晴れの須磨アルプスは楽しめないと思え、横尾山へ向かう気持ちが萎んでしまった。そこで鉄拐山の山頂で昼食を済ませると、山頂から始まる須磨浦道に入って下山とした。それまでの縦走コースと同じく良く踏まれた登山道で、全く荒れた所は無かった。枝道が多く分かれたが、南東方向を目指して下ると、一ノ谷町の一角に下り着くことになった。その登山口と言える所に「須磨浦道」の標石を見た。後はJR須磨駅を目指して潮見台町の住宅地を適当に抜けて行った。須磨の町も坂が多いと思った。特に道を誤ることもなく、登山口から20分ほどで須磨駅に到着した。
(2024/3記) |