市川町の妙見山は2008年の登山時に麓から登山道の通じていることが分かったので、その登山道で再訪しようと向かったのは2023年7月、七夕の日だった。新池からコースが始まっているので、その新池にナビをセッティングしたのだが、曖昧な設定だったようで東麓を抜ける車道に入ってしまった。引き返して新池に向かっても良かったのだが、東麓側からもアプローチ出来ることは分かっていたので、少しルートに変化を持たそうと、東南麓辺りに駐車地点を見つけてそこからスタートとした。適当に山裾に取り付くと、始めにヤブっぽい所を通ることになったが、登山道がある方向へと向かううちにケモノ道を辿れるようになり、10分とかからず登山道に合流した。後は登山道のままに登って行くだけだった。登山道は一部で滑り易い所があったが、そこを過ぎると易しい登りとなった。どうやら登山道は整備されたようで、点々とカエデの幼木が植樹されているのを見た。どの幼木にも食害防止のネットが巻かれていた。登るほどに展望は良くなり、背後に神前山の尾根を見るようになった。登山道を囲む木々も少し伐られたようだった。この日の気温は高く陽射しの下では優に30℃を越えており、けっこう汗をかきながらの登りだった。それでも小さな山なので、合流点から20分ほどで山頂到着となった。山頂も整備されたようで、すっきりと開けていた。中央には妙見さんの祠が建っているのだが、前回来たときと比べると新しくなっていた。石碑を見ると2013年の建立となっていた。山頂は前回は展望は無かったのだが、山頂の木も伐られたようで南の方向が開けていた。木は伐られていても木陰は多くあり、休むには良い所だった。この日はけっこう涼しい風が吹いており、良い感じで休めた。一息入れると南の方向に広がる展望を楽しんだ。登山道から眺められた風景とほぼ同じだった。山頂からは北へと小径が続いていたので、そちらに少し歩くと木々の隙間からながら七種槍の姿が眺められた。山頂で休んでいたのは35分ほど。下山は登山道を新池まで忠実に辿ることにした。下山となれば前方に神前山を見ながらの下りだった。その展望も途中までで、後は雑木に囲まれての下りとなった。その下っているときに注意していたにも係わらず、例の滑り易い所で滑ってしまい、腕を擦りむいてしまった。いっそうの慎重さで下って新池のそばに下り着いた。池の土手道を歩いて池の南側に立つと、池に姿を映した妙見山が眺められた。池のそばには妙見山の説明板も立っており、その辺りには数台分の駐車スペースも見た。やはり妙見山登山は新池からピストンで登るのが正解のようだった。後は細い舗装路を歩いて駐車地点へと戻って行った。その道中でも妙見山は姿良く眺められた。
(2023/7記) |