TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
塚本山    つかもとやま 285.1m 姫路市
 
1/2.5万地図 : 前之庄
 
【2019年5月】 2019-80(TAJI)
 
   夢前町菅生澗より  2019 / 5

 夢前町には大天井岳や明神山など標高500mを越える山が幾つもあるので登山対象はどうしてもそちらに向いてしまうが、低山にも登山道があって気軽に登れる山があれば訪れるようにしている。その登山道がある低山として塚本地区に塚本山があることを知って登ってみたくなった。調べると塚本山の登山コースは東麓の塚本地区側ではなく、塚本山の北麓側にあるようで、そちらはバーズタウンと呼ばれる大きな住宅地が広がっていた。そのバーズタウンを地図で見ると、塚本山の北斜面にも住宅地があって、中腹近くまで道があるようだった。まずは車道の一番高い位置まで車を進めることにした。
 出かけたのは2019年5月下旬のことで、その日は朝から快晴の空が広がっていた。県道80号線を北上して護塚橋を渡るとバーズタウンに向かう道に入った。住宅街に入ると塚本山の北斜面側への枝道に入り北尾根へと向かった。そして車道の一番高い位置へと車を進めたところ、終点が近づいて通行止めとなった。単に路面改良工事での通行止めだった。その通行止めの位置に登山口を見たので、少し引き返して駐車スペースを探した。すぐに携帯電話の基地局を見たので、そのそばに駐車とした。歩き出すと先ほどの通行止めの位置までは4分ほどの距離で、そばの登山口には標識があって中登山口と書かれていた。登山道は階段の道で始まっており安心して歩き出したが、すぐに荒れてきた。道に笹が生えていたり倒木があったり、またシダが道を塞いでいたりとあまり歩かれていないようだった。その登山道を少し登ったとき現れたのが第1展望台だった。ベンチがあり展望台の名の通りに、北に明神山が望めた。但し樹木の生長によって見える範囲は狭まっており、好展望とは言えなかった。その第1展望台を過ぎると荒れた印象は減ってきた。そして右手から別の登山道が合流すると、ごく普通の里山道となって易しく歩けるようになった。次のポイントは第2展望台だったが、そこはほとんど展望は無かった。その先でコースは二手に分かれ、一つは山頂への近道コースで、もう一つは第3展望台を通る尾根コースだった。急ぐ必要も無かったので第3展望台へのコースに入った。その第3展望台は小ピークにあり、そこも展望台とは名ばかりで展望は僅かだった。見えていたのは北西方向で葛城山の尾根がさほど離れず見えていた。第3展望台から鞍部へと下ると、そこに右手から近道コースが合流していた。後は山頂へと最後の登りだった。やや急坂になっていたが40mほどの登りで山頂到着となった。そこは平らに開けており、いかにも山頂に着いたと思える所だった。その山頂広場の南側にはパイプで作られたベンチが置かれており、そのそばに立つと南に向かって好展望が得られた。近くに書写山が見えており、その左手は広嶺山で右手には遠くに白毛山が見えていた。遠方はうっすらとしていたため判然としなかったが、瀬戸の海は見えそうだった。北側は以前は展望があったようだが、木々の隙間から漸く明神山を見る程度だった。この日の山頂は涼しい風があって、いかにも五月の風と言わんばかりの快さがあった。その風に吹かれながら昼食とした。その塚本山からの下山は歩いていなかったコースを辿った。第3展望台には向かわず近道コースで第2展望台に戻ってきた。その先では第1展望台に向かわず、西登山口への道に入った。その西登山口コースはずっとスムーズに歩けて、ごく気楽に登山口に下りてきた。どうやら地元の人はほぼ西登山口コースで登っているのではと思えた。その西登山口から駐車地点までは4分の距離だった。
(2019/6記)(2021/12写真改訂)
<登山日> 2019年5月22日 11:40無線塔のそばよりスタート/11:44中登山口/12:04第3展望台/12:11〜51山頂/13:04コース分岐点/13:11西登山口/13:15エンド。
(天気) 快晴。雲は南の空に少し見るのみだった。但し青空の色は薄かった。山頂の気温は21℃で、風は僅かに吹く程度だったが快かった。陽射しを受けていると少し暑さを感じるも、木陰はちょうど良い涼しさだった。視界は少しうっすらとしている程度だった。
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北斜面の住宅地に入って一番高い位置へと進むと通信設備が現れた 通信設備はNTTドコモの夢前護持西基地局だった その基地局のそばに車を止めた 車道を最奥方向の東へと歩くと、道は二手に分かれた そこは右手の道に入った

車道はすぐに通
行止めになった

この先で道路改
良工事が行われ
ているようだっ


その通行止めの位
置の手前が、塚本
山の中登山口だっ

中登山口の標識を見る 第1展望台まで5分とあった 登山口から振り返ると北向かいの尾根が眺められた 登山道は整備されているものの、荒れてきていた
登山道ははっきりしていたが、歩くうちにササの茂っている所が現れた シダの茂っている所まで現れた どうもこのコースはあまり歩かれていないようだった 開けた所が現れた そこが第1展望台で、北の方向に少し展望があった

遠くに明神山が見
えていた


左の写真に写る明
神山を大きく見る
第1展望台を過ぎると、ヤブっぽさは消えてきた 右手から別コースが合流した もう易しい里山道だった 登山道のそばに古びたベンチを見た
第2展望台に着いた 展望は良いとは言えなかった 行く手に山頂を見た コースが二手に分かれた 右手は近道コースだった
左手の尾根コースに入った 第3展望台に着いた そこからは北西方向が望めた 葛城山の尾根だった
鞍部へと下ると、近道コースと合流した 山頂への登りに入った やや急坂だった 山頂が目前になった

(←)
塚本山の山頂に着
いた そこは平ら
に開けていた

   (→)
   山名標識を見る
上の写真の左手に三角点を見た 四等三角点(点名・塚本)だった ベンチがあり、そこからは南に向かって展望があった
南の方向ですっきりと見えていたのは書写山だった 夢前川の河口方向を眺めた
立つ位置を変えると、書写山の左手に氷室山が見えていた 氷室山を大きく見る
北の方向の展望は少なかったが、木々の隙間から明神山が望めた 明神山の背後には雪彦の尾根も見えていた
山頂で大きく枝を広げていたのはコナラだった 20分ほどの昼休憩を終えると、下山は往路を戻った 下山では第3展望台には向かわず左手の近道に入った
近道はごく緩やかな易しい道だった 尾根コースと合流すると、すぐに第2展望台に着いた その先で西登山口への道が分かれた
中登山口に向かわず、西登山口へと下りることにした 右手にバーズタウンの家並みが見えていた こちらの道がメインコースのようで、ヤブは無かった
下り坂になると、道は階段状になった 車道に下り着いた 登山口の標識を見る
車道は二手に分かれたので、右手の道に入った その右手に写っているのが下りてきた階段道だった 東へと緩やかな上り坂だった
モチツツジの花を見た こちらはコガクウツギのようだった 駐車地点となる携帯基地局が見えて来た