◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <中播磨編> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
妙見山 みょうけんさん | 296m | 市川町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 前之庄 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2008年2月】 No.1 | 2008-14(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
南側の県道407号線の近くより 2008 / 2 |
市川町教育委員会から「ぶらりいちかわ散歩道」が発行されているのを偶然図書館で見かけた。さっそく中を覗いてみると幾つか山も紹介されており、妙見山もその一つで山頂にあるお堂まで登山道が通じていると書かれていた。そして添付写真のその姿は三角形のきれいな形をしており、印象は悪くなかった。 冬の日は晴れておれば雪の山に登ってみたくなるが、曇り空だったり北の天気が思わしくないときは低山がどうしても対象となってくる。2008年2月最初の土曜日がそのような日で、朝から曇り空が広がっていた。午後遅くには雨になると言う。そこでごく気楽に低山ハイクを楽しむことにしたが、このとき思い出したのがこの妙見山だった。さっそく向かうと決めて、その前に地形図を眺めてみたところ、どうも妙見山が見当たらなかった。本には奥集落のそばにあると書かれており、標高は299メートルとあった。その高さの山を探したのだが、どうにも地形図に見当たらないのである。そこで現地に着けば分かるだろうとの気持ちで向かうことにした。播但道を市川南ICで下りると、後は適当に西へと走って奥集落に入った。ちょうど通りかかった年配の人に妙見山を訪ねると、目の前に見えている山がそうだと教えられた。但し登山道は知らないと言う。改めて地図を見ると、その山は標高296メートルとなっていた。妙見山が分かったところで今少し車を走らせ、妙見山を北に見る位置にあった農道の駐車スペースに車を止めた。妙見山から少し離れていたが、足慣らしの意味もあって、そこから歩き出すことにした。その位置はまさに本に載っていた形のままに妙見山が眺められた。登山道がどこにあるのか分からなかったが、これぐらいの低山だと適当に登れると考えて、地図を見て東麓を走る車道側からアプローチすることにした。その車道を歩いて東麓に近づくと一帯は植林地になっており、地形を見て適当な位置に取り付いた。植林はまだ若木と言えるもので、樹間も空いており無理なく登って行けた。ただ登るうちに足下に枝打ちの小枝が増えて来た。またシダがあったりイバラもあって少し歩き難くなって来た。そこで植林地の縁を歩こうと少し南よりに向かうと、雑木帯の境目に杣道が付いているのを見た。これはラッキーと、後はひたすらその杣道を登って行った。ただ植林時に作られた小径のようで、切り株も多くて少し歩き易くなった程度だった。それと傾斜もきつく、のんびりと登ると言う風ではなかった。急坂だけに登るほどに視界が開けて、始めは東向かいの尾根が見えるだけだったが、次第に笠形山もその奥に見えて来た。登っているうちに登山道と出会えるのではと考えていたのだが、登山道は別の方向に付いているのか、いっこうに出会う気配はなかった。低山だけに山頂が近づくのは早く、すぐに山頂が迫って来た。そこで山頂へ一気に登ってしまおうとしたそのとき、北の方まですっきりと見える展望地が現れた。山頂は目前だったが、一息入れることにした。そこから見えていたのは播但国境に近い白岩山で、もうその辺りの山は雪で白くなっていた。一通り展望を楽しんで後は山頂へと最後の登りを始めたとき、いきなりと言った感じで登山道に出会った。そしてその登山道を1分と歩かないうちに山頂に着いた。山頂は中央に妙見菩薩の祀られたお堂が建っており、その周囲を生長した杉木立が取り巻いていた。適当に登っても30分ほどで着いており、登山道なら更に短い時間で登れるわけで、地元の人もごく気楽に山頂に詣っているものと思われた。山頂からの展望は無いとあって、興味は登山道がどこから続いているいるのかと言うことに向かった。山頂には5分ほど居ただけで下山とする。登山道はごく普通の里山道の雰囲気で悪くは無かった。ただまったけ山なのか、登山道だけを歩くように、ヒモの張られている所があった。始め東に向かっていた道は南東へ、そして南へと向きを変えた。ときおり木々の空いた所から展望があり、始めは南東の日光寺山の尾根や市川町の市街地が見えていたが、次第に南向かいの神前山の尾根が眺められるようになった。そのうちに麓の家並みが間近に見えるようになり、どこに下り着くのかと思っていると、最後は溜め池のそばに出た。そして溜め池の土手を通って車道に下りることになった。これは知ってこそ分かる登山口で、地形からは想像出来ない位置だった。溜め池を振り返ると湖水はきれいな色をたたえており、そこに妙見山が姿を映していた。 この妙見山のミニハイキングを終えても時計は11時を回ったばかりだった。まだ歩き足りない気持ちもあって、この日二つめの山、古城山を目指して奥集落を後にした。 (2008/2記)(2021/12改訂) |
<登山日> | 2008年2月2日 | 9:44駐車地点スタート/9:53東麓の山裾を登り出す/10:14〜19山頂近くの展望地/10:23〜28山頂/10:48〜54登山口そばの溜め池/11:03エンド。 | |
(天気) | 曇り空。雲は薄いのか、太陽の輪郭が見えていた。山頂では風は無く、気温は6℃ほどで、少し寒いと感じる程度だった。視界はまずまず良し。 | ||
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