TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
天下台山    てんかだいやま 321.3m 相生市
 
1/2.5万地図 : 相生
 
【2007年7月】 No.4 2007-57(TAJI&HM)
 
    仏ヶ台山より  2008 / 2

 2007年の7月に入って最初の日曜日は、朝こそ曇り空だったが、昼が近づいて雨が降り出した。この日は朝の早い時間に京見山を登っていたが、これは散歩の延長程度だったため、今少し体を動かしたく、午後の空いた時間に近くの山を登ることにした。雨の状態を見ると、梅雨時の雨とあって強くは降っておらず、これなら気にせず登れそうだった。そして選んだのがこの天下台山で、この1月に登ったルートを逆に辿ってみるのも面白いのではと思えてのことだった。姫路と相生は近いもので、30分とかからず岩屋谷公園駐車場に着いた。墓地のそばから始まる登山道を登り始めると、雨具を着ているためすぐに汗をかいてきた。気温は22℃と低めながら湿度が高いためだったが、快い汗ではあった。その登山道は夏とあって少し草が増えたようで、シダに登山道が隠され気味になっている所もあった。少し登ると送電塔が立っており、北に展望が広がった。相生の市街地も見えていたが、雨にうっすらと煙っていた。そこより今少し進んだ所がこの北尾根コースのアクセントとなるとんび岩で、山肌からちょこんと突き出ている。その上に立って岩屋池を眺めながら一休み。そのトンビ岩からは小さなピークを幾つか越して行くが、どうも冬に歩いた時よりも草が増えた分だけ歩きにくくなって、やはりマイナーな登山コースだと思ってしまった。それと雨で滑り易い所もあって、どうしてもゆっくりした登りになってしまった。その雨は一時強く降ることもあったが、おおむね小雨で止むときもあった。山頂が近づいて東部墓園からの主コースに合流すると、僅かな距離で山頂に出た。やはり雨の日に登る人はいないようで、山頂はひっそりとしていた。ただ小雨程度なので、薄ぼんやりとながらも風景は望めた。瀬戸内側は雨が強いのかほとんど判然としていなかったが、北の山並みはほどほどに見えていた。この山頂は少し風があって、暫く佇んでいると、少し涼しすぎるほどに感じて来た。そこで15分ほどいただけで下山とする。下山は岩屋谷へと向かう主ルートをとる。もう遊歩道と呼べそうな気楽な道を下るだけなので、何を考えると言うことも無く下っていると、道ばたで一輪のササユリがひっそりと咲いているのを見た。小雨の中で出会ったササユリは美しいの一言で、見ているだけでじんわりと心が温まって来た。
(2007/7記)(2011/4改訂)(2019/1写真改訂)
<登山日> 2007年7月1日 13:32岩屋谷公園スタート/北尾根コースに入る/14:10[253m]ピーク/14:22〜28[No.4鉄塔]/14:41〜56山頂/15:37エンド。
(天気) 小雨。一時強く降るときもあり、また小止みになるときもあった。気温は山頂で22℃。湿度は高かったが、山頂では少し風もあって涼しさを感じた。視界は雨とあって薄ぼやけていた。
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相生市街をバックに山道を登る 一月と比べて幾分草深くなっていた 最初に出会った送電塔の位置は展望が良く、雨に煙る相生市街が良く眺められた とんび岩に着いて、とんび岩に上がった 岩屋池を眺めると、池の水が落ち着いた色を見せていた
253mピークに向かっているとき、とんび岩を振り返った 253mピークを越すと、山頂に建つ反射板が見えてきた 雨の中、ひっそりとした山頂に着いた
山頂から雨の相生湾を眺めた 山頂から北の方向を見る 下山の岩屋谷コースで一輪のササユリに出会った