TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
高伏山    たかふせやま 280.2m 赤穂市・相生市
 
点名・日ノ浦 216.3m 相生市
 
 
1/2.5万地図 : 相生
 
【2019年5月】 No.2 2019-68(TAJI)
 
   千種川の木津取水井堰より  2019 / 5

 千種川の西岸を通る県道90号線を走って赤穂市街に近づくと、対岸で目立ってくるのが尼子山で、次に現れるのが高伏山だった。どちらもどっしりとした山容をしており、登高意欲をそそられる山だった。尼子山には何度か登っていたが、高伏山は2009年以降は登っていなかったので、久々に登ってみようと出かけたのは2019年のゴールデンウィーク期間の一日だった。前回は宝珠山から足を延ばして訪れていたが、今回はコースを変えて高取峠側から登ることにした。その高伏山を地図で見ると、宝珠山から続く尾根道は高伏山を通って更に北へと延びて相生市の桜ヶ丘へと至ってるが、高取峠に近い位置に標高216mの三角点ピークを見たので、そのピークも併せて登ることにした。
 この日は令和元年となって二日目の5月2日だった。前日まで雨模様の日が続いていたが、この日から漸く晴れの日が続く予定になっており、午前の空はまだ雲が多く残っているものの晴れと呼べるまでになっていた。車を止めたのは高取峠のモニュメントの前で、地図では峠近くから破線路が描かれていた。ただ高取峠から少し相生市側に下った所に高取延命地蔵菩薩への石段を見ていたので、それを歩いてみることにした。峠を離れて5分ほどでその石段に着いた。標識も立っていたので分かり易い場所だった。石段を登ると延命地蔵菩薩の前に出て、その先も小径が南へと続いていた。どうやらその小径で尾根に出られそうだった。その狙いは当たっており、始めは国道に沿って歩いたが、途中から尾根の方向へと登るようになった。そしてごく自然に尾根道に合流した。尾根道は巡視路でもあるようで、はっきりとした道だった。先に216mピークに立とうと北東に向かった。緩やかに下り緩やかに登り返して中間地点の230mピークに立った。そこは展望があり東に天下台山が見えており、その手前にはこれから向かう216mピークも見えていた。その辺りからは展望の尾根歩きとなり北の山並みが一望となった。また露岩地が現れてそこからは相生湾が眺められた。その先も易しい道で基本的に下り坂だった。おかげで気楽に216mピークのそばに着いた。但し巡視路は216mピークを巻く形で続いており、ピークに立つには斜面を登る必要があった。ピークまで僅かな距離だったので適当に斜面に取り付いたが、そこはすっかりヤブになっておりイバラも混じっていた。そのイバラをハサミで切りながら登ることになった。何とかピークに出るとそこは岩場になっており、岩場の上は意外なことに展望が開けていた。見えていたのは南の方向で、高伏山がすっきりと眺められた。そのピークから巡視路へと戻るとき、歩き易い所を探りながら下ると、22番鉄塔のそばに出てきた。次は巡視路を戻る形で高伏山に向かった。230mmピークを過ぎ高取峠からの小径の合流点を過ぎても順調な尾根歩きだった。前方に見える高伏山へと徐々に近づいて行く。このまま気楽な尾根歩きかと思っていると、18番鉄塔が建つ180mピークの先で鞍部へと下りてきたとき、その先にはっきりとした小径は無かった。ただ細々とした小径に目印テープを見るだけだった。どうやらその先の送電経路と先ほどまでの送電経路は違うため、巡視路は切れているようだった。始めは目印テープを追ったが、上りの方向でもあるので適当に斜面を登ると、相生火力線6番鉄塔の前に出た。そこからは再びはっきりとした尾根道を歩くようになり、高伏山山頂へと近づいた。山頂が間近になると樹林帯に入り、ほぼ平坦な所に出るとそこに三等三角点(点名・高代)を見た。山頂に着いたようだった。そこは樹林帯のまっただ中で全く展望は無かった。そこより西斜面に入れば山火事跡に出て展望が開けるはずだったが、展望に関しては途中で十分に楽しんでいたので、山頂を確認したことで良しとすることにした。下山は高取峠に戻るため、歩いてきた道をすんなりと引き返した。6番鉄塔の先はコースが不明瞭になるため、しっかりと目印テープを追って下った。そして鞍部よりはっきりとした尾根道を歩くようになり分岐点に戻ってきた。後は峠へと通じる小径に入ってごく気楽な感じで高取峠へと戻って行った。
(2019/5記)
<登山日> 2019年5月2日 9:47高取峠スタート/9:53延命地蔵/10:10尾根コース合流点/10:49〜11:13点名・日ノ浦/11:39尾根コース合流点/12:15〜31高伏山/13:01尾根コース合流点/13:15延命地蔵/13:22エンド。
(天気) 晴れ。始めは雲の多い空だったが、その後は減って快晴となった。216mピークでは気温は21℃、風は僅かで空気が爽やかだった。視界は少しうっすらとしておた。高伏山の山頂は樹林帯とあって気温は18℃だった。木々を通り抜ける風が快かった。
<< Photo Album 2019/05/02 >>
高取峠に着くと早駕籠のモニュメントの前に車を止めた 始めに国道250号線を相生市側に歩いた 道そばに石仏を見た
相生市に入った 少し下ると高取延命地蔵菩薩への石段が現れた すぐに延命地蔵菩薩の前に出た
その先にも小径を見た 小径に入り、国道に沿って赤穂市側へと歩いた 国道そばを離れて尾根に向かうようになった
はっきとした道のまま尾根に近づいた 尾根に出て尾根道に合流した 先に216mピークを目指して北東へと歩いた
尾根道は巡視路でもあり、易しく歩けた 尾根からの展望は良く、振り返ったとき高伏山が間近に眺められた
登山道で見かけたのはヤマツツジだった 前方に現れたのは赤穂相生線20番鉄塔だった 鉄塔の位置は230mピークで、東に展望があった

