TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津編 
 
須磨アルプス 神戸市
 
鉢伏山 旗振山 鉄拐山 栂尾山 横尾山 東山
はちぶせやま はたふりやま てっかいさん とがおやま よこおやま ひがしやま
246m 252.6m 234m 274m 312.0m 253m
 
1/2.5万地図 : 須磨
 
【2018年12月】 2018-168(TAJI)
    《横尾山》 鉄拐山より  2018 / 12

 冬本番に入ると兵庫北部は天気の悪い日が増えてくるため、登山対象になる山はどうしても瀬戸内側になってくる。2018年12月24日もそのような日だった。そこで久々に須磨アルプスを訪ねることにした。但しパートナーは用事があって単独行として出かけた。コースはオーソドックスに山陽電鉄の須磨浦公園駅からスタートすることにした。
 須磨浦公園駅を降り立ったのは9時50分のこと。始めに鉢伏山を目指すため駅前の道を西へと歩いた。すぐに敦盛橋が現れて山陽電鉄の線路を越すことになり、越えた先で鉢伏山への遊歩道が始まった。後は標識に従って登るだけだった。遊歩道はほぼ階段道になっており、登るほどに展望が現れて瀬戸内海そして淡路島、明石海峡大橋が眺められた。この日の視界は澄んでおり、遠くは紀泉山脈も望めた。その鉢伏山コースには幾つか展望台があって、最も良かったのは鉢伏山山頂の手前に建っていた東部展望台で、淡路島の方向だけでなく、神戸市街も広く眺められた。そのあと鉢伏山の山頂に立つも、そこは展望は無くただの公園にしか見えなかったので、すぐに離れて旗振山へと通じる尾根道に入った。尾根道は自然林に囲まれており、雰囲気は悪くなかった。旗振茶屋の建つ旗振山はさっと通り過ぎて、その先の鉄拐山へと登ると、山頂はすっかり木が伐られて展望地に変わっていた。瀬戸の海に北は丹生山系まで素晴らしい展望を楽しめることになった。但し冷たい風をまともに受けることになり、それを我慢しながらだった。その鉄拐山から階段道を下った先に建っていたのはおらが茶屋で、その先は長々と階段の下りがあって高倉団地に入った。山上に広がる団地だったが、麓を歩いているような雰囲気のためか、ちょっと登山モードから離れることになった。高倉団地を過ぎると栂尾山は間近となり、跨道橋を渡ると山裾道へと入った。その山裾道で栂尾山の南面側から西面側に回り込むと、300段を越す長い階段登りが始まった。その階段登りは夏場なら敬遠したい所だが、冬場はひんやりとした空気に包まれてとあって休まず登って行けた。階段が終わっても今少し上り坂があり、栂尾山の山頂に出た。そこには展望台が建っており、歩いてきた尾根が眺められた。栂尾山を離れると尾根歩きで横尾山に近づくが、ウバメガシを主体とした常緑樹林帯に包まれる雰囲気は良かった。そして横尾山の山頂に出て二等三角点(点名・須磨)を見た。いよいよそこからが須磨アルプスの核心部だった。岩場の尾根に入って下り坂となってちょっと危ない感じが出てきたが、クサリがしっかり張られていたので実際は無理なく下って行けた。前方に馬ノ背の岩稜帯が広がってきて、その中心へと入って行く。そこもクサリがあってけっこう易しく歩けた。まずは岩尾根の雰囲気を味わいながら通過した。登り返して展望地に出ると、今歩いてきた馬ノ背を振り返った。その背後は栂尾山と横尾山の並ぶ姿だった。そこを後にして尾根なりに緩やかに登って東山の山頂に出た。そこは休憩ポイントでもあるのか幾つかベンチが置かれており、その一つに座って昼休憩とした。その東山も展望地で、西に横尾山が大きく眺められた。その左手には旗振山も望まれた。休憩を済ませると下山に移った。前回は妙法寺駅駅へと下ったが、この日は板宿駅を目指すことにした。但し妙法寺駅を示す標識はあったが、板宿駅を示すものは無かった。それでも板宿の方向に小径があったので、それを辿って行くことにした。その小径に入ると程なく板宿駅の標識が現れ、以後は標識を点々と見るようになった。その板宿コースは終始緩やかで、樹林の雰囲気も良く、市街地のごく近くを歩いているとは思えぬ落ち着きのある里山道だった。その易しい道で板宿八幡神社のそばに出てきた。神社には立ち寄らず住宅地へと入って行くと、もう板宿駅の標識を見ることは無くなった。駅の方向へとコンパスを見ながら住宅地を抜けて行くと、ダイエー板宿店の前に出た。そこより板宿本通商店街に入って大通りに近づくと、板宿駅が見えてきた。須磨浦公園駅を離れてから4時間半が経っており、程よいハイキングを楽しめたようだった。ただ山上では多くのハイカーと出会ったのだが、板宿コースに入ってからは数人としか出会わなかったのは意外だった。
(2019/2記)
<登山日> 2018年12月24日 9:52須磨浦公園駅スタート/10:22鉢伏山/10:32旗振山/10:49鉄拐山/11:15高倉団地/11:36栂尾山/11:56横尾山/12:20〜35東山/13:11板宿町に入る/13:24エンド。
(天気) 快晴。雲は少なく陽射しを受けることが多かった。山上の気温は9〜10℃でピークでは冷たい風を受けた。視界は良く澄んでいた。尾根歩きを続けるうちに雲は増えてくるも、晴れに変わりはなかった。
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山陽電鉄須磨浦公園で下車した 駅前の道を西へと歩くと、線路を越す道に出会った その線路越えの道に入って敦盛橋を渡った
敦盛橋の上から須磨浦公園駅を眺めた 橋を渡った先で山上に出る遊歩道が始まっていた 遊歩道の入口に鉢伏山の標石を見る
階段の道を登って行く 右手に公園を見ることがあった すっかり遊歩道となった所を登った
一度、車道を横切った 案内図に描かれていたのは六甲連山縦走コースだった 遊歩道歩きが続く
背後に須磨の海が広がってきた 快晴の空を仰いで登って行く 展望台が現れた 瀬戸の風景が眺められた
ロープウェイの山上駅まで登ってきた 東部展望台まで歩いてきた 展望台に上がった
澄んだ空の下、淡路島がくっきりと眺められた 淡路島を大きく見る そこは明石海峡大橋の展望台でもあった

