TAJIHM の 兵庫の山めぐり <播磨 
 
高御位山    304.2m No.5 加古川市
高砂市
 たかみくらやま
鷹ノ巣    264.0m No.6 姫路市
高砂市
 たかのすやま
 
1/2.5万地図 : 加古川
 
【2009年1月】 2009-04(TAJI&HM)
 
       南麓の阿弥陀町より  2009 / 1

 2009年正月休暇の最終日は4日。この日は午後に予定が無かったため、2,3時間程度の軽いハイキングを近場で楽しむことにした。晴れた空を見て、展望を楽しめる山が良いと考えて、高御位山を思いついた。これに鷹ノ巣山を組み合わせて周回であるけば2,3時間ぐらいになりそうだった。そのコースを具体的に考えたとき、鷹ノ巣山の百間岩の登りを久々に楽しみたいと思った。そうなるとコースは自然と決まった。鹿嶋神社から百間岩経由で鷹ノ巣山に登り、尾根歩きで高御位山に向かう。そして高御位山の長尾コースで下山すれば、ミニ周回コースになる。その考えで鹿嶋神社に向かったところ、計算外の事態に出会ってしまった。鹿嶋神社の初詣の賑わいは三が日だけかと思っていたのだが、この日もまだ続いていた。南から県道395号線で向かったのだが、JR線を越す陸橋でひどい渋滞に掴まってしまった。鹿嶋神社に車を止める必要は特に無いので、そこで渋滞の列を抜け出して東へと走り、高御位山の南麓を目指した。着いた長尾集落も初詣の車で路肩が占拠されていたが、何とか1台分のスペースを見つけて車をすべり込ませた。まずは鹿嶋神社へと歩いて行く。近づくほどに初詣客が増えてきて、鹿嶋神社が目前になったときは、すっかり初詣客の群衆の一人になっていた。鹿嶋神社からの登山コースは本殿のそばから始まっている。神社は大賑わいだったが、登山道に入ると一気に人影は無くなった。漸くハイキングモードに入ることが出来た。もう後はおなじみのコースなので説明の必要も無い。緩いジグザグ道で尾根に出ると、そこには展望台が建っている。足元に初詣風景を眺めた後、百間岩の登りにかかった。巨大な岩肌は靴底への引っかかりが良く、軽快に登って行けた。冬の冷たい空気が快かったこともあって一気に登ってしまい、ちょっと物足りなさが残った。もうそこは山上と言ってよく、北の展望も開けてきた。その北の空が怪しかった。雪雲なのか黒い雲が広がっており、その雲が速い流れてこちらに迫っていた。そして鷹ノ巣山の山頂が目前になると上空まで広がってきて、山頂に着いた直後には陽射しも消されてしまった。今少し早く登っておれば高御位山まで晴れ間の下で歩けていたのだが、仕方がない。後は曇って薄暗くなった中を高御位山へと歩いて行った。ハイカーとは鷹ノ巣山でも数人と出会っていたが、高御位山に向かい出すと、ぽつりぽつりとすれ違った。そして高御位山の山頂に着くと、そこには20人以上の人が立っていた。ハイカー姿の人もおればズック靴で散歩に来ている人もおり、様々だった。上空はの雲は黒みを増しており、すっかり薄暗かった。そこで長尾登山口に向かうコースへ入って、下山を始めることにした。実はこのコースを歩くのは初めてだった。この尾根が百間岩の尾根と同じく岩場の連続で、岩を歩くと言うことでは面白いコースだった。百間岩よりも歩く距離が長いだけに、むしろこちらの方が楽しいのではと思えたりもした。そして無事に登山口に下り着いたとき、まずまず楽しく歩けたとの思いもあったが、少し物足りなさも覚えた。長尾集落内を歩きながらその気持ちの原因を探っていたとき、高御位山の方向を振り返って原因が分かった。この高御位山は歩くことに関してはスポーツ登山として軽快に歩けるのだが、こと山の風情を楽しむとなると、ちょっと樹相が貧弱だと言えそうだった。その木々に包まれる感じが乏しかった分だけ、物足りない気持ちが起きたようだった。ただ高御位山はそれが特徴の一つであるので、歩く楽しさを納得しながら駐車地点へと戻って行った。
(2009/1記)(2019/4写真改訂)
<登山日> 2009年1月4日 13:45駐車地点スタート/14:00鹿嶋神社大鳥居/14:10鹿嶋神社登山口/14:20〜26展望台/14:53〜15:04鷹ノ巣山/15:45〜16:03高御位山/16:34エンド。
(天気) スタート時は快晴。視界もクリアだった。その空も北から雲が徐々に南下して、鷹ノ巣山の山頂に立った頃には上空も曇り空となった。その雲は更に南下し、高御位山に着いたときは、南の空まで曇天に変わっていた。風は少しある程度。気温は晴れていたときは13℃ほどあったが、曇天となって10℃まで下がった。
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鹿嶋神社の大鳥居を見上げる 参道は初詣客で大にぎわいだった 鹿嶋神社の本殿前を通る
本殿にごく近い位置から登山道が始まっていた 登山道は里山道の雰囲気のまま尾根に近づいた 尾根に着いて展望台に出会った
展望台から、初詣の車の列を眺めた 展望台から百間岩を見上げる 百間岩を先に登って、後から来るパートナーを待った
百間岩を越えると南西に展望が広がった 尾根の先に反射板を見る

尾根から北西に
桶居山を見る

上空まで黒い雲が
広がってきた

尾根から鷹ノ巣山
を見る
北を見ると笠形山がすっきりと見えていた 鷹ノ巣山の山頂が目前になる 鷹ノ巣山西峰より三角点ピークを見る
山頂のそばからは北に展望があり、奥播州の山並みを遠望する 左の写真の左奥には黒尾山も見えていた

鷹ノ巣山の四等
三角点を見る

鷹ノ巣山山頂の東
端に立って高御位
山を見る
鷹ノ巣山を離れて比較的木立の多い所を歩く 前方に高御位山の山頂が見えてきた 高御位山への坂は岩場になっていた

高御位山山頂の
西端より最高地
点の方向を見る

瀬戸内海を見ると
家島諸島の彼方に
小豆島の山がうっ
すら見え
高御位神社奥宮からは北に笠形山の尾根が広く眺められた 左の写真の右に続く風景を見る

高御位山山頂の
最高点を見る

三角点の位置よ
り4メートル高


山頂から神戸製鋼
加古川工場の方向
を見る
長尾コースを下ると足下に長尾集落が見えた 長尾コースも岩場が長く続いた 下山を終えて長尾集落への農道に入る