丹波篠山市の西佐古地区に丹波並木道中央公園が出来たのは2007年のこと。丘陵地に程良い散策路が作られたのだが、背後の尾根にも登山コースが作られて尾根歩きを楽しめるようになっていた。その背後の山が三釈迦山だった。公園との標高差は100m程しかないとあって公園散策と併せてエクササイズ程度で楽しむのが良さそうだった。その三釈迦山に向かったのは2019年3月の最初の土曜日で、朝から快晴の空が広がる日だった。当然この日は三釈迦山を登るのが主目的ではなく、快晴の山頂展望を楽しもうと向かったのは多紀アルプスの小金ヶ嶽だった。その小金ヶ嶽を大タワからのコースで登ったため、小金ヶ嶽登山は短時間で終わり、昼前には大タワに戻ってきた。そうなると午後も快晴の山歩きを楽しみたく、そこで思い付いたのが三釈迦山の散策だった。大タワを離れると途中寄り道をすることもなく走ると、丹波並木道中央公園の駐車場には12時半の到着となった。広い公園には駐車場も広く作られており、第1駐車場と第2駐車場とがあった。その第2の方に車を止めてハイキング開始とした。メイン通路を進むとすぐに左手に溜め池が現れて、そちらへと遊歩道が作られていたので、回り道をする形で遊歩道コースに入った。単純に遊歩道を歩いて行くと、長くも歩かず遊歩道に戻ってきた。そこは第1駐車場のそばだった。その辺りにはパークセンターや茅葺きの民家があったが、先に三釈迦山を登ろうとメイン通路を進むと三釈迦山の山裾に近づくことになり、あっさりと登山口標識が現れた。登山道は手頃な登り易さがあり、周囲の雑木林も間伐されてすっきりとして公園散策の感じで登って行けた。展望も少しあって北に見えていたのは黒頭峰と夏栗山の並ぶ姿だった。良い感じの登りだったがまだ3月に入ったばかりとあって登るほどに冷たい風を受けるようになって、冷たさの中で山頂に到着した。登山口から14分しかかかっておらず、やはり散策と言えそうだった。その山頂には展望台が建っており、展望を楽しめることになった。北に黒頭峰を、北東に三嶽をと展望台に立ってこその眺めを楽しむことが出来た。展望台は一段と風が強かったので、下に下りると風の少ない陽の良く当たる所で休憩とした。15分ばかりの休憩を終えると、尾根道を西へと歩いた。ごく緩やかな尾根歩きで、この尾根歩きを楽しむ人と何度かすれ違った。その尾根道は332mピークまでは続いておらず、その手前で下り坂に入り麓へと下りて行った。そして西登山口に着くと、そこも中央公園の一角で、後はメイン通路を東へと戻る形で歩いた。森林活動センターのそばを通りパークセンターへと近づいて行く。高台に作られた公園とあって展望は悪くなく、公園からも黒頭峰が眺められた。パークセンターまで戻って来ると、茅葺きの民家に立ち寄ったりと寄り道しながら駐車地点へと戻って行った。
(2019/4記) |