TAJIHM の 兵庫の山めぐり <播磨
 
  (西林寺山) 260.4m
てらやま
230.4m
 
1/2.5万地図 : 西脇/中村町 西脇市
 
【2013年12月】 2013-98(TAJI&HM)
 
   日本へそ公園駅より  2013 / 12

 冬に入ると北の空は曇りがちになり、どうも兵庫北部には足が向かなくなる。2013年12月に入って最初の土曜日は7日だった。もう空はその傾向が出てきたのか、天気予報では北部は小雨か曇りとあり、播州は晴れときどき曇りだった。そこで西脇市辺りならまだ晴れの圏内だろうと考えて、西脇市の低山を楽しむことにした。西脇市域には手頃な低山がけっこうあり、その一つの寺山にはハイキングコースが整備されているようなので、気楽なハイキングが出来そうだった。空は思っていた以上に良く晴れており、雲はほとんど見られなかった。車は寺山の東麓に広がる西脇公園の駐車場に駐車とした。寺山を通る尾根道を南に辿れば北山に出るのだが、その北山へ南麓側から登って行くことにした。そこで公園駐車場からは、まずは車道歩きで北山の南麓を目指した。住宅地を抜けて県道427号線に出ると、西脇では幹線道路のようで、けっこう通行量が多かった。その県道沿いの歩道を西へ歩いて行くと、童子山交差点に出た。登山口に関する案内板は出ていなかったが、実相寺の案内板があり、それに従って北への道に折れた。山裾からは石段を登ることになり、一帯は墓地の風景になった。尾根に出るのはどうやら墓地の縁を辿るようだった。その縁には石仏が並んでいた。それを横目に尾根に出ると、露岩の目立つ尾根道が始まった。暖かい陽射しを受けながら登っていると、すぐに汗をかきだしたので、途中からはTシャツだけの姿で登って行った。登るほどに後方に西脇市街が広がってきた。尾根はすぐに緩やかになり、北方向へと歩くと、右手前方に北山のピークが眺められるようになった。その北山へは実相寺への石段に入ってから30分弱で到着した。そこは東隣りの尾根コースとの合流点でもあり、二つが合わさって尾根道は北へと続いていた。その北山の展望は良いとは言えず、樹間を通して西脇市街が眺められるだけだった。すぐに北へと尾根歩きの続きを始めた。ピークに立っていたので始めは下り坂で、そこは足下の土が意外と滑り易く、落ち葉もあって注意が必要だった。それまでは陽射しを受けて暖かかったのだが、北斜面となってひんやりとした空気に変わった。鞍部を通って登り返すと、再び陽射しを受けるようになった。尾根の木立は常緑樹が多かったが、紅葉の木は落葉が進んでいたものの、まだ見頃と言える姿のものも残っていた。尾根には送電塔が建っており、最初に出会った大野支線4番鉄塔こそ展望は無かったが、次に出会った259mピークの先の3番鉄塔では北側が開けており、これから向かう寺山が正面に眺められた。その背後には篠ヶ峰も遠望出来た。登山道歩きを続けて行くと、次第に落葉樹が増えて紅葉を愛でるようにして歩いた。落ち葉が登山道を隠している佇まいも悪くなかった。その尾根の雰囲気を楽しみながら寺山に近づいた。寺山への登りが始まると、程なく右手からまた別の登山道が合流した。西脇公園からのコースで、下山で歩く予定にしている道だった。合流点の標識を見ると、これから向かう山頂への道には「ながめの路」の名が付いていた。山頂が近づくと傾斜が増して、また足下が滑り易くなった。左手には2番鉄塔が現れて、そこより一登りした所が寺山の山頂だった。東屋があり、中央には西脇市の防災無線中継所が建っていた。陽射しも良く当たっていると思っていると、数秒の後には陽射しが消えてしまった。上空を見ると北からどんどん雲が流れてきており、上空から北には全く青空が見られなかった。どうやら暫く陽射しは現れないようだった。空気は冷え冷えとしたものになり、寒さを感じながら東屋で昼食とした。一休みしたところで、展望を楽しむことにした。途中の標識では寺山の山頂は山頂展望台となっていたのだが、東屋の位置からは南の方向が少し望めるだけだった。そこで北の方向に少し歩いてみることにした。そちらへも遊歩道は続き、丸太の階段を下った先で樹林が切れて開けていた。そこに立ってみると西から北、東へと広く眺められた。そこが展望台と呼ばれている所ではと思えた。北西に千ヶ峰、西に西光寺山と、けっこうすっきりとした眺めには満足だった。但し曇り空だったのが残念だったが。その空をよく見ると、北の雲の一部より青空が覗き出していた。この分ではまた青空が現れるので思えて、少し待ってみることにした。やはり予想通りで、青空が少しずつ広がってきた。そして待つこと30分で、漸く陽射しを受けられるまでになってきた。それもいっときのことだったが、明るい山頂を眺められたことで満足とし、下山することにした。下山は西脇公園に通じる道を下った。こちらの道はずっと階段状の遊歩道になっていた。下るうちに東の方向に西脇公園が現れて、野球場で試合をしているのが眺められた。階段道は最後はふるさと林道(坂本日野線)に合流し、後は林道を歩いて公園駐車場へと近づいた。まずはのんびりと冬日のハイキングを楽しめたが、次回は寺山から更に北へと歩いてもみたいと思って、ハイキングを終了した。
(2014/1記)(2021/3改訂)
<登山日> 2013年12月7日 10:27西脇公園駐車場スタート/10:57童子山交差点/11:25北山/11:45〜51大野支線3番鉄塔/12:05〜13:05寺山/13:17ふるさと林道に出会う/13:28エンド。
(天気) 朝は快晴の空だった。気温は14℃ほどで、風はほとんど無かった。陽射しを受けていると適度な暖かさだった。昼となって、急激に曇り空に変わった。気温も10℃まで下がってきた。その曇り空も山頂で休むうちに、陽射しがときおり漏れるまでになってきた。視界は悪くなかった。
<< Photo Album 2013/12/07 >>
車は西脇公園の駐車場に止めて歩き始めた 山裾の車道を南へと向かった 住宅地の中を歩くようになった
県道427号線に出会って、歩道を西へと歩いた 童子山交差点が現れた その交差点そばから北に向かう脇道に入った
実相寺への階段を登ることになった 実相寺の墓地が目の前に広がった 尾根上に着こうと、墓地の縁を巡る階段を登った
尾根に向かうが、石仏がずっと続いていた 南を見ると、童子山公園が望めた 尾根が見えてきた そこは露岩地になっていた
尾根道を登って行く まだ石仏を見た 澄んだ空が広がっていた 所々で露岩が現れて
いた
東を見ると、間近に八日山が望めた
背後に西脇市街が広がってきた 尾根道は緩やかになった 南西を見ると杉原川を挟んで矢筈山が対峙していた
これから向かう北山がすっきりと眺められた 西には笠形山が少し見えていた
きれいに紅葉した木を見る また露岩の登山道が現れた 北山が間近になった

