TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
嫦娥山    じょうがやま 265.7m たつの市
 
Z山      ぜっとやま 228m
 
1/2.5万地図 : 網干
 
【2020年12月】 No.8 2020-202(TAJI&HM)
    《嫦娥山》 雄鷹台山の登山道より  2020 / 2

 冬になると陽光に燦めく瀬戸の海を眺めたくなるが、その思いから久々に嫦娥山を登ろうと向かったのは2020年12月の第三土曜日のことだった。嫦娥山の展望は良いとは言えないので、Z山まで歩く考えだった。そこで鳩ヶ峰の登山口から嫦娥山を目指すことにした。ダイセル播磨工場のそばを通って登山口に着いたのは10時45分のこと。そこから登るのは11年ぶりとなるが、鳩が峰コース自体は5年ぶりだった。やはり登山道の一部はシダヤブになっており、ファミリー向けのコースとは言えなかった。それでもヤブの程度は少し良くなっているように思われた。そのシダヤブの部分を除くと急坂があるわけでもなく、概ね易しく登れて登山口から24分で嫦娥山の山頂に着いた。そこも以前と変わらず笹が茂っており、展望は木々の隙間から家島諸島をちらりと見るだけだった。三等三角点(点名・七曲)を確認すると、すぐに北へとZ山に向かった。始めは笹地を歩いていたが、程なく周囲はウバメガシを主体とする常緑樹林帯となった。緩やかに下って登り返したとき、いきなりと言った感じで展望地が現れた。岩場の展望地で「蓬莱岩」の名が付いていた。そこからは瀬戸の海が存分に眺められた。瀬戸の海は期待通りに陽光を受けて燦めいていた。尾根歩きを続けて嫦娥山の北峰に着くと、一帯はなだらかな地形の上に尾根道は不確かとなっていたので、目印テープを追って歩いた。北峰の先で下り坂に入ると、ときおり展望地が現れて岩見港が眺められたりした。そしてZ山を間近に見るようになった。そのZ山へは尾根筋を通らず巻き道で近づいた。Z山は山頂が岩場になっており、遠目にも展望は良さげに見えていたが、着いてみるとそこは蓬莱岩以上の好展望地だった。瀬戸の海だけでなく、嫦娥山から野瀬奥山までの尾根も眺められた。その展望を楽しみながら昼休憩とした。縦走路を歩くのはZ山までとして、下山は往路を戻ることにした。蓬莱岩を通り嫦娥山北峰を通り、再び嫦娥山の山頂に立った。そして鳩が峰登山口へと下りて行った。その下山途中でのこと、空が一気に黒くなったかと思うとミゾレが降ってくるハプニングがあった。そのときは気温は8℃まで下がっていた。登山口に着くと、再び陽射しを見る空に戻っていた。
 この日の感想は、鳩が峰登山口から嫦娥山を目指すのであれば、シダヤブの部分はいただけないが、Z山まで歩くのがお薦めではと思えた。蓬莱岩とZ山山頂で瀬戸の景色を楽しめて、御津山脈の良さを味わえて良かったと思えたこの日だった。
(2021/1記)
<登山日> 2020年12月19日 10:49鳩が峰登山口スタート/11:13嫦娥山/11:25〜29蓬莱岩/12:02〜12:22Z山/12:45蓬莱岩/12:58嫦娥山/13:16エンド。
(天気) 晴れ。雲の多い空で、上空の半分以上に広がっていた。そのため陽射しは現れたり消えたりを繰り返していた。樹林帯の気温は9℃だったが、Z山の山頂は陽射しで暖められており、15℃ほどあった。風は冷たかったが、陽射しが相殺していた。視界は澄んでいた。下山を終えようとしたとき、急にミゾレが降ってくるハプニングがあった。そのときは8℃まで気温は下がっていた。
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鳩が峰に近い位置に車を止めて鳩が峰コースに入った 登山口標識が足下に転がっていた 鳩が峰コースは易しい道で始まった
少しヤブっぽくなってきたと思っていると また歩き易くなった その先でシダヤブが現れたが、すぐに通過出来た
ヤブを抜けて、柵沿いを登った またシダヤブが現れて、強行突破した シダヤブを抜けても、ヤブっぽい感じが続いた
前方に山頂が見えてきた 御津山脈縦走路の標識を見る 山頂が近づいて、歩き易くなってきた

(←)
山頂が間近になっ
て笹が増えてきた

 (→)
  嫦娥山の山頂に着
  いた 相変わらず
  笹の茂る山頂だっ
  た
三等三角点(点名・七曲)を見る 山頂から海の方向を見るも展望は良いとは言えなかった 左の写真に写る男鹿島を大きく見る
Z山の方向を示す標識を見る Z山へと東に向かえる縦走路に入った 前方に見えたのは嫦娥山北峰だった
登山道の周囲は笹が茂っていたが いつしか常緑樹林の風景に変わってきた 緩やかに下って登り返したとき、蓬莱岩が現れた

蓬莱岩からは瀬戸
の海がすっきりと
眺められた
小豆島の方向を大きく見る 嫦娥山北峰へと緩やかに登って行く 嫦娥山北峰はヤブのピークだった

(←)
Z山との鞍部へと
下って行く

 (→)
  所々で展望が現れ
  て岩見港が眺めら
  れた
Y山を大きく見る 下っていると、急坂になっている所にロープを見た 前方が眺められると、Z山とY山が並んでいた
Z山へは尾根筋を離れて巻き道で近づいた 尾根筋に戻ったとき、大きな岩のそばを通った Z山が間近になると、笹が増えてきた

(←)
Z山の山頂に着くと
そこは岩場になって
いた

  (→)
  一番高い位置に「Z山」
  の標識を見た
岩場の山頂は、この日一番の展望地だった このZ山からも瀬戸の海が眺められた
陽光に燦めく海を見る 上の写真の右手を見る 野瀬奥山も望めた
縦走路は笹の中をY山の方向に続いていたが 縦走はZ山までとして、引き返すことにした 往路を戻って行く

また岩見港の方向
が眺められた

嫦娥山北峰へと急
坂を登る
嫦娥山北峰を通過する 明るい蓬莱岩に戻ってきた 西島の手前の海が光っていた

家島の背後に大鳴
門橋が見えていた

笹が増えてくると
嫦娥山の山頂は近
かった
嫦娥山山頂に戻ってきた 鳩が峰コースに入った またシダヤブを抜けることになった
空が暗くなってきた中を下った 途中で、ミゾレが降ってくるハプニングがあった 右手に車道が見えてくると、登山口は近かった