TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
増位山    ますいやま 258.9m 姫路市
 
1/2.5万地図 : 姫路北部
 
【2019年4月】 No.4 2019-57(TAJI)
 
    ホテルモントレ姫路の客室より  2019 / 4

 姫路市街の北には広峰山から増位山へと続く尾根が壁を作っているが、東端となる増位山にJR播但線を利用して登ることにした。2010年登山と同じく野里駅を起点とする考えだった。向かったのは2019年4月3日のことで、この日は晴れの予想だったが、野里駅を出てみると雲の多い空だった。ただそれでも晴れとは言えそうだった。野里駅を下りたのは1時。駅前の道を北へと真っ直ぐ歩くと増位山の山裾に出た。地図にはその近くから破線の道が描かれていたので、この日はそれを登るつもりだった。その破線の起点は白国墓地だった。墓地に入って最上部で墓地を出たものの、その先に小径は見えなかった。そうなると適当に登るしかなかったが、辺りは灌木ヤブになっていた。そこで登り易そうな所を選んで斜面を登った。ほぼ破線の位置をはずさないように歩いたが、はっきりとした小径は現れなかった。小枝を払ったりと軽いヤブコギ程度で登った。シダの茂る所が現れるとそこは避けて登った。登るうちに露岩を見ることもあった。その軽いヤブコギが突然終わることになった。墓地を離れてから20分ほど登ったとき送電塔(姫路南支線20番)が現れると、そこからははっきりとした山道があり山頂方向に向かっていた。そこはまた好展望地でもあって、西の広嶺山だけでなく東から南にかけても遮るものの無い展望が得られた。いっとき展望を楽しむと尾根道歩きに移った。程なく左手から合流したが、そちらが白国からの増位山コースだった。標識があってその道の方向は登山口となっていた。尾根歩きを続けると別系統の送電塔(姫路支線22番)が現れて、更に北へと歩いて行く。尾根はずっと緩やかで、尾根道には東尾根コースの名が付いていた。ときにベンチを見ることがあり、歌碑を見ることもあった。雲の多い空ながらときおり陽射しが現れて樹林が明るくなった。登山道の周りでは満開のヤマザクラを見ることもあり、コバノミツバツツジは八分咲だった。220mピークを過ぎその先も緩やかな道が続いて、ごく気楽な感じで山頂到着となった。そこは展望台の名が付くだけに一番の展望地で、西の方向にこそ展望は無かったが、東の方向は20番鉄塔からの眺めに加えて更に北東も眺められて、そちらに笠形山や畑山を見た。山頂にはベンチがあり、歌碑も二つ置かれていた。昼どきだったが平日のためか山頂には誰もおらず、一人きりで昼食タイムとした。相変わらず雲の多い空が続いており、ごくたまに陽射しが現れる程度だった。ただそのときはけっこう暖かさが感じられた。山頂で休んでいたのは20分ほど。下山は尾根の登山コースをずっと北へと歩いて行くことにした。山頂を離れると山頂迂回コースと合流した。その先に250mピークがあるが、登山道は巻き道となって250mピークは迂回した。その辺りに説明板があり、どうやら250mピークが有明の峰で有明山構居跡があるようだった。その迂回路を歩いて行くと、西へと向かって随願寺に至るのだが、西へと曲がるとき北への道に入った。その道はそのうちに谷筋へと下るようになり、谷筋に出ると小さな沢に沿った小径として続いた。ときに小橋を渡って沢の左岸に移ったり右岸に移ったりした。その小径を下りきると舗装路に合流した。舗装路は砥堀谷川に沿っており、その砥堀谷川を見ると河床は岩場になっており、小さな滝もあって渓谷美を見せていた。近くに標識が立っており、その辺りの小さな滝を総称してソーメン滝と呼ぶと書かれていた。後は車道を東へと歩いて上砥堀の住宅地を目指した。左手の渓谷は続いており、対岸側にはハイキングコースも作られていた。その渓谷の様を見ながら緩やかに下って行くと東南寺が現れた。その先が上砥堀の住宅地だった。住宅地に入って県道518号線に出ると、後は南へと歩いて砥堀駅を目指した。歩道を歩いて行くのだが、気になったのは歩道にたてられた幾本もの幟で、「建設反対そうめん滝太陽光メガ発電施設」と書かれていた。どうやらそうめん滝に近い辺りにもメガソーラーが作られる計画があるようだった。やはり山に作られるメガソーラーは一種の自然破壊でもるので、このような反対運動が起きるようだった。
(2019/5記)
<登山日> 2019年4月3日 11:03JR野里駅スタート/11:12白国墓地/11:37[20番]鉄塔/12:08〜29山頂/12:57車道に出る/13:22東南寺/13:36県道518線に合流/13:49JR砥堀駅エンド。
(天気) 雲の多い空で、空の七割ほどは雲が占めていた。気温は樹林の中では10℃、山頂では13℃まで上がっていた。風が少しあり、ひんやりとしていた。視界は少しうっすらとしている程度だった。砥堀谷川沿いを歩いているときは8℃と冷えていた。
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野里駅のホームからは増位山の山頂は見えなかった スタート地点は野里駅とした 駅前通りを北へと歩き出した 前方が増位山だった
山裾に近づいた 桜が満開だった 三叉路に出ると左に折れた すぐに現れた交差点に「増位山随願寺」の標識を見た
北への道に入ると、すぐに現れたのは白国墓地で、地
図ではその辺りから破線で尾根道が描かれていた
墓地を横切って破線路を目指すことにした 六地蔵の
前を通る
墓地を囲むフェンスを抜けて山の斜面に出た
振り返って南の方向を眺めた そちらの空は明るかっ
墓地の先に地図では破線で示された小径があるはずだ
ったが、はっきりした道は無かった
破線経路を意識しながら歩き易そうな所を探りながら
登った 
シダヤブが現れると迂回した ほぼヤブコギにならずに登って行けた 鮮やかなコバノミツバツツジを見た

