TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
雄鷹台山    おたかだいやま 253m 赤穂市
後山         おやま 251.0m
 
1/2.5万地図 : 相生
 
【2018年1月】 2018-13(TAJI&HM)
 
    《雄鷹台山》 後山より  2018 / 1

 冬になると瀬戸内側は晴れが多くなり、空気は冷たくとも陽射しの暖かさを享受出来るので、どうしても瀬戸内側の山を多く登るようになる。2018年1月の第四週はこの年二度目の寒波襲来となり、北部は雪の天気となったが瀬戸内側はほぼ晴天が続いていた。その晴れの下で展望の良い山を登ろうと、週末に向かったのは赤穂市の雄鷹台山だった。オーソドックスに南尾根を登ろうとJR赤穂駅の北口に近い表登山道の登山口を目指すと、好天に誘われた人が多いのか、登山口の駐車スペースはほぼ満車状態だった。それでも残っていた一台分の駐車スペースに辛うじて車を止めることが出来た。そこからのハイキングの様子は、下の写真帳をご覧いただきたい。途中の二合目辺りまでは四国八十八カ所巡りにもなっており、石仏を眺めながらの登りだった。また百数十メートルおきに合目の標識があり、登りの目安となっていた。登るほどに展望は良くなり、足下に赤穂市街や瀬戸の風景が広がってきた。雄鷹台山は市街地に近い山とあって登る人は多く、何人もの朝の散策を楽しむ人とすれ違った。途中から登山道の傾斜がきつくなってきたが、冬場とあって適度な汗をかいての登りは、むしろ楽しいと言えた。山頂に着いたのは、登山口に入ってから40分が経ったときで、そこは十合目だった。意外なことに山頂はひっそりとしており、少し離れた所に一人を見るのみだった。山頂の空気は冷えていたが陽射しをたっぷりと受けられて十分な暖かさだった。まずは東屋に入って一休みとした。道中もずっと展望は良かったが山頂は最高の展望地だったので、一休みの後は暫し展望を楽しんだ。この日の視界は澄んでおり、どの山並みもくっきりと見えていた。西には黒鉄山を南は瀬戸の海、東は坂越湾を囲む山並み、そして足下には赤穂市街が広がっていた。まさのこの雄鷹台山が赤穂市の古里の山と言えそうだった。その山頂で20分ほど休んだ後は、尾根を更に北へと歩いて後山に向かった。山頂を離れてからはずっと尾根に作られた防火帯を歩くことになった。22年前に初めて訪れたときは防火帯を囲む木々はまだ若木だったが、20年以上経ってどの木もずいぶん幹が太くなっており、どっしりと大地に根を這わしていた。尾根はまずまずアップダウンがあって、冬場でも良い汗をかけた。6番鉄塔を過ぎると道は二手に分かれて、左手は高山まで続く道だった。そちらとは逆の右手の道を進むと、僅かな距離で後山に着いた。そこにも鉄塔(ユニチカプロテック坂越線7番)が建っており、広く開けていた。後山も展望は良く東向かいの尾根が良く見えた。昼前になっていたことでもあり昼休憩とした。昼となって上空に雲が増えてきており、また風も現れて肌寒さを感じる中で昼食をとった。その後山での休憩を終えると下山に向かった。下山は歩いてきた道を戻って、三差路で雄鷹台山への道に入った。そしてすぐに現れた左手の小径に入った。少し荒れ気味の細い道で、砂子地区に出られる道だった。歩く方向は東で、行く手に高伏山が見えることがあった。下っていると途中で「この先危険、廻り道へ」の注意書きが現れたが、むしろどのような悪路かと興味が湧いて危険な道に入った。下り出すとすぐにヤブ道となり、抉れた所が現れた。やはり悪路のようだったが、注意しながら下ると、迂回路を歩いてきたパートナーとぴったりのタイミングで合流した。その位置から集落は近かった。住宅地に出ると山裾道を歩いて赤穂駅の方向に向かった。山裾道は始め小さな川に沿っていたが、途中で桜並木が現れるとそちらの小径を歩いた。自動車教習所まで歩くと辺りはすっかり住宅地で、もう住宅地内の散策だった。そして山裾に下り着いてから30分以上かかって駐車地点に戻ってきた。
(2018/2記)(2020/3改訂)(2023/3写真改訂)
<登山日> 2018年1月27日 10:10表登山道登山口スタート/10:34五合目/10:50〜11:12雄鷹台山/11:35〜51後山/12:17後山登山口/12:51エンド。
(天気) スタート時の空は快晴だった。澄んだ空に白い雲が浮かんでいた。雲は徐々に増えて、空の半分を占めるまでになった。雄鷹台山の気温は7℃で、風は少し吹く程度だった。陽射しを受けていると十分な暖かさだった。視界は澄んでいた。下山中に北から雪雲が流れてきて小雪のちらつくことがあったが、いっときのことだった。
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表登山道の登山口に着くと、駐車スペースはほぼ埋まっていたが何とか駐車出来た 石段を登り始めた 雄鷹台山はドウダンツツジが有名なようだった 登山口に防火林の案内板が立っていた 防火林は雄鷹台山山頂の先から始まっていた 
こ階段の側で石仏が祀られていた 御大師堂の前に出ると右手から始まる登山道に入った 優しげな自然林の中を登って行く
登山道は八十八ヶ所巡りにもなっており石仏をよく見た 一合目の標識が現れた まだ標高46mだった 登山と言うよりも八十八ヶ所巡りだった
石段を登って行く 足下に見えていたのはイオンの赤穂店だった 尾根筋から少し離れて登ることがあった
前方に山頂が望めた 広い露岩地が現れた そこは二合目だった

