TAJIHM の 兵庫の山めぐり <東播磨編 
 
高御位    たかみくらやま 304.2m 加古川市・高砂市
 
1/2.5万地図 : 加古川
 
【2020年7月】 No.12 2020-124(TAJI&HM)
 
    阿弥陀町北山より  2020 / 7

 2020年の梅雨は長く、7月の最終週が近づいても週間天気予報には雨マークが並んでいた。そのため7月後半の4連休は近場で過ごすことにした。その4連休の3日目も朝からどんより曇り空で、小雨がときおりぱらついていた。その小雨の中でもしっかり登れる山を目指したくなり、思い浮かんだのは高御位山の長尾コースだった。但し露岩の尾根が雨に濡れて滑り易くなっていないかとの心配はあった。それは慎重にさえ登ればなんとかなるだろうと実行に移した。
 阿弥陀新池の駐車場に着くと、車は2台しか止まっていなかった。雨模様の日に長尾コースを目指す物好きは少ないようだった。いざ歩き出すと、山裾には以前は見なかった害獣避けフェンスが作られており、そこに設けられていたゲートを通過することになった。高御位山のように樹林の少ない山でも、鹿などの害獣被害が出ているようだった。樹林を抜けると、はや露岩地登りが始まったが、濡れた岩は予想以上に滑り易くなっており、出来るだけ露岩の縁を歩くようにしたりして慎重に登った。また歩き始めたときは小雨とも言えない程度のぱらつく雨だったのだが、登るほどに雨の降り方は強くなり、姫路火力東線36番鉄塔に着く頃には本格的な雨になっていた。そのため露岩はいっそう滑り易くなってきた。とにかく慎重に登る一択だった。ただ岩は普段は足がかりの良い岩とあって、沢の岩と違ってツルリと滑る感じの所は無く、そのため足を置く所を慎重に選べば問題なかった。あめとあって視界は薄ばんやりとしており、ひたすら登ることに専念すると、ゲートの位置から34分で山頂到着となった。その山頂には二名の先着者がいるだけだった。登る途中からやや強く風を受けていたが、山頂は更に強い風だった。強いながらも寒い感じは無く、ひたすら涼しいと言えたので雨は別として無難に過ごせた。最高点は岩の上なので、滑り易いことを考慮して、この日は最高点には立たなかった。その山頂では僅かな時間だけ過ごして下山に移った。始めの予定では鷹ノ巣山まで歩くことを考えていたのだが、雨の山頂に立っているうちにその考えは消えてしまった。そこで登ってきた長尾コースを引き返すことにした。濡れた露岩の下りは、いっそうの慎重さを必要とした。特に滑り易い所は手も使って下ったのだが、それでも二度ほど濡れた岩で滑ってしまった。パートナーも二度ほど滑っていた。皮肉だったのは下山中に雨脚が弱くなってきたことで、送電塔に近づく頃には、ほぼ雨は止んでいた。南西の空にはうっすらと青空が見えていた。ゲートに着いてみると、山頂から52分かかっていたので、往路よりもずっとゆっくり歩いたようだった。
(2020/7記)
<登山日> 2020年7月25日 10:25阿弥陀新池駐車馬スタート/10:30ゲート/11:04〜10山頂/11:58ゲート/12:03駐車場エンド。
(天気) 雨。山頂の気温は21℃。風がやや強く吹いており、山上は涼しかった。視界は悪かった。下山を終える頃は、雨は止んでいた。
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阿弥陀新池の駐車場を離れて、長尾コースに向かう 高御位山を正面に見ながら登山コースに近づいた 農道に入って登山道に近づいた
新たにゲートが設けられていた そこを通過する 登山道に入ると金属ネットを見たが、始めだけだった 麓の辺りは樹林帯になっていた
露岩地が現れると、雨で濡れて滑り易くなっていた 前方に送電塔(姫路火力東線36番)が見えてきた 出来るだけ露岩の縁を歩いた
送電塔のそばに立って、南麓の方向を振り返った 次第に雨脚が強くなってきた 前方に反射板を見る
ロープをしっかり掴んで登った 濡れた露岩は滑り易かった 反射板が近づいて、尾根の傾斜は緩んできた
反射板の位置まで登ってきた 石碑の位置まで来れば、山頂は間近だった 山頂の岩場が見えてきた
(←)
山頂に着いたが、
目の前の最高点と
なる岩場には上が
らなかった

 (→)
  岩場の脇から南の
  方向を見る すっ
  かり雨の風景だっ
  た
下山は往路を戻ることにした 長尾コースに入ると、山頂よりは幾分視界は良かった
露岩地に入ると、ひたすら慎重に下った 阿弥陀新池を見る 次第に雨は弱まってきた 南西の空には青空が見えた
雨が止んでくると、はや露岩は乾きだしていた 露岩が終わって樹林帯に近づいた 前方にゲートが見えてきた
ゲートの位置に戻ってきた 後は駐車場に向かうだけだった 阿弥陀新池はコウノトリプロジェクトが行われていた