TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
嫦娥山    じょうがやま 265.7m たつの市
 
1/2.5万地図 : 網干
 
【2012年2月】 No.6 2012-11(TAJI&HM)
 
    御津山脈の273mピーク辺りより  2011 / 12

 嫦娥山は鳩が峰の峠からだと、ごく簡単に登れてしまうので、少し物足りなさを覚えるが、室津港側からだと、正味266mを登ることになり、またちょっとヤブコギもあって、少しだが手応えが出てくる。但し山頂に立っても特に展望が良いとは言えず、また近年はササが茂って、ヤブ山に戻ろうとしているので、多くの人に親しまれる山とは言い難いかと思える。ただこちらとしては、そのヤブっぽさも悪いとは思えず、室津港から周回で歩けることや、冬の日の山頂は瀬戸内の陽光を浴びられることで、寒い季節になると、なぜか訪れたくなる山である。
 2012年の2月に入っての最初の土曜日は、北風が強く吹く寒い日だった。但し姫路市内の天気は良かった。そこで市内の北部の山で昼どきを過ごそうと、10時過ぎに自宅を離れたのだが、西の空を見ると、御津山脈が明るい陽射しを受けて、いかにも暖かそうに眺められた。それを見て、急きょ進路を変更して西に向かった。地図を準備していなかったため、易しいコースを登ろうと考えて、嫦娥山を室津港側から登ることを思い付いた。適度な運動になり、山頂のササ地はヤブながらも、きっと暖かいだろうと思えてのことだった。室津港に着いたのは11時前。車は港の北西にある駐車場に駐車とした。そこから船溜まりを歩いた後、町並みを抜けて東へと延びる坂道を登って行った。室津港からのコースは何度か訪れているので詳細は書かないが、室津バス停近くの登山口から、嫦娥山に取り付いた。一部すっかりヤブになった所を通り抜けると、竹林に入った。その竹林には目印の赤テープが点々と続いていた。地図を持たないので、赤テープを忠実に辿って行く。竹林を抜けるとウバメガシの林が広がって、いかにも室津の山らしい雰囲気となった。そして山上に出ると、ササが増えてきた。そのままササヤブの山頂かと思っていると、山頂はササが広く刈られており、すっきりとした姿に替わっていた。冷たい風は山頂に無く、期待通りに暖かい陽射しを受けながら、昼どきを過ごすことが出来た。山頂からは少し瀬戸の海が眺められるが、少しうっすらと見えていた。陽射しを受けて海は光っており、のどかさが漂っていた。昼を済ませると、下山は北西方向へと、鳩が峰を目指した。そちらの登山道も以前は少しヤブっぽくなっていたのだが、シダや草が刈られていた。おかげでずっと歩き易くなっていた。鳩が峰からは室津街道に入る。途中に大浦湾の眺められる所があり、その辺りはいかにも古の街道の雰囲気があって、好きな所である。その下山中に、明るかった空も雲が広がり出して、陽射しの消えているときが多くなってきた。麓が近づいて竹林に入ると、街道らしさは消えて、ただの竹ヤブの雰囲気となるので、そこは足早に下って、最後は国道250号線のそばに下り着いた。期待通りに嫦娥山に登れたことに満足して、駐車地点へと戻って行った。
(2012/2記)(2021/1改訂)
<登山日> 2012年2月4日 10:50室津港駐車場スタート/11:01嫦娥山登山口/11:25共同アンテナ/11:46〜12:33山頂/12:46鳩が峰/13:16クスノキ広場/13:24室津街道登山口/13:32エンド。
(天気) 快晴、気温は8℃ほど。北風が強く、けっこう冷たさを感じた。山頂では風はほとんど受けず、気温も10℃以上あって、暖かく過ごせた。午後に入ると雲が増えて、陽射しの消えているときが多くなった。気温も10℃を下回ってきた。視界はまずまず良かった。
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室津港の船溜まりを歩いて行く 町内に入ると、新しく作られた案内板を見た 国道250号線に通じる坂道を歩いて行く
坂の途中から嫦娥山の方向を見上げる 国道に出ると、ここで横切ることになる 横切った先の坂道の入口に登山口標識を見る
高台に建つ住宅の横を通って行く 振り返ると室津港の風景が眺められた 足下ではスイセンがちらほら咲いていた
少しの間だったが、ヤブになっている所があった ヤブを抜けると、竹林の中を登って行く ツル植物にからまれた木を見る
途中で屋津坂からの小径に出会う 目印テープを追って、再び竹林に入った 石垣の横を通る
共同アンテナの立つ所があった ウバメガシの林に入って行く 斜面を登っていると、後方に展望が開けた
今暫くウバメガシ林を登った 周囲にササが広がってきた 登山道こそ無難に歩けるが、回りはササヤブだった
緩やかな尾根の先に山頂が望まれた 木立を通して西に見えたのは仏ヶ台山だった 山頂が間近になった
山頂に着いた 2年前に来たときはササヤブになっていたが、山頂一帯のササは刈られていた 三等三角点(点名・七曲)を見る
南東方向に木立を通して瀬戸の海が眺められた 展望の悪さもちょっと木に登れば一気に解消された 陽光に光る瀬戸の海がすっきりと眺められた
綾部山の方向を大きく見る 海上にカキ筏が浮かんでいる 下山は鳩が峰への道を下った
木立を通して北に亀山が望めた 北西に二つの山を見る 野瀬奥山を大きく見る
登山道も雑草が刈られて歩く易くなっていた シダヤブだった所もシダが刈られていた おかげでけっこう気楽な下りだった

 鳩が峰に着いて
 室津街道に入っ
 た

 室津街道は優し
 げな道だった
展望地が現れて、足下に大浦湾を、北西に雄鷹台山が大きく眺められた ベンチも置かれていたので一休みとする
大浦湾を大きく見る 立つ位置を変えて雄鷹台山をすっきりと見る 室津街道歩きを続けると、林の中へと入った
「お茶屋跡」でもベンチに座って一休みする 木漏れ日の中を歩く 室津街道と書かれたアーチをくぐる

 一度、竹林を抜
 け出た そこは
 「くすのき広場」
 で、クスノキの
 大木が立ってい
 た
竹林に入る 街道の雰囲気は消えた また竹林に入った
竹ヤブを抜け出すと、登山口は近かった 登山口には「室津街道入り口」の標識が立って
いた
国道250号線から室津の町並みの甍を見る

 喫茶「ジャンプ」
 の横の道で港へと
 下りて行った

   室津港からの帰り
   で友君橋から港を
   見下ろした