TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
三重山   みかさやま 203.6m 赤穂市
川向山   かわむかいやま 286.6m
 
 
1/2.5万地図  相生
 
【2017年11月】 2017-114(TAJI)
 
    《三重山》 JR有年駅のホームより  2017 / 11

 赤穂ふれあいの森にある三重山はJR山陽線に近いとあって車窓から見える山だが、有年駅から歩いて向かおうと思い付いたのは2017年秋のことだった。三重山に立つのなら尾根続きの川向山まで歩けば適度なハイキングになりそうだった。向かったのは11月に入っての三連休初日だった。朝から快晴で雲はほとんど見られなかった。但し空気は少し濁っているようで、車窓から見る遠くの山並みはごくうっすらとしていた。有年駅に着いたのは9時8分。ホームに降り立つと、そこからも三重山が望めて山頂に建つ展望台がはっきり見えていた。有年駅は一ヶ月前から新しい駅舎での営業になっており、古い駅舎は取り壊しの最中だった。駅前を国道2号線が通っており、それを渡って南へと真っ直ぐ延びる車道に入った。三重山はと見ると、手前のピークが三重山を隠しており山頂がちらりと見えるだけだった。駅前の住宅地を抜けると開けた風景となり、山裾に近づいた。車道は二つの尾根の間を通っており、左手の尾根は荒山を中心とした尾根で、右手の尾根が三重山から川向山、高雄山へと続く尾根だった。車道が上り坂となって山の中へと向かい出すと、すぐに「赤穂ふれあいの森」の標識が現れた。そこより200m先となっていたが、標識の位置からは道は分かれておらず、少し進んだ位置で右手に舗装路が分かれた。その舗装路に入ると平坦な感じで西へと歩き、緩い上り坂になって害獣避けネットの前に出た。車道はその位置より左手方向にダートの林道となり、直進方向は登山道となってネット内に続いていた。そのネットだが破れている所が多くあり、簡単に中に入ることが出来た。上り坂を進むとカブト虫施設「かぶーんうね」の前を通った。登るうちに登山道の傾斜が増してきて、林道を横切った。その林道は入口で分かれた林道と思えた。登山道を真っ直ぐ西へと登って行く。登山道は以前は遊歩道として整備されていたはずだったが、手入れがされないままのようで荒れてしまっていた。それでも道としてははっきりしていたのでかまわず登ると、ネットの位置より15分で尾根に出た。尾根にははっきりとした尾根道があり、それを南へと辿ると僅かな距離で三重山の山頂に着いた。そこは鴾ヶ堂城跡で、麓からもはっきり見えていた展望台が建っていた。その展望台を最上階へと上がるが、手入れがされないためか老朽化が目立った。それでも最上階からの展望は十分に満足出来るものだった。東向かいは荒山の尾根、北は千種川の風景、そして南西には川向山が望めた。三重山の山頂で半時間近く過ごして、次に尾根を南へと歩いて川向山を目指した。ごく気楽に歩いて験行寺の前に出た。広場があり管理棟があって山上とは思えぬ佇まいを見せていた。その先も暫くは尾根筋を歩いたが、途中で尾根道は南東方向となり南西方向にある川向山から離れ出した。川向山の方向には目印は無かったが、適当に樹林にはいるとすぐに小径に合流した。どうやら少し手前から分かれていたのを見落としていたようだった。その小径を辿れば川向山に近づけるはずだったが、進むほどにシダが増えてきた。それでも道ははっきりしていたのでかまわず進むと、途中からはすっかりシダヤブになってしまった。シダをかき分けながら進むも、こんなことになるとはと思ってしまった。登山道は川向山に真っ直ぐ向かわずトラバース道として山頂から見て南東方向まで回り込んだが、この間ほとんどヤブだった。南東の位置まで来て山頂への道が分かれると、そちらはヤブにはなっておらず一安心だった。それでも地肌がもろく、滑らないようにと注意して登った。適度な傾斜の上り坂が続き、分岐点から10分ほどで山頂到着となった。山頂は以前よりも灌木が育って展望は悪くなっていたが、それでも南西に黒鉄山を眺めることが出来た。少し南東側に移動すると、そちらからは尼子山が望めた。川向山で10分少々休憩をとると、下山は登ってきた小径を引き返した。トラバース道との合流点まで来ても、そのまま東へと下って周世坂を目指した。ところでトラバース道は合流点を越えて南へと続いていたが、入口にロープが張られて進入禁止になっていた。どうやらヤブ道になったことによる処置のように思われた。東へと下る方向の登山道は巡視路のようで、プラ階段になっている所もあった。そのまま道なりに下っていくだけだと思っていると、途中で小径は不確かになってきた。どうやら巡視路を外したようだったが、かまわず東へと下ると沢に下り着いた。そこには幅広の登山道があり、後はそれを辿ったが、その登山道が巡視路の続きだと思えた。数分も歩けば周世坂に合流した。そこは峠よりも南の位置で、まずは峠へと上り坂を歩いた。峠を越すと有年駅へと下る一方だった。そして峠の位置から20分で有年駅に到着となった。
(2017/11記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年11月5日 9:21有年駅前スタート/9:30赤穂ふれあいの森への車道に入る/9:53〜10:17三重山/11:11〜23川向山/11:52周世坂に出る/12:01峠を越す/12:23エンド。
(天気) 快晴。三重山の上空に雲は見られなかった。但し空の色は淡く、少し濁った感じだった。三重山の気温は18℃で、風は無し。視界は遠方がうっすらとしていた。川向山まで来ると少し雲が出てきたが、快晴に変わりなし。川向山の気温は22℃だった。
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有年駅に着くと、駅舎は新しい橋上駅になっていた 古い駅舎は取り壊しの最中だった 駅前の交差点に出て、南の方向を眺めた

