TAJIHM の 兵庫の山めぐり <播磨
 
愛宕山    あたごやま 312m 加西市
 
1/2.5万地図 : 北条
 
【2011年4月】 2011-38(TAJI&HM)
 
   加西市窪田町の中国道の近くより  2011 / 4

 加西市で登り甲斐のある山を求めると限られてくるが、単に里山歩きを楽しむだけなら山には不自由しないと言えそうだった。その一つの愛宕山に向かったのは、2011年4月の第2土曜日のこと。その日の天気予報は午前は曇りで、午後から晴れてくるとなっていた。そこで昼のかかりから登り始めて、3時間程度を里山で過ごそうと考えて、加西の低山で過ごすことにした。その加西の山で愛宕山は名前だけは知っていたので、簡単そうなら登ろうかと調べてみると、何と加西市には愛宕山が二つあることが分かった。畑町の愛宕山と大工町の愛宕山だった。どちらも簡単に登れそうなので、どちらを選ぶかと考えて単に標高が高いと言う理由だけで畑町の愛宕山に向かうことにした。コースとしては周回としたく、山頂から見て南東側にある谷町の八幡神社から登り始めることにした。後は尾根なりに歩き、幾つかの尾根を越えて愛宕山山頂へ。その後は何やら面白そうな「ゆるぎ岩」を訪ねて、畑町へ下山することにした。「北条」の地図を一つ持っておれば事足りそうだった。
 八幡神社のそばに着いたのは、ちょうど正午の時間だった。天気予報通り、曇り空だった空から青空が現れて広がろうとしていた。車は近くの農道の脇に止めることにした。路肩が広々としており、迷惑にはならないのではと思えた。八幡神社の尾根に近づくと「乳の井戸」があり、その先で八幡神社への石段が始まっていた。石段まで来ると、そこに立つ桜の木が満開の見頃になっていた。また石段からは南に向かって広く展望が開けていた。それを見て正午でもあったので、石段に腰掛けて先に昼食とした。柔らかい陽射しを浴びながら桜の花を愛でるのは、いかにも春と言った感じで悪くなかった。食事を終えるとハイキング開始とした。石段を登って八幡神社に出ると、その裏手より登山道が始まっていた。緩やかな道で道幅もあり、ゆったりとした気分で歩いて行けた。ツツジの花をちらほら見かけた。その小径は途中で尾根を離れて巻き道のようになって続いたが、東からの尾根に合流すると、そこからは尾根歩きとなって北西方向に向かった。尾根歩きは最初は歩き易かったのだが、次第に雑然としてきた。灌木が茂っていたり倒木が多くあり、それを避けながら歩いて行った。但し尾根としては緩やかで、単に歩き難いだけだった。この尾根歩きでは尾根からの展望を期待したのだが、尾根はすっかり雑木に覆われており展望は悪かった。木々の隙間から眺める程度で、マイナーな山を歩いているという印象は否めなかった。それとどうも天気はすっきりと良くなって来ず、相変わらず雲の多い空で、また曇り空に戻ろうとしているようにも思えた。小さなピークを幾つか越えて行く。その尾根で最高点となる337mピークも倒木が多くあって、相変わらず雑然とした様子だった。その最高点ピークの次のピークが愛宕山となるが、そこまでの尾根の様子から単に名が付くだけで同じような様相ではと思いながら登って行くと、着いた山頂はいきなり整然としていた。ベンチがあり遊歩道も2方向から来ていた。あっても里山の小径が来ている程度と思っていたので、ちょっと唖然とする思いだった。案内板があって「歴史の森」として整備されたようだった。その山頂に着いたときは雲の多い空ながら陽射しが現れており、明るい山頂でもあった。一休みとしたが、展望は西の方向が僅かに見えるだけだった。その後はゆるぎ岩に立ち寄るため、北西方向に向かえる遊歩道に入った。遊歩道は階段状になった所が多くあり、それはそれで良いのだが、いままでが少しヤブ道だったことでギャップがあり過ぎと思えた。出来ればごく普通の里山道の方が山の雰囲気には相応しいとも思った。山頂で現れた陽射しが最後だったのか、上空はすっかり曇天に変わっており、薄暗い中を下って行った。所々で道は分岐しており、そこに標識は立っているものの、なぜかゆるぎ岩の文字を見なかった。そのことが気になったが、遊歩道のままに下って行くと、いきなりゆるぎ岩の標識が現れて、あと50mとなっていた。そこへは枝道を歩くことになり、ごく緩い下り坂を歩いて行くと、さほど大きくない二つの岩が並んでいた。