久々に尼子山を登ろうと国道2号線を走って西へと向かったところ、相生駅が近づいた辺りから大渋滞になっていた。どうやら山陽道の尼子山トンネルにおける火災事故で下り線が通行止めになっている影響と思われた。何とか2号線を離れて相生市街に入ったが、国道250号線も通行する車は多かった。千種川のそばに出ると、前回と同様に河川敷の緑地公園に入り、公園の駐車場に車を止めた。そこからはまずは尼子神社を目指して下高野集落に入った。標識があってすんなりと尼子神社の前に出ると、神社の手前から始まる高野コースに入った。始めは気が付かなかったが、進むうちに登山コースが整備されていることが分かった。登山道がならされており、新しい標識が立っていた。急坂にはロープが付けられており、登山道回りの木々も少し伐られたようで、南の方向だけでなく西の方向も広く眺められることがあった。登るほどに露岩を見るようになり、ロープを掴んでしっかり登ることもあった。八合目に展望の岩場があり、そこを過ぎると山頂手前の鳥居が見えてきた。その鳥居を潜って山頂に立つ神社の前に出た。山頂の神社も尼子神社だった。4年ぶりに見る神社は一部のガラスが割れたりして古びてきていたが、山頂の佇まいとしてはあまり変わっていないように思えた。その山頂からの展望は南の方向に少しあり、木々に遮られながらも瀬戸の海が眺められた。尼子山の上空はすっかり曇り空だったが、瀬戸の空は雲は少ないようで、院下島辺りの海が眩しいぐらいに光っていた。その山頂で一番の展望地は近くにある大岩の上だったが、岩は前日の雨で滑り易くなっており、上に立つのは諦めた。その静かな山頂で早めの昼食を済ませると、下山はすんなりと往路を戻った。
(2023/12記) |