浅香山は山頂近くまで車道が通じているので登山として楽しむには不向きと言えそうだが、山頂の展望が良かったことは記憶に残っており、その山頂展望をもう一度楽しもうと向かったのは最初の登山から18年後の2023年3月の最終日のことだった。この日は午前に所用があり、昼になって姫路の自宅を離れた。そのため13時を過ぎて多可町に入ることになった。一度は県立北はりま特別支援学校の前を過ぎてゲートの位置まで車を進めたが、少し離れた位置から歩き出すことにした。そこで枝垂れ桜が満開になっている思出川沿いに車を止めて、枝垂れ桜鑑賞でスタートした。ゲートの位置まで8分だった。ゲートに鍵はかかっておらず、スムーズに抜けることになった。その先も緩やかに舗装路は続いており、あまり登山の感じは無かった。単調な登りと言えそうだったが、道路沿いではヤマザクラやコバノミツバツツジが満開になっていた。ソメイヨシノも植えられており、こちらも満開だった。おかげで花を愛でての登りだった。その舗装路もいつしか土道に替わっていた。その土道の途中で突然と言った感じで七合目の標識が現れた。山頂まで300mになっていた。土道は程なく車の通行は難しい道幅となって山道らしくなってきた。最後は階段の登りとなって山頂に到着した。その山頂では展望を期待していたのだが、18年の歳月で木々は大きく育っており、展望は良いとは言えなくなっていた。特に西の方向に見えていた笠形山は、ほぼ見えなくなっていた。幸い登るのに手頃な木があって、その木に登って笠形山を確認した。東の方向はまずまずの展望があって、西光寺山が眺められた。山頂は陽当たりが良く少々暑さを感じたため、日陰のある所で休憩とした。ひんやりとした風が快かった。山頂で休んでいたのは40分ほど。下山は往路を戻るのみ。また長い車道歩きを続けて麓へと戻った。
(2023/4記) |