(←)
明石海峡大橋を
大きく見る

 (→)
 東に神戸市街を
 見る
鉢伏山の山頂に立つ回転展望台を見上げた 東部展望台から旗振山まで400mだった 階段を登って回転展望台の前に出た

回転展望台のそ
ばが鉢伏山の山
頂だった 展望
は無く、単なる
公園の佇まいだ
った

すぐに旗振山に向
かった まだ遊歩
道の雰囲気だった
緩やかな階段道を登る 前方に旗振山の山頂に建つ電波塔が見えてきた 旗振山には旗振茶屋も建っていた

旗振茶屋のそば
からも淡路島の
方向がすっきり
と眺められた

旗振山もすぐに離
れて鉄拐山に向か
った
ごく緩やかな尾根を北へと歩いた 尾根道の途中に展望地があった 南西から北西にかけてが広々と眺められた

旗振茶屋のそばか
らも淡路島の方向
がすっきりと眺め
られた

旗振山もすぐに離
れて鉄拐山に向か
った
枝の隙間から北に横尾山を見る 巻き道には入らず、鉄拐山への直登コースに入った 鉄拐山の山頂が近づいた
鉄拐山の山頂はすっかり木が伐られていた おかげで大展望の山頂に変わっていた 北から東にかけてを眺めた

(←)
上の写真の中心部
を大きく見る

 (→)
  横尾山と栂尾山の
  並ぶ姿を大きく見
  る
丹生山系の尾根を眺めた 高取山を大きく見る

(←)
南東に須磨海岸を
見る

 (→)
  南に見えた山は鉢
  伏山だった
鉄拐山から高倉台までは1.1kmだった 山頂の三角点は、神戸市の三等多角点だった 山頂では狂い咲きのモチツツジを見た
鉄拐山の山頂を離れて階段を下った 巻き道と合流して樹林帯を歩いた 緩やかな下りが続いた
平坦地を歩くようになって展望台が現れた 展望台からは市街地の方向が眺められた 前方に見えてきたのはおらが茶屋だった
おらが茶屋の前まで来た 足下に高倉台団地が見えてきた その団地へと長い階段下りを始めた
階段の途中で高倉台団地を眺めた まだ階段の下りが続く さつき橋を渡って団地へと入った
場所としては山上なのだが町に入った雰囲気だった 縦走路の標識に従って歩いた 栂尾山の姿がが大きくなって山頂の展望台が見えてきた

最後の住宅地を抜
けて行く

この跨道橋を渡れ
ば栂尾山の山裾だ
った
山裾道に入って西へと歩いた 栂尾山山頂に向かうべく、階段道に入った 長々と続く階段の途中で後ろを振り返った
階段が終わって自然林に入った 岩に全山縦走路のプレートが取り付けられていた 栂尾山の山頂に着いて、展望台を見上げた
展望台に上がって、ここまで歩いてきたコースを眺めた 鉢伏山、旗振山を大きく見る
上の写真の左手は、神戸の市街地が広がっていた 栂尾山の山頂を離れて横尾山に向かった
木々の隙間から横尾山を眺めた 自然林に囲まれて良い雰囲気の尾根だった 岩に矢印が付いていた

(←)
横尾山の山頂が近
づいてきた

 (→)
  横尾山の山頂に着
  いた
山頂の二等三角点(点名・須磨)を見る すぐに鞍部に向かった チェーンの張られた所があった
下るうちに北東方向に展望が現れた 更に東まで眺められるようになった

鞍部が近づいて階
段を下った

須磨アルプスの核心
部である馬の背を歩
いて行った

(←)
痩せ尾根を歩いて
その先の岩場を眺
めた

   (→)
   その岩場を登り終え
   て、歩いてきた方向
   を振り返った
そこは北の方向もすっきりと眺められた 左の写真に写る高尾山を大きく見る
東山へと向かった 緩やかな上り坂だった 東山の山頂に着いた そこは好展望地だった

東山は横尾山の展望
台と言えた
鉢伏山と旗振山の並ぶ姿を大きく見る 西の方向に高御位山がごくうっすらと望まれた 東山で昼休憩を済ませると、東の方向に向かった
板宿駅に向かうコースで、緩やかな尾根道だった 送電塔(鷹取支線6番)に出会った ときおり板宿の文字を見た
自然林が優しい尾根だったが、出会う人は少なかった 視界が開けたとき、市街地が眺められた 標識の行き先は板宿八幡神社だった
登山道はすっかり散歩道の雰囲気となってきた 右手に小さなピークを見る まだ紅葉が残っていた
麓が近づいてきた 登山道が終わったとき、左手に八幡神社の参道を見た 八幡神社には向かわず、住宅地へと下った
板宿駅に向かうと、ダイエー板宿店に近づいた 板宿本通商店街を歩いた 山陽電鉄の板宿駅でハイキングを終了とした