駅前の住宅地から
見る三重山は頂を
ちらりと見せるだ
けだった

住宅地を抜けると
開けた風景となっ


周世坂に入ると、
すぐに「赤穂ふれ
あいの森」の標識
が現れた

小さな橋が現れて
その先で「赤穂ふ
れあいの森」への
道が分かれた
緩やかな舗装路を歩いて行く すぐに「赤穂ふれあいの森」の前に出た 案内板を見ると三重山から高雄山までが範囲だった
ネットが張られていたが破れていたので簡単に入れた 「かぶーんうね」のそばを通った まだ遊歩道の感じで歩けた

左手から林道が合
流するも、西へと
登山道を登った


  次第に登山道は荒
  れてきた
いつしか舗装路は終わって、荒れた土の道となった 標識が現れて、そこより三重山まで300mだった 主尾根が間近になった

主尾根に出ると、
そこから三重山ま
で170mだった


  緩やかな尾根道を
  歩いた
三重山の山頂に着いて、三階建ての展望台を見上げた 山頂は鴾ヶ堂城跡でもあった 老朽化が目立ってきた展望台だったが三階まで上がった
西から北西にかけてを眺めた 遠方は少しうっすらとしていた 船岩の方向を大きく見る 船岩は愛宕山とほぼ重なっていた

北東から東にかけ
てを見る 上の写
真の右手になる風
景だった

真北の方向を見る

上の写真の左手だ
った


   宝台山を大きく
   見る
東から南にかけてを眺めた これから向かう川向山が望めた その川向山を大きく見る
足下に見えていたのは有年駅だった 展望台を離れて尾根を南へと辿ることにした 合流点を過ぎて更に南へと歩いた ごく緩やかな尾根だった
緩く下って緩く登り返した 験行寺の敷地に入った 手前の建物は薬師山荘だった 験行寺の前に立った
験行寺を離れて南へと向かった 緩やかな道のまま樹林帯に入った 上り坂となって南東方向に向かっていることに気付いた
少し戻って川向山に通じる尾根の方向へと、適当に雑
木林に入った
すぐに登山コースに合流した この道への分岐点を見
落としていたようだった
川向山へと易しい道を歩いて行く 道は直登コースで
はなく巻き道コースだった
シダが増えてきたが、道ははっきりしていた シダは更に増えて、かき分けながら進むことになった 少し歩き易くなったかと思っても、すぐにシダヤブに
入った
ベンチを見た ここが遊歩道だった名残だった こうなると完璧なシダヤブだった 木々が切れたとき、荒山が望めた
十字路に出た 右手が山頂への直登コースだった もうヤブになることは無かった 左手に送電塔(赤穂火力線25番)を見た
高い木が見られなくなった この辺りから山火事跡だ
った
緩斜面になってきた 山頂が近づいたようだった 山頂に着いた 6年ぶりの山頂だった
四等三角点(点名・川向山)を見る 灌木が育っており、展望は前回よりもかなり悪くなっ
ていた
少し展望を得ようとベンチがある位置に移動した
南東方向を望んだ うっすら御津山脈を見る 左の写真に写る尼子山を大きく見る

南西方向に黒鉄山
を見る


  その黒鉄山を少し
  大きく見る
上の写真の左手となる南の方向を見る 下山は登ってきた直登コースを引き返した
この下山では25番鉄塔に立ち寄った そこは展望地とあって、荒山が眺められた 尼子山の方向を見る
足下に周世集落を見る 十字路に戻ってきた 更に南へと行けるはずだったが 神護寺の方向はヤブになっており鉄線が張られていた
周世坂に出ようと直進して東に向かった コースは巡視路のようでプラ階段を見た 順調に下っていたのだが
道がはっきりしなくなった どうもコースを外したよ
うだった
かまわず下ると、沢に下り着いた 沢のそばに登山道を見た それが正規コースのようだ
った

登山道を歩くと程
なく周世坂に合流
した

周世坂側から合流
点を見た
駅に戻るべく北へと向かった 上り坂だった 10分ほどで峠に着いた 後は有年駅までずっと下り坂だった
下る途中で右手に現れたのは陰山池だった 下るうちにヘアピンカーブを通り過ぎた 「赤穂ふれあいの森」の標識の位置まで下りてきた
樹林帯を抜けて平坦地に出てきた 有年駅背後の山並みを見る 北東に宝台山を見る

有年駅に戻ってき


ホームに着いて三
重山を眺めた