晴天の空を見て、近場で展望の良い山を登ることにした。しっかりと歩きたくもあって思い付いたのが播磨アルプスだった。主要部だけを歩きたく、次のコースを考えた。阿弥陀新池の駐車場を起点として最短コースで鷹ノ巣山へと登り、そして高御位山まで縦走する。高御位山からは阿弥陀新池への最短コースとなる長尾コースの尾根を下るというミニ周回コースだった。阿弥陀新池の駐車場に着いたのは11時のこと。人気の山だけに駐車場は半分ほど埋まっていた。車を離れると車道を鹿嶋神社を目指して歩いた。大鳥居まで20分ほど。そのそばから始まる馬ノ背尾根に入ると、山裾は樹林帯で、その樹林帯を過ぎると露岩地が現れた。ミニ百間岩と言えそうな広々とした露岩で、期待通りにしっかりと登ることになった。尾根は樹林になることもあったが、概ね露岩地を登ることになり、けっこうハードとは言えたが面白いとも言えた。その馬ノ背尾根を登りきると、縦走路に合流した。鷹ノ巣山の山頂はごく近い位置で、すぐに山頂に立ったものの三角点を確認するだけにとどめて、昼休憩は合流点の展望地でとった。昼休憩を終えると、高御位山を目指して縦走に移った。メインコースを歩くとあって予想以上に大勢のハイカーとすれ違った。10人ほどのグループと会うこともあった。鞍部まで70mほどの下りがあり、そして高御位山へと120mほど登り返すことになった。尾根にも岩場があり、ここでもしっかり歩いた。尾根からの展望は良く、展望を楽しみながらの尾根歩きでもあった。反射板が現れて石碑の前を通る頃よりハイカーが増えてきた。高御位神社に着くと、そこも大勢のハイカーがおり、何とも盛況だった。神社のそばの売店は開いており、高御位山の歌が大音量で流されていた。同じ曲を繰り返し流されるとそれは苦痛であり、神社そばを離れて山頂の岩場で休憩とした。いっとき展望を楽しむと下山に移った。石碑の位置まで戻って長尾コースの尾根に入った。その尾根も岩場の多い尾根で、足の置き所を慎重に考えながら下った。こちらも尾根からの展望は良かった。最後に樹林帯へと入り、登山口に下り着いた。そこからなら阿弥陀新池の駐車場まで5分ほどの距離だった。
(2024/3記) |