TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
毘沙門山  びしゃもんさん 312.8m
  赤穂市・備前市(岡山県)
寺山       てらやま 351.6m
  備前市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 備前三石
 
【2019年2月】 2019-31(TAJI)
 
   《毘沙門山》 県境尾根より  2019 / 2 《寺山》 大池より  2019 / 2

 赤穂市と備前市との県境尾根には福浦向山や相場ヶ裏山があるが、その二つの山の間にも三角点ピークがあって気になっていた。その313mピークに毘沙門山の名が付いていることを知り、登ってみることにした。始めは毘沙門山を南側から登ろうと考えていたが、備前市側の寺山集落側からアプローチすれば、山頂まで少し距離があるものの途中で寺山にも立ち寄れるので、寺山コースで登ることにした。その毘沙門山はヤブ山のようだったので、暑い季節は避けて冬場に登ることにした。そこで2019年の2月に入って、第二週の三連休中日に向かった。ナビに従って車を走らせると、赤穂市からは県道96号線を走って県境を越えることになった。岡山側に入るとすぐに現れた左手の枝道に車を進め、山陽自動車道の下を抜けた。その先はごく細い道で、大池の縁をなぞるようにして南に向かった。寺山集落に近づくと、南の方向に端正な姿をした山が現れた。それが寺山のようだった。大池を過ぎると寺山集落に入った。その奥まった位置にある集落は戸数はそこそこあるのだが廃屋が目立った。集落を抜けて林道に合流すると県境方向となる南東へと車を進めた。程なく現れたのが中ノ池で、その中ノ池から歩き出す予定としていたので土手そばに駐車とした。まずは林道歩きだった。県境を目指して南東へと歩き出すと、まだ民家が二軒建っていた。その先はごく緩やかな上り坂で、気楽な林道歩きだった。県境が近くなったとき左手に現れたのは地蔵菩薩で、まだ新しいシキミが備えられていた。そこを過ぎると程なく県境となる峠に着いた。毘沙門山へは県境尾根を南へと歩いて行くのだが、峠の位置から尾根道が始まっていた。少しヤブっぽさがあるものの無理なく歩ける小径だった。始めに260mピークを越え、次に291mピークを越えた。尾根筋からはときおり展望があり、小豆島が眺められたり背後に黒鉄山の尾根を見たりした。ときに樹林を抜け出すことがあり、前方に見えたのは340mピークだった。その340mピークへと緩やかに登って行く。そして340mピークに着くと、そこからは一度県境尾根を離れて東へと寺山に向かった。寺山は県境から300mほど離れており、そちらへもヤブっぽいながら小径が続いていた。前方に見える寺山へと緩やかに下って緩やかに登り返した。上り坂になると南への展望が現れて瀬戸の風景が楽しめたが、その先の寺山山頂に着くと、そこはすっかり雑木に囲まれており展望は無かった。寺山から県境尾根に戻ると改めて南へと向かったのだが、どうもその辺りより小径がはっきりしなくなった。周囲はすっかり雑木ヤブになっていたため、仕方なくコンパスで尾根の方向を見極めながら進んだ。そのヤブの中に目印テープを見たが、道筋がはっきりしないためあくまでもコンパスを頼りにして歩いた。その雑木ヤブにはイバラが多く混じっており、それがけっこう煩わしかった。そのうちに小径を辿るようになり、程なく雑木帯を抜け出した。その辺りは伐採の跡地なのか大きな木は無く、灌木程度とあって展望が広がっていた。北西方向に見える大きな尾根は天狗山から続く尾根のようで、南西には漸く毘沙門山が南隣の311mピークと共に眺められた。その灌木帯からは尾根道を辿れるようになったもののまだヤブ道と言ってよく、ときにイバラを剪定ハサミで伐って進むこともあった。鞍部へと下りそこより緩やかに登り返して毘沙門山の山頂に到着した。そこは寺山と同様にすっかり雑木に囲まれており、展望は無かった。それでも少し手前の位置からは少ないながらも展望があり、東に赤穂市街が見えていた。この展望のおかげで毘沙門山が赤穂の山であることがよく分かった。下山は県境尾根を戻るのみ。山頂に着くまでにひっかかっていたイバラは伐っていたので、往路と比べると煩わしさは幾分減っていた。またほぼ尾根筋を逸れずに戻って行けた。おかげで毘沙門山から林道までを一時間半ほどで戻ってきた。結果としてヤブ山登山ではあったが、尾根の高低差は少ないとあって体力的にはさほど厳しさは無く展望もまずまず楽しめたので、寺山、毘沙門山に対する印象は悪くなかった。
(2019/2記)
<登山日> 2019年2月10日 9:48中ノ池スタート/10:06県境尾根に入る/11:07「340m]ピーク/11:25寺山/12:03[340m]ピーク/12:35〜55展望地/13:17〜26毘沙門山/14:17[340m]ピーク/15:00林道に出る/15:13エンド。
(天気) 晴れてはいたが雲の多い空だった。気温は5〜6℃。尾根筋では少し風を受けるも、強くはなかった。視界は澄んでいた。
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(←)
中ノ池のそばに駐
車した

