TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
天下台山    てんかだいやま 321.3m 相生市
 
1/2.5万地図 : 相生
 
【2007年1月】 No.3 2007-05(TAJI&HM)
 
    宮山の登山道より  2007 / 3

 姫路市に住んでいると、手頃な低山がいっぱいあるとあって、散策程度で終わるような山ならごく近くの範囲で済ませてしまっており、近いと言っても相生市の天下台山まで散策に向かうことは無かった。ただ天下台山は色々とコースを選べるようで、その中でもとんび岩を通る北尾根コースは少し関心を持っていた。
 この日は曇りの予想でもあり、午前中だけの手頃なハイキングを近場の山で済まそうと考え、久々に天下台山に登ることを思いついた。そしてとんび岩ルートのことを思い出して、往路は岩屋谷公園からの一般コースを登り、帰路にとんび岩のある北尾根コースを歩くことにした。歩き出したのは8時過ぎ。気温は5℃と冷え込んでおり、岩屋谷公園は閑散としていた。公園からの一般コースは岩屋谷を歩いて行くが、ごく自然に公園から遊歩道と呼べそうな手頃な道が始まっている。岩屋池の先までは車が入れる道幅があり、その先も丸太の階段道で至れり尽くせりのコースだった。ただ長々と階段道を登っていると、どうも整備のし過ぎではと思わずにはいられなかった。少し味気なさを感じながら階段道を登るうちに、緩やかなごく普通の道も現れて、山に登っていると言うよりも散策を楽しむ感じだった。実際すれ違う人も犬の散歩をしている人が多いようで、そのような目的の山にもなっているようだった。ゆっくりと登ったためか、40分ほどで山頂に出た。山頂は以前のままの佇まい。ちょうど無人とあって静けさの漂う中、久々の山頂展望を楽しんだ。但し山頂は曇り空の上冷たい風もあって、15分ほどで切り上げた。そして北尾根へと向かった。始めに東部墓園へと通じる一般コースを歩き、途中にあった目印でごく簡単に北尾根コースに入った。この尾根は自然な尾根だった。多少足元に草の被ることがあったが、いかにも里山道と言った様で続いていた。低山の山道はこのような道が相応しいのではと思える道だった。階段道よりずっと歩き易い。振り返ると天下台山の山頂が見えている。そして尾根なりに歩いて253mピークを越えると、北の風景が開けた。間近に小さなピークが見えており、その山肌に特異な岩がぽつんと突き出ていた。それがとんび岩だと一目で分かった。近づくとさほど大きな岩でも無かったが、ちょっと愛嬌のある岩でとんびの顔に見えなくも無い。その上が絶好の展望台になっていた。眼下に岩屋谷が一望で、その中に岩屋池が静かに湖面を見せていた。そのとんび岩を過ぎて小さなピークを越すと、最後は墓地へと下り着いた。そこは岩屋谷公園にほど近く、100mと離れていなかった。北尾根コースの意外な面白さを味わえて、これなら他のマイナーコースを歩くのも面白いのではと、天下台山を見直す気持ちで駐車地点へと戻って行った。
(2007/7記)(2011/4改訂)(2020/6改訂2)
<登山日> 2007年1月6日 8:06岩屋谷公園スタート/8:46〜9:00山頂/9:19[253m]ピーク/9:35とんび岩/9:55エンド。
(天気) 薄曇りから薄晴れと言った空。ふもとでは5℃と少し肌寒かったが、山上に出るとうっすらと陽射しもあって8℃まで上がる。視界はうっすらモヤがかっている程度。風はほとんど無し。下山中に空は明るくなって、薄晴れから晴れへと変わった。
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岩屋谷公園は冷え込んでおり、ひっそりとして
いた
岩屋谷コースを歩き出すと岩屋池のそばを通っ
遊歩道は自然な土道へと変わってきた
途中は階段の道になっている所が多かった 山頂が近づいてきた 山頂に着いて三角点のそばに立つ
山頂に立って南東から、南、西へと続く風景を見る
上の写真の右に続く風景、西から北、そして北東の方向へと目を巡らす
パートナーが山頂の方位盤の上に立っている 山頂から280mピークに建つ東屋を見る 下山で北尾根コースに入ったとき、山頂を振り返る
   
足下にとんび岩が見えてきた とんび岩が近くなってきた とんび岩を間近で見る
   
とんび岩の上に立って、岩屋池の方向を見る とんび岩の上に立って、北東の方向を見る

 とんび岩を過ぎた先で
 北に向かって広く展望
 が広がった 相生市街
 が一望だった