比延山は展望の良い山で、山頂は「ひょうごの景観ビューポイント150選」にも選ばれている。その比延山の二度目の登山は2020年12月の第一土曜日のことで、西脇市の空は快晴だった。この日の午前は西脇十山に選ばれている鈴堀山を登っており、午後にもう一山と比延山に向かった。比延山も当然西脇十山に選ばれており、登山コースがホームページに紹介されていた。その紹介コースは前回登山の往路コースと同じで、城山公園グラウンドのそばから始まるコースだった。今回もそのコースで登ることにした。駐車地点は城山公園の駐車場で、駐車場を離れると登山口へと無人のグラウンドを横切ることになった。グラウンドの南側に登山口があり、登山口に入ると程良い歩き易さの登山道が続いていた。手頃なハイキングコースと言えそうだった。100m毎に山頂までの距離が書かれた標識が立っており、歩く目安になっていた。登山道からの展望は良くなかったが、右手前方に木々の隙間からながら山頂が望めた。歩く方向が北東から東に変わると登山道の傾斜が増してきて、ロープに掴まって登ることになった。距離の標識も50m毎となった。その急坂を登りきると山頂に出た。そこは比延山城跡で少し開けていたが、展望は良いとは言えなかった。そこは南峰で、三角点が置かれている北峰より2メートルほど高く標高289mだった。展望の良い所で休もうと、すぐに北峰に向かった。数分で着いた北峰は以前と変わらず素晴らしい展望地だった。特に南から、西、北へと遮るものの無い展望が広がっていた。しかも快晴の上に視界は澄んでいるとあって、存分に展望を楽しんだ。これで比延山に登った目的は達したと、南峰へと引き返した。そして登山口へと戻って行った。休憩を入れても1時間少々だったので、ミニハイキングと言えそうだったが、その時間に似合わない贅沢な展望を味わえる山だと思った。
(2021/1記) |