 (→)
  林道は南東へと更
  に続いており、県
  境を目指して林道
  歩きを開始した
左手に階段が現れたので興味を持って登ってみた 立派な屋根が付いた祠の前に出た 小さなコンクリート造りの小屋の前を通った

林道歩きに戻ると
開いたゲートを抜
けることになった

また溜め池が現れ
た 新池だった
峠が近づいたとき、左手に地蔵菩薩が現れた 寄り道して地蔵菩薩の前に立った 峠に着いた そこが県境尾根を横切る位置だった
右手を見ると斜面に小径を見た その小径に入ると、県境尾根を歩けるようになった 始めは西へと歩いて行く 次第に易しい道となった

南の方向が開けた
とき、うっすらと
小豆島が望めた

小豆島の星ヶ城山
を大きく見る

振り返ると北向か
いの尾根が眺めら
れた

前方に見える小さ
なピークは291
mピークだった
尾根には山火事注意の標識が点々と付いていた 291mピークを越えて行く 南へと向かうようになった 緩やかな尾根だった
上空は雲が多かった 前方に見えるのは340mピークだった 南西に見えていたのは寺山だった

尾根の木々が疎ら
になったとき、北
から北東にかけて
が眺められた
瀬戸内海も眺められた シダヤブが現れたので強行突破した その先もヤブっぽい尾根だった
340mピークは雑木ヤブのピークだった 340mピークからは、北西へと寺山に向かった 前方に寺山をはっきり見る
寺山への尾根道は割りと歩き易かった 上り坂となって前方に寺山の山頂を見る 山頂が近づいてシダヤブが現れた

寺山の山頂が目前
になった

寺山の山頂に着い
た 三角点の辺り
だけ開けていた
三等三角点(点名・寺山)を見る 周囲は雑木ヤブだった 山頂で休まず、すぐに引き返した
340mピークに戻るとき、展望の良い場所を見たのでそこに立ってみた 北東から南東まで広く眺められた
上の写真に写る黒鉄山を大きく見る 上の写真に写る高山を大きく見る
丸山と向山の並ぶ姿を見る 赤穂市街を大きく見る 南東に見るのは340mピークだった
展望地を離れると340mピークに向かった 南が開けたとき、多島海風景が眺められた 日生諸島
だった
340mピークに戻ると県境尾根歩きを続けたが、雑
木ヤブを歩くことになった
目印テープを見ないのでコンパスで方向を定めて歩いた  程なく雑木ヤブを抜け出して歩き易くなった すぐに目印テープを見るようになった
開けた所が現れると、そこから漸く毘沙門山が眺められた
その開けた所は伐採地で、少しヤブになっていた 上の写真に写る天狗山を大きく見る 311mピークの背後に見えたのは小豆島だった
毘沙門山へと尾根歩きを続ける 前方に毘沙門山を見る 鞍部に着くと、後は毘沙門山へと登り返すだけだった

毘沙門山の山頂が
近づいた

毘沙門山の山頂は
三角点の周りだけ
開けていた
四等三角点(点名・東奥)を見る 樹林に囲まれて、展望は全く無かった 山頂に着いたことに満足して少時の休憩で引き返した

戻り始めたとき、東
の方向を望める所が
あった

そこからは赤穂市街
が眺めら得た
御津山脈を大きく見る 瀬戸の海に西島を見る
高山の左手も眺められた 北から北東にかけての展望だった

(←)
黒鉄山を大きく見


 (→)
 大倉山を大きく見
 る
下山は県境尾根を外れないように慎重に歩いた 前方に340mピークを見る ヤブの中では目印テープを忠実に追った
340mピークまで戻ってきた 道ははっきりしてきて県境尾根を外すことは無かった 前方に黒鉄山を見る
陽射しの良く当たる所を通った 291mピークまで戻ってきた 前方に北向かいの尾根を見る
峠を通る林道に戻ってきた 後は林道を歩いて駐車地点に戻るだけだった 中ノ池に戻ってきた