TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
有子山    (城山) 321.3m 豊岡市
 ありこやま
1/2.5万地図 : 出石
 
【2020年4月】 No.3 2020-76(TAJI&HM)
 
    出石鶴見橋の近くより  2020 / 4

 この日は出石の市街地に近い大高山、権現山を登っており、下山を終えたのは13時を少し過ぎた時間だった。そこからは出石市街を抜けて帰宅することになるのだが、まだ時間に余裕があったので、有子山の前を通ることでもあり、序での感じで有子山を登ることにした。但し出石の町はコロナ禍による外出自粛中とあってひっそりとしており、そこから登るのは憚られた。そこで誰とも会うことの無さそうな鯵山峠からのコースを歩くことにした。
 大高山の麓の八坂集落を離れて谷山川沿いの道を出石の町へと向かって走ると、谷山地区の住宅地に入る手前で鯵山峠への道が分かれた。その林道状の道に入って標高差にして100mほど登ると、鯵山峠の登山口に着いた。そこから山頂へと続く登山コースも林道だったが「城山遊歩道」の名が付いていた。その入口にはゲートがあり一般車の通行は不可だった。登山口のそばに駐車出来るスペースを見たので、そこに車を止めるとゲートを抜けて林道へと入った。林道は緩やかな上り坂で気楽に歩いて行けたが、やはり少々退屈さはあった。そこで途中の240mピークに対して林道が巻き道になったとき、尾根筋に小径が付いているのを見て尾根を歩いてみることにした。ただ尾根道は長く続かず、240mピークの先で再び林道に合流することになった。その合流するとき、前方に山頂が漸く望めた。まだ直線距離にして1km以上離れているとあって、山頂は意外と遠くにあると思えた。後はひたすら林道歩きをするのみ。それでも途中で左手に展望が現れて、東床尾山をはっきり見ることがあった。結局、登山口から40分ほど歩いて林道終点となった。そこは山頂直下の位置で、斜面を10メートルも登れば、もう山頂だった。そこは有子山城跡の本丸跡で、芝生広場として広く平らに開けていた。東屋があり、そのそばで鯉のぼりが泳いでいた。そして足下には城下町出石の家並みが広がり、遠くは日本海まで遮るものの無い展望が得られた。西の方向も開けており、ごくうっすらとながら氷ノ山が望めた。広場ではまともに陽射しを受けたため少々暑さを感じたが、それを忘れさせられるぐらい爽やかな風が吹いていた。そのあっけらかんと明るい山頂を楽しむと、下山はひたすら林道を歩いて戻った。尾根道に寄り道することもなく歩くと、下山は35分で林道入口に戻ってきた。
(2020/6記)
<登山日> 2020年4月30日 13:29鯵山峠登山口スタート/13:40尾根道に入る/13:49林道に戻る/14:10〜22山頂(本丸跡)/14:58登山口エンド。
(天気) 快晴。雲は全く見られなかったが、昼を回っているためか白っぽい空だった。山頂の気温は木陰で23℃ほど。爽やかな風が快かった。視界は少しうっすらとしていた。
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(←)
鯵山峠に着くと城
山遊歩道が右手に
分かれていた

 (→)
  遊歩道の入口には
  石仏が置かれてい
  た
遊歩道に入るとゲートを越すことになった 遊歩道の名が付くが、実際は林道でごく緩やかだった 林道沿いの木々は引力色だった
展望の無い林道歩きを続けていると、少し退屈さを覚
えた
林道が240mピークに対して巻き道になったとき、
尾根筋の小径を歩くことにした
240mピークを越えて行く 山道を歩く感じは悪く
なかった
240mピークを越すと、林道に合流した 木々の切れ目が現れて、南に東床尾山を見た 前方に山頂を見るも、まだ距離があった
自然林が美しかった 東床尾山をすっきり見ることがあった 林道は常に緩やかだった
山頂へは南側を回り込んで近づくことになった 林道終点に着いた そこは山頂直下だった ロープを越えて斜面を登った
あっけらかんと明るい山頂に着いた そこは有子山城跡の本丸跡だった 有子山城跡の案内板の横に三角点を見た

(←)
三等三角点
(点名・出石)
だった


  (→)
  山頂を西側か
  ら眺めた

いつ来ても足下に
城下町が広がる風
景は悪くなかった

妙見山の方向を眺
めると、ごくうっ
すらと氷ノ山が望
めた

上の写真に写る来
日岳を大きく見る

(←)
北東方向に午前に
登った権現山、大
高山を見る


 (→)
  東里ヶ岳を大きく
  見る
山頂の一角に八丁の石仏を見た 山頂を離れると再びロープを潜って下山に向かった 林道終点に下りて、林道歩きを開始した
緩やかな林道を戻って行く きれいな新緑の木を見上げた 東の方向を見通せたとき、三岳山が望めた
三岳山を大きく見る 帰路はずっと林道を歩いた ゲートまで来れば、登山口は目の前だった