TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
川向山   かわむかいやま 286.6m 赤穂市
 
高雄山   たかおさん 184.7m
 
御蔵山   みくらやま 179.4m
 
1/2.5万地図 : 相生
 
【2011年10月】 2011-98(TAJI&HM)
    千種川の西岸側にある林集落より  2011 / 10

 「赤穂ふれあいの森」はハイキングとして色々な楽しみ方が出来る所で、尾根の北端に近い三重山から御蔵山までをロングコースとして楽しむことも出来れば、高雄山のそばまで車で上がって、高雄山だけのごく簡単なミニハイキングも楽しめる。2011年10月の最初の土曜日は、北の空は雲が多いようだった。そこで久々に赤穂ふれあいの森ハイキングを楽しもうと考えたが、丸一日をハイキングに使いたく無く、4時間程度で終わらせたいと考えた。そこで赤穂ふれあいの森の南半分となる、川向山から高雄山、御蔵山と歩くプランとした。
 国道2号線を有年駅前で離れて、県道457号線で周世坂峠を越えて周世の集落に入る。周世は狭い集落なので、車は少し離れた山陽新幹線の高架近くとした。山上へ出るコースとして、高雄山の裏参道コースを登ることにする。専念寺の前を通って、周世第1児童遊園に近づくと、高雄山登山口の標識が現れた。幅の広い遊歩道が緩やかに始まっていたが、どうもあまり歩かれていないようで、少し荒れている印象を受けた。尾根に出ると、道は三方向に分かれた。高雄山へ向かうメインコースと言えそうな北への道、西に向かう表参道コース、そして御蔵山に向かう南への道だった。そこにオレンジの服を着たハンターが二人いた。シーズンでもないので、特別許可の狩猟かと思われた。まずは南端の御蔵山に立とうと、そちらへの道に入った。この道は遊歩道では無く、普通の山道だった。ただ緩やかに続くので、無理なく登って行けた。登り着いた山頂には東屋が建っていた。ここに立つのは7年ぶりだったが、やはりその年数だけ東屋は古びていた。展望も少し悪くなったようである。その東屋より少し南にある岩場が好展望地で、そこに立つと、東から南、西と、赤穂の山並みと千種川流域の風景が一望だった。そのとき近くに犬の姿が見えていた。猟犬がそこまで歩いてきたようだったが、どうも一カ所にじっとしていた。その様子がおかしいので、よく見ると害獣避けネットにからまっていた。どうやら体に付けている無線機をネットにひっかけて、あがいていたようだった。ちょっとかわいそうになって、ネットから何とか外してあげると、泣き声をあげながら下へと下りて行った。その御蔵山で一通り展望を楽しむと、次は高雄山に向かった。表参道と裏参道の合流点から先は、また遊歩道歩きとなった。その緩やかに続く幅広の道を少し進むと、左手に東屋への道が分かれた。東屋まで70mとある。近いことでもあり、寄り道して立ち寄ったが、東屋は展望の無い中にぽつんとあったので、すぐに引き返した。遊歩道は神護寺のそばに出ると、高雄山への道と、その高雄山を巻く道に分かれた。ここは高雄山へと右の道を進むと、階段道の坂となった。その階段を登って高尾山の山上に出て、後は緩やかな小径で山頂の東屋に着いた。この東屋は南に向かって展望があり、ここで昼休憩とした。風は僅かだったが、秋の風とあって爽やかさがあり、良い感じの休憩だった。尼子山や僅かに覗く瀬戸の海を眺めながらの昼どきを過ごした後は、北へと続く小径を下ってメインコースに戻ってきた。次に目指すは川向山で、車道の通じる広場のそばを通ると一度車道に下りたが、すぐに別の広場を通ってハイキングコースを歩くようになった。そこからは尾根を歩くのでは無く、244mピークを巻くように歩いて行く。アップダウンの少ない道だが、どうも以前よりも歩き難くなっていた。それは道がこれまでの雨によって表土が流されて、石がごろごろとする道になっていたためで、石に注意しながら歩くことになった。見た目も荒れていた。そのトラバース道を歩いて川向山の東側まで来ると、東屋が現れた。東屋の前は展望地になっており、荒山から続く東向かいの尾根が眺められた。その先で川向山への登りが始まった。やや急坂の道で、巡視路なのかプラ階段になっていたが、草が伸びて道を隠し気味になっていた。その先で右手からの別の道に合流して、送電塔に着いた。その先は途中の道と同じく表土が流されて、荒れた印象だった。山頂へと近づいて尾根は緩くなり、辺りは灌木の風景となった。前回に来たときは山火事の後で、焼けた木と黒い地肌だったのだが、10年近い歳月が過ぎて少しは植生が回復したようで、山火事の痕跡はほとんど見られなかった。川向山の山頂に着くと、ベンチが二つあり、良い休憩場所になっていた。涼しい風もあり、快適に過ごせた。但し陽が雲に隠されると、少し強い風に肌寒いと感じることもあった。その山頂は絶好の展望地でもあった。東は荒山。南は瀬戸の風景で、西は水晶山。更に北西には遠く那岐山も眺められて、暫しの間、展望を楽しんだ。その川向山からの下山は、歩いてきた道を引き返した。荒れた登山道は歩き難いもので、けっこう足を疲れさせられた。広場に戻り着いて、高雄山の巻き道を歩くようになって、ようやく気楽なハイキングに戻った。神護寺の前で一休みして、その先の分岐点では、表参道に入った。裏参道と同じく少し荒れた風になっていたが、こちらも緩やかな道で、右手に千種川の流れを見ながら下った。歩くうちには、前方に尼子山が眺められたりもした。周世集落のどの辺りが登山口かと思っていると、最後に害獣避けゲートを通って、集落の一番西端に下り着くことになった。登山口から少し山側に入った所に標識はあったが、車道に面した位置の標識は朽ちて倒れており、登山口は分かり難くなっていた。後は駐車地点へと農道を歩いて行く。周囲の稲は色づきが始まっており、そして上空はうろこ雲が広がって、いかにも秋の季節を感じる風景になっていた。
(2011/10記)(2020/4改訂)
<登山日> 2011年10月1日 10:33スタート/10:39裏参道登山口/10:56尾根の分岐点/11:02〜07御蔵山/11:40東屋/11:47〜12:07高雄山/12:20広場のそばを通る/12:43〜47川向山の山頂手前にある東屋/13:00〜25川向山/13:57神護寺/14:18表参道登山口/14:26エンド。
(天気) 晴れの空だったが、白い雲が多く浮かんでいた。南の空は雲が広がって、薄晴れから薄曇りと言った空だった。気温は22℃ほど。陽射しの当たる所を歩いていると、25℃以上に上がっていた。風は僅かだったが、川向山の山頂は十分に涼しい風が吹いていた。視界は良かった。
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駐車地点から御蔵山を眺める 県道を歩いて周世集落へ近づいて行く 専念寺の先で登山口に出会った
裏参道を歩き出すが、少し荒れた感じだった 害獣避けのゲートが現れる 歩くうちに遊歩道らしくなってきた

