TAJIHM の 兵庫の山めぐり <東播磨編
 
志方城山  (中道子山) 271.2m 加古川市
しかたしろやま      ちゅうどうしさん
1/2.5万地図 : 加古川
 
【2008年8月】 No.2 2008-76(TAJI&HM)
 
    志方町高畑より  2008 / 8

 2008年のお盆休暇は中部、甲信越地方の天気は不安定なようで、そこで地元の山を登ることに決めた。ただお盆の間は地元におればけっこう用事が出来るもので、この日は土曜日だったが午前しか体が空かなかった。その午前だけとなると近場の低山が対象となり、そこで久々に加古川北部の山域に向かうことにした。そこでまず向かったのが志方の城山で、10年ぶりとなった。この城山は300メートルに満たない山にしてはけっこう遠くからでも目立つ山で、県道65号線を走っているときから目立っていた。その県道65号線65号線から県道43号線へと走って近づいて行く。そして南西麓の城山公園駐車場に着いた。時間は8時半前だった。その駐車場の先も舗装された車道は続くが、前回と同様に足慣らしに駐車場からのスタートとした。舗装路を歩き始めると、きつい匂いが流れてきた。間近に見える養鶏場からのようだった。どうも養鶏場は山すそや山間部に作られることが多いようで、ときおりこの匂いに出合うことになる。舗装路は東へ1km近く続くが、中程まで来たとき旧登山道が真っ直ぐに山中へと始まっていた。そちらを見ると急階段の上に特異な大きな岩があり、その基部に石仏が祀られていた。そのまま車道から遊歩道ではあまり変化の無い歩き方になるので、その旧登山道を登って行くことにした。その石仏をちらりと見て通り過ぎたが、後で大きな岩は毘沙門岩と呼ばれており、石仏も毘沙門天であることを知った。登山道はその毘沙門岩を巻く形で続いており、岩の上に立つことが出来そうだった。そこで毘沙門岩に登ってみると、思っていた以上の好展望が広がっていた。南には間近く飯盛山がすっきり見えており、南西には高御位山が姿良く立っていた。その風景が夏の明るい陽射しを受けて鮮やかに見えていた。まだ歩き始めて僅かだったが、その好展望にいっとき足を止めていた。そこを離れると、登山道は緩い坂のままごく普通の里山道の雰囲気で続いた。ごく気楽に登って行きたいところだが、夏場とあってクモの巣がやたら多かった。それを払い除けながら登って行くことになった。それも小さな山だけに長くは続かず一般コースに合流した。そこは大手門跡で少し広くなっていた。もう十分な道幅となり、木段の付いたハイキング道だった。次に二ノ丸があり、そこにはマイクロウェーブ反射板が建っていた。そこよりひと登りすると古びたお堂の建つ広場に出、更に数段登って広々とした山上公園に出た。そこは城郭跡として見ると本丸跡と言える位置で、中央西寄りに一等三角点がポツンと置かれていた。もう気温は31℃まで上がっており、真夏の陽射しが公園全体にあふれていた。それまでは比較的木陰に恵まれていたのだが、一気に暑くなった。ただ涼しさのある風が凪がれており、公園のふちに点々と立つ桜の木陰に入ると、すっと涼しさが感じられた。暑い季節なので他に誰もいなかったが、春、秋ともなれば散策を楽しむのに絶好の場所ではと思われた。この山頂からはまずまず展望があり、南の瀬戸内海方向はもちろんのこと、北には千ヶ峰や雪彦の尾根も眺められた。この展望を暫く楽しみたいところだが、これから日盛りの時間になることでもあり、20分ほど佇んで下山とした。下山はすんなりと遊歩道を下る。階段道をとんとんと言った感じで下ると、車道終点まではほんの10分だった。やはり遊歩道では簡単過ぎる山である。そして車道を15分ほど歩いて駐車地点に戻り着いた。時間は10時前だった。この志方城山の登山が早く終わるようであれば、近くの山をもう一つ登ろうと考えていたのだが、まだ昼まで2時間ほどあることでもあり、予定通りに次の山へとそそくさと駐車場を離れた。
(2008/8記)(2017/3改訂)(2020/5改訂2)
<登山日> 2008年8月16日 8:28駐車場スタート/8:40旧登山道分岐点/旧登山道を登る。途中、展望岩で一休み/9:06一般道に合流/9:12〜30山頂/9:41車道終点/9:56エンド。
(天気) 晴れ。山頂は気温31℃で陽射しが強かった。但し風があり、木陰では涼しかった。視界は少しうっすらとしている程度だった。
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駐車場付近の風景を写す 駐車場から先も車道は続いた 車道から見上げると反射板が見えていた
車道から旧登山道が分かれていた 旧登山道を登る 毘沙門天が祀られていた 毘沙門岩の上は好展望台だった
毘沙門岩の上に立って、西の風景を広く眺める

 上の写真の飯盛山
 を大きく見る


      上の写真の高御位山
      を大きく見る
一般道に合流する そこは大手門跡だった 一般道は遊歩道の雰囲気で山頂に向かう 山頂手前も開けており石仏が三体並んでいた
山頂が目前になる 山頂に立つ 城山公園として広場になっている 山頂の一等三角点を見る

 山頂に立って南東
 に権現ダム湖を見
 る南西には飯盛山
 がすっきり見えて
 いた
飯盛山を山頂から改めて眺める 山頂から北西の近い位置に古法華の山並みを見る
山頂から北の山並みを見る 足下は城山ゴルフ場 左の写真の笠形山を大きく見る

 山頂より北西方向
 を見る 紅山を中
 心にした小野アル
 プスが眺められた
山頂の標識が総て溜め池を指しているのが面白かっ
下山時に山頂手前にある四国八十八ヶ所巡りの道を
少し覗いた
下山時の遊歩道では、飯盛山を前方に眺めることに
なった
遊歩道を下りきって車道終点出でる 車道を歩いて戻るとき、毘沙門岩を見上げた 車道沿いの竹林が夏の陽射しを遮っていた