(←)
前方が一気に開け
て送電(姫路南支
線20番)の前に
出た

 (→)
  そこは展望地でも
  あり西の方向を眺
  めた
右上の写真に写る新龍アルプスの方向を少し大きく見る 更に大きく見る

東から南にかけて
も広く眺められた
上の写真に写る南山を大きく見る 上の写真に写る麻生山、仁寿山を大きく見る
20番鉄塔からは尾根の先に次の鉄塔が見えていた 20番鉄塔からは、はっきりとした尾根道があった 尾根道はごく緩やかで、何とも易しい道だった
左手から小径が合流した 「登山口へ」とあり白国からの正規コースだった 更に北へと易しい道を歩いて行く
次に現れた送電塔は別系統の姫路支線22番だった その鉄塔のそばでヤマザクラが満開だった 尾根道のそばに腰掛けが置かれていた
ベンチも見かけた これは歌碑だった 道標が現れた 但し山頂への距離は書かれていなかった
暫く陽射しを受けなかったが、また受けるようになった まだまだ易しい道が続く 尾根道には東尾根コースとなっていた
随願寺まで1kmの標識が現れた 山頂の手前で山頂を通らない巻き道が左手に分かれた 山頂に着いた 着いたときは薄暗かったが

暫くすると陽射
しが現れた
山頂はベンチが
置かれて休むに
は良い所だった

山頂には三等三角
点(点名・増位山
)が置かれていた
20番鉄塔も好展望地だったが、山頂は「三角展望台」の名が付くようにいっそうの展望地だった
畑山を大きく見る 桑原山を大きく見る 高御位山を大きく見る
畑山と桑原山の間に善防山を見た その善防山を今少し大きく見る
立つ位置を変えて畑山の左手を見た 日光寺山の左手に見えたのは笠形山だった

上の写真に写る日
光寺山を大きく見


山頂にも歌碑が二
つ置かれていた
山頂からは更に北へと歩くことにした 下り坂に入った 左手から巻き道コースが合流した
増位山山頂を三角展望台とする標識を見た 次の250mピークは巻き道となって迂回した 説明板によると250mピークは有明山のようだった
道なりに進めば西へと向かい、そちらは随願寺だった 随願寺には向かわずそうめん滝へと北への道を辿った 近くで咲いていたのはネジキの花のようだった
右手に砥堀の春川神社への道が分かれた 尾根筋を離れて谷の方向へと下って行く 谷筋に出ると小橋を渡った
沢に沿って北へと歩いた 何度か沢に架かる小橋を渡った 車道に下り着くことになった
そこから砥堀駅まで2.1kmだった 案内板を見ると砥堀への道は近畿自然歩道だった そばを流れるのは砥堀谷川で、渓谷になっていた
車道を東へと歩いて行く すぐに現れたのは「いわたき橋」だった 橋の上に立つと、近くにごく小さな滝を見た
説明板を見ると、そうめん滝はその滝を含めて一帯の
渓流を指すようだった
車道歩きを続ける 左手に渓谷美を見ながらだった
対岸側にはハイキングコースが作られていた 満開のヤマザクラを見る 東南寺が近づいたとき、岩の上に三体の石像を見た
石像は東南寺不動明王だった 東南寺に立ち寄った 東南寺では九体の石仏が並んでいた
上砥堀の住宅地へと入って行った 道標が現れた 右ひろみね道、左ますい道だった 県道518号線に出ると、後は南へと歩いた
そうめん滝に近い位置に太陽光メガ発電施設の建設計
画があり、それに対する反対運動があるようだった
砥堀駅が近づいたとき、西の尾根を見上げた 一番高
い所が増位山の山頂のようだった
砥堀駅でハイキング終了とした