TAJIHM の 兵庫の山めぐり <淡路 
 
南辺寺山    なんべいじさん 274.3m 南あわじ市
 
1/2.5万地図 : 福良
 
【2016年10月】 2016-102(TAJI&HM)
 
   南あわじ市賀集より  2016 / 10

 南辺寺山は南あわじ市の中央より少し西寄り位置する300mに満たない山だが、地図を見ると山名は載っておらず三角点記号が付いているだけだった。その南辺寺山は山頂近くに南辺寺が建っており、そこまで車道があるだけでなく、山頂まで通じているので登山対象としては面白味が無いと思えたが、展望を楽しめる山ではと思えたとき、登ってみたくなった。そこでハイキングの対象とすべく、麓から車道を歩いて山頂に立つことにした。
 向かったのは2016年10月の体育の日で、この日は晴天特異日と言われるだけに、2016年も晴れだった。この日の午前中は三坂山に登っており、午後に登る山として南辺寺山に向かった。午前こそ雲の多い空だったが、昼を回って快晴となっていた。しかも澄んだ空だった。国道28号線を走って福良の町が近づくと、南辺寺山の国道標識が現れた。地元では名の通っている山のようだった。その標識に従うと護国寺の前に出た。近くには我賀集八幡宮もあり、どちらにも駐車場があったので護国寺側の駐車場に車を止めた。始めに護国寺を訪れた後、賀集八幡宮のそばを通って南辺寺山に向かった。車道は舗装路で、すぐに林道の様相となったが、道そばには点々と石仏が置かれており参道の雰囲気もあった。その石仏も登るほどにいつしか見られなくなった。もう林道歩きと言ってよく、そのなだらかな舗装路を気楽に登った。一度展望が現れて東の方向が眺められると、そこに先山の姿が認められた。それも中腹を過ぎると樹林に切れ目がなくなり、ただ黙々と登るだけとなった。そして山頂まで標高にして50mほどとなったとき、左手に石段が現れた。その石段を登った先が南辺寺だった。そのときちょっとしたアクシデントが起きた。なぜか境内に入口にミツバチの巣箱が置かれており、それを知らずに近づいたため、ハチに腕を刺されてしまった。あわてて離れたが、すぐに痛みと共に腕が腫れてきた。もう南辺寺で憩う気は無くなり、すぐに林道に戻った。そして腕の痛みを我慢しながら山頂へと近づいた。そして南辺寺から8分で山頂到着となった。山頂は木が着られて地肌がむき出しの広場になっており、開墾地に来たような雰囲気だった。そこに三角点が無かったため暫く三角点探しをすることになった。そして車道があるままに東へと下ってみると、公園風になった所が現れた。そこに三角点は無かったが、銅像とその謂われが書かれた石碑が建っていた。銅像は森勝氏のもので、旧南淡町の町長として町に大きな功績を残したようだった。他にもベンチも置かれていたが、銅像の周りを始めとしてヤブに戻ろうとしていた。それでもそこは好展望地で、東から南東にかけて広く眺められた。先山だけでなく、諭鶴羽山から柏原山までの尾根も眺められた。展望に満足して、改めて三角点を探した。その三角点は最高点で見つけることになったが、そこは笹ヤブになっており、二等三角点(点名・南遍寺山)はすっかり笹に隠されていた。その三角点のそばにも南淡自然八景の石碑やベンチが置かれていたので、そこも以前は公園風になっていたと思われた。これで南辺寺山に思いを残すことは無く下山に移った。下山は往路として歩いてきた舗装林道を再び歩くことにした。緩やかな上に下る一方とあって散歩のようなものだった。山上で休んでいるときに南辺寺山の地図を改めて眺めたのだが、麓近くにも四等三角点(点名・護国寺1)のあることに気付いたので、それに注意して下って行くと、道そばに意外と分かり易い姿で確認することが出来た。後は護国寺境内に再び入り、そして駐車地点へと戻って行った。
(2016/10記)(2022/10写真改訂)
<登山日> 2016年10月10日 13:03護国寺駐車場スタート/13:42〜48南辺寺/13:56〜14:34山頂/15:16エンド。
(天気) 快晴。雲は僅かで、鱗雲がきれいだった。山頂の気温は23℃で、湿度は低く空気が爽やかだった。弱く吹く風が快かった。視界は良く澄んでいた。
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護国寺の駐車場に車を止めて護国寺に向かった 本堂の前に立った 護国寺を離れて車道に出た
賀集八幡宮のそばを通った 林道そばには石仏が点々と置かれていた 石仏に木漏れ日が当たっていた
車道は林道の様相を見せてきた 笹に包まれた石仏を見た 少し前方が明るくなった
左手に現れたのは護国寺霊苑だった 後ろを振り返ると、麓の風景が望めた 右手に植樹の進められている所が現れた

そこからは東に向
かって展望が広が
っていた

左の写真に写る先
山を大きく見る

上の写真の右手に
は柏原山が望めた

南東には諭鶴羽山
も見えていた
車道歩きを続ける ごく緩やかな車道として続いた 山頂が近くなったとき、左手に石段が現れた
石段の先は南辺寺のようだった 石段のそばで十五丁の彫られた丁石地蔵を見た 石段を登ったのは良かったのだが

南辺寺山の境内に
入ったとき、ミツ
バチの巣箱がある
ことに気付かず、
ミツバチに刺され
てしまった

刺された所が痛み
出したので、憩う
気が消えてしまっ
た 境内を離れて
右手に向かうと鐘
楼が建っていた
林道が見えてきた もう山頂まで僅かな距離だった 広々とした所が現れたが、まだ道は続いていた
(←)
山頂と思える所に
着いたが、広く木
が伐られており造
成地と言った雰囲
気だった

 (→)
  少しは展望があっ
  て東に先山を見た
山頂に三角点が見当たらなかったので、少し南へと歩くと防災用の無線塔が現れた 無線塔の近くからは鳴門海峡を挟んで四国の山並みが見えていた 東に向かう道を見たのでそれを歩いて見ると、道そばにベンチを見た 但し雑草に囲まれていた
緩やかに下って行くと以前は公園だったと思われる所が現れた 手入れをされていないためか荒れていた 元南淡町の町長だった森勝氏の銅像が建っていた
銅像のそばに立つと、南東に向かって好展望が得られた 左の写真に写る諭鶴羽山を大きく見る
山頂に戻って改めて三角点を探した 山頂の一角が少し他より高くなっていたが、ヤブになっていた そのヤブに分け入って一番高い所に出ると、そこに石碑を見た そこも以前は公園だったと思われた 石碑のそばですっかり笹に隠されていた三角点(点名・南遍寺山)を見た
三角点周りの笹を刈って三角点を露わにした 最高点を離れて林道に下りてきた 往路を戻り始めたとき、須磨の辺りが眺められた
南辺寺のそばを通る 林道歩きは退屈さがあったが、下る一方なので楽だった 頭上を見ると、アケビが実を付けていた
麓が近づいて、前方に山並みを見るようになった 道そばに三角点があることに気付いた 四等三角点(点名・護国寺1)だった
石仏の並ぶ所まで下りてきた 寝釈迦が彫られているものもあった 護国寺に戻ると、境内を通って駐車地点に向かった