2014年のお盆休暇は8月14日から始まったが、その14日から雨が続くことになった。14日こそ昼前のみの雨だったが、15日は朝から雨が降ったり止んだりだった。ただ雨は小雨程度だったので、少しばかり体を動かそうと思って、向かったのが高御位山だった。高御位山は露岩地が多いので、露岩が少ない上に少々の雨でも無理なく登れそうな成井コースを目指すことにした。
成井登山口の駐車場に着いたのは10時過ぎだった。ほぼ満車だったが、狭いながらも一台分の駐車スペースがあり、そこに何とか止めることが出来た。そこまでの移動中に雨は無かったのだが、着いた途端に雨が降ってきた。そこで車の中で雨宿りをして、雨の止むのを待った。雨は10分ほどで小止みとなり、おもむろにスタートとした。雨の止むのを待って下山してくる人が多いようで、始めに10人ばかりの人とすれ違った。成井コースは山頂に建つ高御位神社の参道でもあるので、階段状に整備されている所が多く、遊歩道を登る雰囲気だった。その成井コースに入って5分ほど登ったとき、左手にマイナーな登山道が分かれた。獣道(けものみち)の名が付いており、見た目は純然たる山道だった。その枝道コースに興味が湧いて、そちらを登って行くことにした。やはりごく自然な山道だった。露岩地もあり展望も現れて、こちらの方がずっと登山をしている雰囲気で悪くなかった。どこで参道コースと合流するのかと思っていると、山頂手前の広い露岩地の位置だった。もう山頂まで50メートルほどの距離だった。露岩地で一息入れた後、山頂に立った。多くのハイカーは先ほどの雨で下山したようで、山頂に立っているのは10人もいなかった。静かな山頂と言えた。山頂は素晴らしい展望地なのだが、この日の視界はうっすらとしており、展望を楽しむほどでも無かったので、ただ休憩するにとどめた。また本来ならもう少し歩く気になるのだが、蒸し暑さがひとしおだったため、この先を目指す気持ちは起きなかった。10分少々休憩すると、下山に向かった。下山はすんなりと参道コースを歩くことにした。その参道コースを中程まで下ったとき、また雨が降ってきた。少し強い降りでもあったので、足を止めて大きな木の下で雨宿りとした。その雨は5分ほどで小止みとなったので、下山を再開した。ごく簡単なハイキングだったが、とにもかくにも体を動かせたのは良かった。
(2014/9記)(2020/10改訂) |