 裏参道は幅の広い
 道として続く


  尾根に出ると四差路
  になっていた 御蔵
  山へと南の道に入っ
  た
ごく普通の里山道だった 少しシダが増えてきた 御蔵山山頂には東屋が建っていた
東屋の東側に四等三角点(点名・水木原)を見
る シダに隠れていたので、少し草刈りをした
東屋からは南に展望があったが、すっきりとし
た見え方では無かった
近くで猟犬がネットに無線機を引っかけてあが
いていた 助けると鳴きながら下りて行った

 山頂の南に展望地が
 あった 千種川と赤
 穂の山並みが一望だ
 った
上の写真の尼子山を大きく見る 千種川の先に家島を見る 上の写真の高山を大きく見る
御蔵山の山頂を離れて、登ってきた道を引き返す 北側の木立が切れたとき、川向山が覗いていた 左の写真の右手には高雄山が間近に見えていた
四差路に戻って、主コースを北へと歩く 程なく左手に東屋への道が分かれた 東屋は木立に囲まれて展望は無かった
神護寺のそばに出る ここより高雄山に向かう 大子堂の前を通る 山上へは丸太の階段道が続く

 高雄山の山上に出る
 と緩やかな道が東へ
 と延びる

   一番高いと思われる
   位置に東屋があった
   そこが高雄山の山頂
   だった
    
山頂からの展望は御蔵山の展望より少し悪かった 山頂で昼食後、北へと続く登山道を下った 登山道は北西に向かって歴代住職の墓の前を通る
主コースに合流すると、広場のそばを通った 主コースを北へと歩く 階段を下るが、シダが被さっていた
階段を下るとき、川向山が前方に望まれた 一度、林道に出た 林道を離れて、もう一つの広場の前に出る

 登山道は幅が狭く
 遊歩道の雰囲気は
 消えた


   南の空を見ると高雄
   山が望まれた
登山道は川向山の山腹を巻くようになった 川向山の山頂方向を見上げる 登山道は石が多くあり歩き易いとは言えなかった
山頂の東側に来たとき、東屋が現れた 東屋に立ち寄ると、東向かいの尾根が眺められた
トラバース道から山頂へと向かう道が分かれた 山頂へと登り出すと、送電塔のそばを通った 山頂に近づく 山火事跡に潅木が育っていた

 山頂に着く そこも
 潅木が育って、もう
 山火事があった痕跡
 はほぼ無くなってい
 た

   パートナーが山頂の
   ベンチでくつろぐ

 まだ樹木が大きくな
 っていないので、展
 望は良かった 先ほ
 どの東屋で見た風景
 を、更に広く眺めら
 れた
上の写真の的場山を大きく見る 上の写真の天下台山を大きく見る 上の写真の尼子山を大きく見る

 西から北の方向を見
 る 足下は千種川だ
 った
上の写真の黒鉄山を大きく見る 上の写真の石堂丸山を大きく見る 上の写真の八塔寺山を大きく見る
船岩の後方に見える高い山は那岐山のようだった 左の写真の袴ヶ仙を大きく見る

 南東から南、西の方
 向を眺める
山頂の三等三角点を見る 山頂の一角に山火事跡の痕跡を見た 展望を十分に楽しんで、下山とする

 高雄山方向へと歩
 いてきた道を引き
 返す

    広場に戻ってきた
   とき、近くで西に
   展望が開けた所が
   あった
真殿山を大きく見る 登山道のそばで、よくヤマハギの花を見た 高雄山の巻道を歩いて神護寺のそばに出た
神護寺はガラスも割れて以前よりも更に荒れて
いた
御蔵山に近づいて、表参道に入る 御蔵山の西に回り込んで、右手に千種川を見る
前方に尼子山を見るようになった 麓が近づいてゲートが現れた ゲートを通ると登山口は近かった
車道に出てくると、登山口標識は見えなかった 駐車地点へと向かう 両側の田は柵に囲まれて
いた
御蔵山を見ると、その上空にうろこ雲が出てい