2024年の大晦日前日は瀬戸の海を間近で眺めたくなった。そこで向かったのが御津町室津に近い雄鷹台山だった。登山口がある鳩ヶ峰に着いたのは10時35分。この日は終日曇天の予想だったが、10時を過ぎて青空が広がり出しており、鳩ヶ峰の上空は青空だった。登山口から山頂までヤブっぽい道がやや急坂で続くが、冬場に登るとあって蜘蛛の巣は全くなかった。ひんやりとした空気を快く感じながら登った。ただヤブっぽさは相変わらずで、ときにシダをかき分けた。下部の展望台が現れると岩の上に立って海を眺めるも、すぐに登りの続きに入った。右手に現れた有刺鉄線に近づいたり、ヤブの所を巻くようにあるいたりと道なりに登って上部展望台に着いた。そこは立ち止まらず通過して、まずは山頂に立つことを優先した。上部展望台より数分で山頂到着となった。そこに四等三角点(点名・奥山)を確認すると、すぐに引き返して上部展望岩で休憩とした。間近に嫦娥山が見えており、足下は大浦湾だった。その先に家島諸島が広がる風景はいつもながらだったが、この日の視界はフラットな上にうっすらしており、モノトーン調になっていた。岩では柔らかい陽射しを受けることになり、十分に暖かさを感じた。やはり雄鷹台山は冬場にこそ登るのが相応しい山だと思いながら休んでいた。十数分の休憩を終えると、後は滑り易い足下に注意しながら登山口へと戻って行った。
(2025/1記) |