4年ぶりに上郡町の生駒山を登ろうと向かったのは、2022年4月の第三土曜日のこと。爽やかに晴れた日だった。南麓の羽渕登山口からのコースを単純にピストンすることにした。その登山口の辺りは私有地のようで、駐車は出来ないようだった。そこで少し北にあった墓地の駐車スペースに車を止めた。登山口の注意書きには上郡駅のパーキングを利用下さいと書かれていたが、それはまるで車では来ないで下さいと言っているようなものだった。登山口に入ると、山頂までひたすら真っ直ぐに尾根歩きだった。その羽渕コースはまさに新緑の季節だった。若葉の萌葱色はただただ美しいと思った。その美しさを楽しみながらゆっくりと登った。コバノミツバツツジも満開だったが、こちらは数は少なかった。久々の生駒山だったが、足を痛めていることもあって、露岩地が多いことが気になった。特に「馬の蹄跡」と「荷置岩」は慎重に登った。山頂には最後に丸太の階段を登って到着した。山頂もすっかり新緑に囲まれていた。ただ風は少々冷たさがあり、ひんやりとした空気感だった。山頂では本丸跡で憩うだけでなく、二の丸跡でも憩いのときを持った。本丸跡からの展望は僅かだったが、二の丸跡の展望は良く、南の方向が広く眺められた。山頂で40分ほど休むと、下山はすんなりと往路を戻った。新緑の山を十分に楽しめたとの思いを持っての下山だった。
(2022/5記) |