休日の午後に時間がとれると、普段は興味山に散歩に出かけるのだが、この日は今少ししっかりと登りたく、それも短時間でと考えたとき、石倉のトンガリ山に登ることを思い付いた。スタート地点はいつものごとく峯相大池のそばからとした。この日は3月を通り越して4月と言っても良さそうな陽気で、気温は20℃を越えていた。歩き始めると「峯相山登山口」の標識に従って登山口へと入り、そしてシダの茂る急坂の登山道を登って宮ノ谷尾根に出た。その辺りで標高は130mほどあり、トンガリ山山頂まで500mほどの距離だった。ピストン登山を考えていたので、往路では亀岩には立ち寄らず山頂を目指した。期待通りにしっかり登れて、山頂に立ったときはけっこう汗をかいていた。山頂は好展望地で西の方向が広く眺められた上に、冬の季節とあって葉を落とした木々も多くあり、北東方向も眺められてそちらの笠形山や七種山を見た。30分ほどの休憩を終えると、登ってきた道を引き返した。下山途中で亀岩に立ち寄ってみると、これまで一度も涸れているのを見たことがなかった岩の凹みの水が、この日は涸れていた。後はコースに戻ってさっと下ったので、トータル時間は1時間半ほど、休憩を除けば1時間ほどと、京見山散歩とあまり変わらない時間となったが、予定通りしっかり登れたのは確かだった。
(2021/3記) |