天下台山の方向
を少し大きく見

これから向かう
216mピーク
も見えていた

少し進むと北の方
向にも展望が現れ
た もう快晴の空
だった
上の写真に写る宝台山を大きく見る 同じく三濃山を大きく見る 周囲の風景を見ながら216mピークに向かった

(←)
西の方向も眺めら
れるようになった

 (→)
  左の写真に写る荒
  山を大きく見る
216mピークへはごく緩やかな道だった 210mほどの小さなピークを通る 岩場を通過することがあり、そこも好展望地だった
岩場からは相生湾が眺められた 尾根歩きを続ける 易しい道が続いた
21番鉄塔のそばを通った 216mピーク手前の鞍部まで歩いてきた 216mへと登っていると、前方に22番鉄塔を見た
22番鉄塔まで来たが、山頂への道は無かった 巡視路は216mピークを巻いて下り坂となっていた 近くの斜面に入って、ヤブコギで山頂に向かった

イバラ混じりの
ヤブコギを6分
ほどして216
mピークに着い


三角点はシダに隠
されていた
シダを刈って四等三角点(点名・日ノ浦)を露わにした  最高点は岩場になっており、意外と展望は良かった 南の方向が開けていた

東面が採石で大
きく削られてい
る高伏山を見る

万葉岬の方向を眺
めた

ピークを離れて
歩き易い所を探
りながら下ると
22番鉄塔のそ
ばに下りてきた

鉄塔のそばから北
東方向を眺めた
引き返す形で高伏山に向かった 明るい陽射しに周囲の新緑が鮮やかだった 明るい尾根歩きだった
ヤマツツジの花を間近で眺めた 展望の尾根歩きとなった 露岩地に着いて、前方に230mピークを見る
230mピークの右手を見ると、尼子山が頂を覗かせていた 尼子や目の当たりを少し大きく見る

230mピークを
越して、前方に高
伏山を見ながら歩
いた
後山を大きく見る 高取峠からの道の合流点に着くも、尾根道を進んだ 再び前方に高伏山を見るようになった
尾根に建つ送電塔がはっきり見えて来た 再び樹林帯に入った 180mピークに着くと、18番鉄塔が建っていた
前方に見える230mピークは高伏山の手前のピークだった 別の系統の送電線が通っていた 振り返ると、先ほど通ってきた北の230mピークが望めた
この白い花はクロバイかと思われた 鞍部へと下って行く 鞍部まではスムーズに歩けたが
上り坂となってなぜか道がはっきりしなくなった 目印テープもあったが、適当に上を目指して登った 230mピークを抜けて行く
その先に送電塔(相生火力線6番)が建っていた 鉄塔のそばからは尼子山が見えていた 尼子山を大きく見る
前方に見える山頂まであと200mほどだった またはっきりとした道を歩けるようになった 山頂が間近に鳴門緩やかな尾根道となった

(←)
高伏山山頂に着い
た 樹林のまった
だ中だった

 (→)
  山頂を別の角度か
  ら眺めた
山頂の三等三角点(点名・高代)を見る 展望は探らず、少時の休憩で引き返した 230mピークから先は慎重に目印テープを追った
高取峠コースの分岐点まで戻ってきた 高取峠への道に入った 朝と違って明るい斜面を下って行く
国道250号線に沿って歩くようになった 足下に国道が見えている 延命地蔵菩薩に戻ってきた
石段の入口が見えて来た 国道を北へと歩いて赤穂市域に入った 高取峠に戻ってきた