そこに説明板があり、「善人が押せば動き、悪人が押せばびくともしない。」と書かれていた。どうみても動きそうにないと思えたが、そうなると悪人になるので岩には触れないことにした。その先も小径は続いており、そのまま歩いても麓に着きそうだったが、引き返して道幅のある山頂からの遊歩道に戻った。その遊歩道で麓に下りると、河上神社への道と高峰神社への道に分かれた。特に神社巡りもしたくないので、駐車地点の方向へと高峰神社の方向に歩いて行くことにした。その途中で溜め池が右手に現れたので、そこへ立ち寄ることにした。溜め池の名は奥池で、湖面が静まって見事に周囲の風景を写していた。また湖面は青く、その優しげな風景を見ていると、先ほどまでの愛宕山やゆるぎ岩の印象が一気に薄れてしまって、この日のハイキングで一番印象的なのはこの風景ではと思ってしまった。後は車を止めている八幡神社のそばまでを畑町や西谷町を通って戻って行ったのだが、八幡神社が近づいたとき、溜め池の他にも、ハイキング開始前に昼食をとった八幡神社の前から風景も満開の桜と共にはっきりと覚えていることに気付いた。どうも愛宕山は麓の風景の方が印象が強かったようだった
<登山日> 2011年4月9日 スタート前に八幡神社の前で昼休憩とする/12:23八幡神社/12:55尾根の向きが西に変わる/13:35[337m]ピーク/13:45〜51愛宕山/14:09ゆるぎ岩/山頂方向へと歩くが途中で引き返す/14:19再びゆるぎ岩/14:36ため池/14:43高峰神社/15:24八幡神社そばの駐車地点に戻ってくる。
(天気) 午前は曇りの空。昼を回ると、青空が広がろうとし出した。その青空が歩くうちに途中から少なくなって、また曇り空に変わってきた。下山を終えたときは、すっかり曇天だった。気温も始めは20℃近くあったが、雲が増えると共に17℃まで下がってきた。尾根の最高点では、少し冷たさのある風も受けた。視界はまずまず良かった。
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八幡神社に近づくと「乳の井戸」があった 乳のよう
に白い水が湧き出し、それが澄んだ水になると言う
八幡神社の石段のそばで、桜の花が満開だった  石段にはゲートがあった ハイキングを始める前に石
段に腰掛けて昼食とした
石段の前からは、南に向かって展望が広がっていた これを眺めながらの昼食だった
善防山、笠松山の尾根を大きく見る 昼食を終えてハイキング開始とする
八幡神社の前に出る 神社の裏から尾根道が始まっていた 尾根道を歩き出すと、ツツジの花を目にした
尾根道はすっかり落ち葉に覆われていた サクサクと落ち葉を踏みながら歩く お地蔵山が彫られた道標を見た
貧弱な植林地を通る ネジキの花のようだった 鹿の食害に遭ったのか枯れた笹地が現れた
北西方向に緩やかな尾根を歩くようになると、
尾根道ははっきりしなくなった
倒木が増えてきて、尾根の様子は雑然としてき
た おかげでけっこう歩き難かった
展望の悪い尾根だったが、一度だけ北側の木立
が空いたときに笠形山が望めた
灌木も増えてきて、歩き易い所を選んで歩いた 南の方向は、木立の隙間からしか展望は無かっ
尾根の最高点の337mピークに着く 展望は
無し
愛宕山山頂が近くなっても尾根は雑然としていた 愛宕山の山頂に着く そこは「歴史の森」の一角だった 二方向から遊歩道も来ていた
この山頂もすっかり木立に囲まれていた 展望は木立の間から明神山が望めるぐらいだった 下山はゆるぎ岩に繋がるコースを下って行く
満開のヤマザクラを見る 易しい遊歩道が続く 木立を通して、深山の電波塔が望めた
下るうちにゆるぎ岩への小径が分かれた 前方にゆるぎ岩が見えてきた ゆるぎ岩は押さずに見るだけにとどめた
後はふもとを目指して行く ここでも満開のツツジを見た ふもとに着いて現れたのは河上神社の鳥居だった

 河上神社には向
 かわず高峰神社
 へと歩く

  途中で奥池に立
  ち寄る 湖面が
  周囲の風景を写
  していた
蒼い水の色が美しかった 「歴史の森」は色々と見どころがあるようだった 高峰神社の前を通る

 高峰神社の桜も満
 開だった

   畑町の集落を抜け
   て戻るとき、愛宕
   山を振り返った