 南の方向を広く眺
 められる所があっ
 た

  左の写真に写る角尾
  山を大きく見る

 北山の山頂に着い
 た ここで南東か
 らの尾根道が合流
 した

    展望は南に向かっ
   て少しあり、西脇
   の市街地が眺めら
   れた
右上の写真に写る鳴尾山を大きく見る 木立の隙間から金城山の方向が少し眺められた 北山からは北へと尾根歩きを続ける
まずは鞍部へと下る 日陰のため寒々としていた 登り返して陽射しの中に入った 現れたのは4番鉄塔(大野支線)だった
右手より西林寺からの登山道が合流した また鉄塔(大野支線3番)が現れた その鉄塔からは展望があり間近に寺山が見えていた

 寺山の左手後方
 には千ヶ峰が見
 えていた

   寺山に右手後方
   には篠ヶ峰が見
   えていた
尾根歩きを再開する 前方に寺山が見えている 東麓に西脇公園が見えていた 寺山の手前まで緩やかな道が続いた
寺山が目前になると、紅葉の木が多く見られた その紅葉の樹林に入って行った 西脇公園からの道と合流すると、山頂は近かった
山頂目前で鉄塔(大野支線3番)に出会った 山頂に着いた途端に空は雲に覆われてしまった その空を見上げた

 山頂の南端からは
 西脇市街が眺めら
 れた

 そちらもいつの間
 にか雲が広がって
 いた

 休憩舎で昼食をと
 った後、登山道の
 ままに北へと歩い
 た 遊歩道の感じ
 で下り坂が続いた
一段下は広場になっており素晴らしい展望地だ
った
その展望地に立って西から北を眺めた
笠形山を大きく見る 入相山を大きく見る 飯森山を大きく見る
展望地より北東から南東にかけてを眺めた
西光寺山を大きく見る 御嶽山を大きく見る 数曽寺山塊を見る
金城山を大きく見る 展望地からは更に北へと尾根道が続いていた 北の空に青空が現れて、こちらに向かってきた
 晴れた山頂を見た
 く暫く待つことに
 した そして待つ
 こと30分で青空
 が一時的だが広が
 った

   山頂の三等三角点
   (点名・竹ヶ谷)
   を見る

 もう一度、展望地に
 立ってみた 近くの
 山にも陽射しが当た
 っていた

 千ヶ峰の方向を
 見る

 石金山を大きく
 見る
三角点山を大きく見る 岡之山を大きく見る 落ち葉の積もる階段道を歩いて山頂に戻った
下山は西脇公園への道を下ることにした こちらは遊歩道と言ってよい丸太の階段道だった その階段道がずっと続いた
最後は舗装路に合流することになった 舗装路はふるさと林道(坂本日野線)だった その林道を歩いて駐車地点へと戻って行った