三度目の志方城山は近くの127mピーク(点名・一本松)と併せて訪れたのだが、先に登った127mピークが予想外のヤブ山で時間がかかってしまった。そのため志方城山の駐車場に着いたときは13時半を回っていた。その時間からならすんなりと登山コースを登るのが正解だろうが、良からぬ考えが浮かんだ。それは駐車場から真っ直ぐ北へと登って尾根に出てしまおうとの考えだった。127mピークでヤブコギに多少馴れていたので、少しのヤブコギがあっても尾根に出られるだろうと思えた。尾根に出てしまえば尾根道で山頂に向かえるはずだった。駐車場を離れて前の車道を歩くと、すぐに方向は東へと変わるのだが、そのまま真っ直ぐ山裾に向かった。その辺りは竹林になっており、そこはすぐに抜けたのだが、その先は127mピークと同じく灌木ヤブだった。尾根までだとヤブをかき分けながら登って行くのだが、ヤブは緩くなるどころか今度はシダヤブに変わってきた。そのシダヤブも始めのうちは少しかき分ける程度で進めたのだが、急斜面になってきたとき胸丈を越えてきただけでなく密生しており、強烈さを増してきた。もう引き返そうかと思ったが、両手でシダを掴みながら何とか進めたので、行ける所まで行くことにした。ただやっかいだったのはイバラが混じっていたことで、登るほどに引っかき傷だらけになってきた。そのシダヤブにも強弱があり、少し丈の低くなる所もあったので、徐々に尾根へと近づいた。そのシダヤブが減って来ると再び灌木ヤブとなってきた。漸く普通のヤブコギ状態となり、赤テープも見るようになったので、後はそのテープを追って登った。そして山裾に取り付いてから50分近くかかって尾根道に合流した。尾根は緩やかな上に尾根道はハイキングコースと言える易しい道で、一気に気楽になった。山頂を目指して東へと歩いた。この尾根コースはオリエンテーリングにも使用されているのか、一定間隔で木の幹に番号札が付けられていた。終始雑木林に囲まれているため展望は無かったが、展望は山頂で楽しめるので、尾根の雰囲気を味わいながら歩いた。山頂が近づくと城跡のエリアに入ったのか堀切が現れた。そして山頂の一角に出ると、石仏が点々と並んでいた。志方城山の山頂は西側のエリアで四国八十八カ所巡りが出来るようになっているようだった。その石仏巡りはせずに山頂公園に近づくと、メインコースに合流した。そのメインコースに荷揚げ用のモノレールが敷設されていた。近くで工事が行われており、数名の作業員の姿が見られたモノレールを越して先に進むと、いつもの通りにあっけらかんと開けた山頂公園に出た。そこには誰もおらず静かな公園は太陽の光をいっぱい浴びていた。その公園から展望を楽しんだのだが、視界はうっすらとしていた。また北の方向は雲が山並みを隠していた。山頂公園で20分ほど過ごすとメインコースで下山としたが、途中で旧道コースに入った。更に旧道コースの途中でクサリ場コースが分かれたのでそちらに入った。雑木帯の急斜面にロープが張られており、それに掴まりながら下った。途中からはロープに替わってクサリが張られていた。おかげで急斜面でもけっこう気楽に下れた。同じ志方城山の南斜面でも登りルートのシダヤブとは大違いだと思った。このサブコースは小毘沙門岩のそばを通って再び旧道コースに合流すると、、その先で毘沙門岩のそばを過ぎてメインコースに合流した。メインコースは既に車道になっており、車道歩きで駐車場へと向かった。その舗装道路を歩いていたとき、急に空が暗くなったかと思うと小雨がぱらついてきた。北から雪雲の断片が流れてきたようだった。それもいっときのことで、駐車場に着いたときはまた青空に戻っていた。
(2017/3記)(2020/4改訂) |