露岩地からは好展望
が得られた 赤穂市
街が一望だった
暫し足を止めて展望を楽しんだ 上の写真の右手を見る 北西方向には黒鉄山が望まれた
石仏の横を通って先へと進んだ 暫くは緩やかな尾根だった 三合目を通過した 標高は84mだった
前方に山頂がすっきりと望めるようになった まずは160mピークに向かった 振り返ると西島の姿が望まれた
五合目に着いた 漸く標高100mだった 少し傾斜が増してきた 背後に千種川の流れが見えていた
六合目に着いた 標高は148mだった 前方に見えてきたのは送電塔だった 送電塔の位置は七合目だった 送電塔は工事中だった
一帯は「みなもとの森」として整備されていた 近くには東屋が建っていた また道は緩やかになった
その辺りの登山道は霜で白くなっていた 八合目の標識を見た 標高は182mだった 公園風の佇まいの中を登って行く
赤穂市街が離れて見えるようになった 九合目まで来た 山頂まであと107mだった 山頂が近づいてまた、傾斜が増してきた

(←)
山頂が間近となっ

以前よりも広々し
ていると思えた

 (→)
  山頂は十合目だっ
  た

山頂は視界を遮る
ものは少ないとあ
って、好展望地だ
った

南東から南にかけ
てを眺めた

(←)
上の写真に写る男
鹿島を大きく見る

 (→)
  上の写真に写る西
  島を大きく見る
南から西にかけてを眺めた 千種川の河口の先は小豆島だった

北西方向に黒鉄山
を見る

左の写真に写る黒
鉄山を大きく見た

東から北東にかけ
てを眺めた
高伏山の方向を大きく見る 坂越湾の方向を眺めた
雄鷹台山を離れて北へと向かった この標識では雄鷹台山の標高は253.3mだった 尾根道は防火帯でもあった 防火林の中を歩いた
前方に送電塔を持つピークが見えてきた そのピークが次に目指す後山だった また大きな防火林に囲まれて展望は消えた
送電塔(ユニチカプロテック坂越線6番)のそばを通った 送電塔のそばから振り返って雄鷹台山を眺めた 三差路に出た 左の道は高山に通じている
右手の道に入った そちらが後山に通じる道だった すぐに後山山頂に着いた 山頂の三等三角点(点名・砂子)を見る

(←)
後山の山頂も展望
は良かった

 (→)
  東の方向の眺めが
  良かった

北西方向に黒鉄山
を見る

南東方向を眺めた
坂越湾を眺めた 坂越湾の一部を大きく見る 後山で昼休憩を終えると、歩いてきた道を引き返した

三差路で雄鷹台山
への道に入った

まだ戻る方向だっ


雄鷹台山への道に
入ったが、すぐに
左手に分かれた小
径に入った 東麓
の砂子地区に繋が
る道だった
斜面を下るようになった 前方が開けて千種川が眺められた 易しい道として緩やかに下った
以前に山火事があった後山の東面は高い木は少なかった 下る方向に高伏山が望めた ごく普通の山道として下っていたが
直進コースが「危険」とあり、廻り道が示されていた 直進コースを進むと、けっこうヤブっぽい道となった 抉れた所も現れて歩き難かったが、危険では無かった

(←)
ドンピシャのタイ
ミングで迂回路を
歩いて来たパート
ナーに合流した

 (→)
  登山口に下り着い
  た

登山口には後山の名が付いていた 前方に見えてきたのは砂子地区だった 播州赤穂駅の方向に向かった 左手に後山の斜面を見る
南西方向へと歩いて行く 桜並木が現れると、そちらを歩いた 用水路に沿って歩いた
右手は雄鷹台山の東隣となる尾根だった 途中からは住宅地を散策する雰囲気となった 駐車地点が間近になった
下山後に坂越橋に近い千種川左岸より西の方向を眺めた 後山は望めたが雄鷹台山は240mピークに隠されていた  左の写真に写る後山を大きく見る