TAJIHM の 兵庫の山めぐり <淡路
 
三坂山    みさかやま 302.7m 洲本市
 
1/2.5万地図 : 由良
 
【2016年10月】 2016-101(TAJI&HM)
 
   洲本市千草より  2016 / 10

 三坂山は洲本市街の南、竹原貯水池のそばに位置する山で、どうも山頂へと通じる登山道は無さそうだった。そこで点の記を参考にしたところ、山頂への道として竹原貯水池のそばから始まる作業道を利用していた。初めての三坂山を考えたとき、こちらも登山ルートとして始めに作業道を歩くことにした。
 向かったのは2016年10月の体育の日で、雲は多いものの青空は澄んだ色を見せていた。ナビを竹原貯水池にセットして洲本市街から近づくと、竹原川沿いの車道は林道となり車一台分の道幅まで狭まってきた。竹原貯水池に着くと、ダムの近くに駐車スペースが現れた。そこに車が一台止まっていたこともあり、こちらもそこに駐車とした。林道を南へと歩き始めると、程なく左手に作業道が分岐したが、通行禁止となっていた。他に作業道があるのかと今少し歩くと、家並みが見えてきた。そこは「あわじ花山水」の集落だったので、歩き過ぎたようだった。どうやら三坂山に近づける作業道は先ほどの通行禁止の道だったようで、引き返すことにした。通行禁止の看板を立てていたのは採石会社で、地図を見ると作業道の先は採石場になっていた。車で入る訳でもなく、また途中で作業道を離れるつもりだったので、歩かせてもらうことにした。その作業道だが、いきなり荒れ道になった。水害によるものか大きく抉れている所が何カ所もあって、四駆車であっても通行不能ではと思われた。倒木も多くあり廃道になっているようだった。その悪路も登るうちに歩き易くなってきた。また展望も現れて西の方向が眺められることがあった。その作業道を離れたのは尾根筋との距離が一番縮まった位置で、そこは尾根との標高差は20mも無かった。すぐに尾根に出ると、後は北へと尾根なりに歩いて行くだけだった。山頂までとの距離は400mほどだった。尾根道は無いものの急坂になることは無く、また照葉樹林の広がる尾根は木々がさほど密生していなかったため無理なく登って行けた。ときにシダが行く手に広がることがあったが、足で軽く払う程度で進んで行けた。山頂が近づいたとき西側に展望が現れて、南西に柏原山を北西に感応寺山が眺められた。山頂に着いたのは歩き始めてから一時間後、尾根に出てからは23分後だった。そこは三角点周りこそ開けていたものの周囲は樹林が囲んでおり、展望は無かった。それでも少しは展望を得ようと周囲を探ると、北に少し下った辺りで木々の空いた所から洲本市街や東方向の海が眺められた。山頂で休んでいたのは20分ほど。下山は往路を戻るつもりで始めは南へと尾根を辿ったのだが、100mほど歩くと右手に南西尾根が分岐した。そちらの尾根も歩き易そうに見えた上、竹原貯水池には近道となるので、南西尾根を下って行くことにした。南西尾根は始めこそ易しい道が続いたが、途中からはっきりしなくなり、また急斜面となってきた。そこで適当に竹原貯水池に向かって下って行った。その竹原貯水池はときおり樹間から見えており、ときにすっきりと眺められることがあった。木に掴まりながらも歩き易い所を選びながら下って行くと、谷筋に下り着いた。後は谷に沿って、時には谷の中に入っての下りを続けると、無事林道に出てきた。もう竹原貯水池は間近で、ダム湖に寄り道した後、駐車地点へと近づいた。
(2016/11記)(2020/5改訂)
<登山日> 2016年10月10日 9:33スタート/9:45作業道に入る/10:09作業道を離れる/10:32〜55山頂/11:08南西尾根に入る/11:53ダム堰堤/11:57エンド。
(天気) 朝の空は晴れてはいたものの、空の半分ほどは雲が占めていた。山頂の気温は19℃で、空気は爽やかだった。風はほとんど無く、視界は澄んでいた。山頂で過ごすうちに上空に雲が広がってきたが、下山中に減ってきて麓に戻ってきたときは快晴の空に変わってきた。
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林道を走って竹原貯水池に近づくと、子鹿が道
そばでじっとしていた
その子鹿に猟犬が近づいたが、捕まえると言う
よりもじゃれついていた
竹原貯水池のそばに駐車とした 駐車地点から
竹原貯水池を眺めた
竹原貯水池を右手に見ながら南へと歩いた 「あわじ花山水」が見えてきた 作業道の分岐
点を通り過ぎてしまったようだった 
引き返して、入口に立入禁止の看板が立ってい
た作業道に入った
荒れた作業道だった 大きく抉れた所も現れて車の通行は無理と思えた 進むほどに作業道は歩き易くなってきた
周囲の緑がきれいだった 登るうちに展望が現れて、柏原山が大きな姿を見せていた。
作業道が二手に分かれると、直進方向に進んだ 照葉樹林の美しさに足を止めて眺めた 作業道は登山道の雰囲気となってきた
作業道が尾根に一番近づいたとき、作業道を離
れて尾根に向かった
数分で尾根に出た 尾根の木立は疎らで無理な
く歩けた
北西の方向に展望が現れた

 小豆島がうっすら
 とながら見えてい
 た

 照葉樹林の尾根歩
 きを続ける
シダが現れたが、足で軽く払う程度で歩けた すぐに歩き易くなった 何度かシダ帯が現れた
山頂が近づいて開けた所が現れた そこからは柏原山の姿が眺められた 山頂が間近になって、少しヤブっぽくなった

 三谷山の山頂に着
 いた 作業道の入
 口から50分足ら
 ずだった

   三等三角点(点名
   ・三谷山)を見る

 展望を求めて北の
 方向に少し下ると、
 常隆寺山が眺めら
 れた

   東の海も少し眺めら
   れた
洲本市街も木々の隙間から眺められた 山頂に戻るとき、北側から山頂を眺めた 下山は往路を引き返した

 上空に雲が増えて
 おり、陽射しを受
 けなくなっていた


   展望地で改めて西
   の方向を眺めた
柏原山の上空には雲が広がっていた 途中で南西尾根に入った 徐々に樹林が密になり、急斜面を下るようになった

 急斜面を下ってい
 るとき、竹原貯水
 池をすっきりと眺
 められるときがあ
 った

 急斜面の下り易い
 所を選びながら下
 った
沢筋に出てきた 沢沿いを下ったが、ときに沢の中を歩くことも
あった
林道が近づいてミツバチの巣箱が並ぶ所を通った
無事、林道に出てきた 林道を南へと歩いた 竹原貯水池を眺めるため、ダムの堰堤に入った

 堰堤から貯水池の
 佇まいを眺めた

 林道に戻ると、駐
 車地点まで1分と
 かからぬ距離だっ
 た