嫦娥山を登るとなると鳩ヶ峰からのコースが一番易しいが、年々コースがヤブっぽくなってきて、2020年に登ったときは、途中がすっかりシダヤブになっていた。それでも久々に嫦娥山を登ろうと向かったのは2024年3月の第三土曜日のことだった。近藤池側からの車道を走って鳩ヶ峰に着いたのは10時前のこと。嫦娥山の登山口標識は残っていたが、その文字はかろうじて読めるまでに古びていた。これは登山道も以前のままではとい思いながら歩き始めると、そうでは無かった。目印ヒモが新しくなっており、以前は見なかった矢印標識が付いていた。登山道もヤブっぽさは無くスムーズに歩けた。中腹まで登って以前はシダヤブだった所まで来てみると、そのシダヤブが登山道の幅だけ刈られていた。おかげでヤブコギ無しで進めた。その先で現れた二つ目のシダヤブも同様に刈られていた。山頂が近づくと笹が増えてきたが、登山道はスムーズに歩けた。そして登山口から25分で山頂に到着した。その山頂は以前のままに笹に覆われていたが、その笹はほぼ枯れようとしていた。展望の無い山頂で少時過ごすと、下山は室津の方向に下ることにした。山頂には室津バス停の方向を示す標識が付いていた。その室津コースはごく細々としたもので、目印を追うようにして歩くことになった。南隣のピークを越すと南斜面の下りに入った。その辺りはウバメガシの純林が広がっており、常緑樹林の美しさを楽しめた。その純林を抜けた辺りで目印を終えなくなった。どうやらコースを外れたようだった。かまわず南へと下ると段々畑の跡を見るようになり、その先で竹ヤブに掴まってしまった。そうなると竹ヤブを避けることになり、南西方向へと向かったので室津からは離れることになった。特に港に出たい訳でもなかったので、歩き易いままに下って国道250号線に出た。そこは屋津坂の入口が近い位置だった。後は屋津坂に入って戻るだけだったが、屋津坂の途中で少時の休憩をとったので、入口から32分かかって鳩ヶ峰に着くことになった。
(2024/4記) |