川戸山は揖保川流域にある上に山頂に電波塔が建っていることで、低山ながら周囲から目立つ山である。また電波塔まで管理道路が通じているので、山頂まで車で行くことも出来る。その川戸山を麓の岩田神社から歩いて登ったのは2000年1月のことだった。車道歩きで、時間も往復一時間だったこともあって、ちょっと物足りなく思ったものだった。そのためもあって、その後は登っていなかったのだが、軽い気持ちで登りたい山を求めたとき、川戸山の再訪を思い付いた。2016年1月のことで、その日は朝から曇り空だった。播州北部はもっと悪いようだったため、それなら近くで手軽に登れる山にしようと考えてのことだった。車は管理道路の入口に近い墓地の駐車場に止めて、そこから歩き出した。岩田神社の鳥居を横目に管理道路を登って行くと、程なく岩田神社のそばに出た。岩田神社の境内を覗いた後、管理道路歩きを続けた。簡単な車道歩きで道も単純なことでもあるので、コースについてはここには記さないので、下の写真帳をご覧いただきたい。なお車道は歩くには問題無かったが、一部は災害によるものか悪路になっており、普通車で山頂まで行くのは厳しいように思えた。車道は山頂手前で二手に分かれており、先に200mピーク側に立ち寄った。そちらのピークにはNTTの電波塔が建っており、その前からは山崎市街が眺められた。そして山頂へ。山頂は展望が良かったはずだが、樹木が生長したのか、南向かいの尾根を少し見る程度だった。山頂の広場で休むうちに陽射しを受けることが増えてきて、空は確実に良くなっていた。山頂で一時間近く休むと、後はまた管理道路を歩いて麓に戻った。山頂での休憩時間を除くと一時間半ほどしか歩いていないので、道の易しさからしてやはり川戸山は散歩として楽しむ山だと改めて思った。麓に下りて来ると上空にはきれいな青空が広がっていた。これなら数時間ずらして登れば良かったかと思いながら、川戸山を後にした。
(2016/2記)(2018/12写真改訂) |