登山記録:2007年(7月〜12月)     

No. 月 日 山 名 感  想
056 7/ 1  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町東口>

057

7/ 1

 天下台山(相生市)
 この日は朝の早い時間に京見山に登っていましたが、これは散歩のようなものです。そこで午後にも少し体を動かすことにしました。但し外は雨です。ただ登る気になれば多少の雨は気にしません。雨の中でも無難に登れる山として天下台山を選びました。そして多少足を使おうと、トンビ岩を通るコースで登ることにしました。このコースは遊歩道では無く自然な山道です。岩屋谷公園のそばから登り始めますと、6ヶ月前の1月に登ったときと比べてシダが伸びており、多少草深くなっていました。また雨とあって道も滑り易く、けっこう足を使うことになりました。1時間少々で山頂に着きました。誰もおらずひっそりとしていました。暫く休んでいますと、少し風があって濡れた体では肌寒さを覚えました。下山は岩屋谷公園へと続く遊歩道を歩きました。その道中で、一輪のササユリと出会いました。小雨に濡れたその姿は可憐の一言でした。
058 7/ 4  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町東口>

059

7/ 7

 東山(宍粟市)
 梅雨の最中です。雨と予想されれば、雨中でも気楽に登れる山を考えます。この日もぐずつき気味の天気が予想されましたので、手軽な山として東山を選びました。コースはフォレストステーション波賀からの一番優しいコースです。ところが波賀に来ますと、曇り空から薄日も漏れて、雨になる気配はありません。雨を目指すと雨にならないようです。メイプルプラザの前から歩き出して、遊歩道1号線で山頂を目指しました。登山道はウッドチップが敷かれ、丸太の階段で整備されている所も多くありました。冬でこそ登山の雰囲気ですが、夏では少し楽に登れ過ぎて、全くのハイキングです。尾根に出ますと涼しい風があり、良い感じで登って行けました。但し視界は薄ぼんやりとして梅雨どきのものでした。ひたすらのんびりと歩いて、70分で山頂に着きました。その山頂は一段と涼しい風が吹いており、視界は今ひとつのため、ひたすら涼しさを楽しみました。
060 7/ 8  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→泣き坂峠→才登山口>
061 7/15  才トンガリ山〜京見山
     (姫路市)
 <才天満宮登山口→才トンガリ山→才登山口に近い分岐点→泣き坂峠→京見山→京見町西口>

062

7/16

 那岐山(岡山県)
 じっくり歩ける山として那岐山に向かいました。3年ぶりです。まずまずの晴れを予想していたのですが、奈義町の空は曇り空で那岐山はガスに包まれていました。往路としてBコースを登って行きました。始め登山道の一部が水の流れになっていましたが、そこを過ぎますと無難な登りとなりました。中腹に来ますとガス帯に入り、霧雨が降って来ました。そのままガスかと半分諦めていますと、ガスは次第に薄れて陽射しも現れて来ました。足元は雲海となって良い感じの登りでした。天気の回復はそこまでで、尾根に出る頃にはまた曇り空に戻ってガスも現れて来ました。薄暗さの中で山頂到着となりました。雲行きは更に悪くなり、次の三角点ピークに着く前に小雨が降り出しました。近くの休憩舎で昼休みとしましたが、長居はせず下山としました。Cコースを下り出しますと程なく雨が降り出しました。途中からは本降りとなり、下山を終えるまでその状態でした。

063

7/21

 祇園嶽(たつの市)
 なかなか梅雨が明けません。この日は曇りの予想でしたが、朝の空は細かな雨が降ったり止んだりでした。それでも体を動かしたく、近場でもと揖龍アルプスの祇園嶽に向かいました。コースとしてはまだ歩いていないコースを登ろうと、車は市野保集落の越部八幡神社に止めて、行きは搦手谷コースで、下山は水布祢コースとしました。小雨の中、雨具を着ての登山でした。マイナーなコースで少し倒木が目立ちましたが、足元にさえ注意すれば無難に登って行けました。但し山上はガスに包まれていました。そして風が無いため、蒸し暑さもひとしおでした。そこでこの蒸し暑さを思いっきり汗がかけるとプラスに考えて登りました。おかげで下山を終えますと、すっかりさっぱりした気分になっていました。
064 7/22  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町東口>

065

7/28

 盛上山(豊岡市)
 但馬海岸に近い盛上山と竹野浜での海水浴の両方を楽しもうと出かけました。まず午前は竹野浜で海水浴としました。澄んだ海と白砂の美しい竹野浜は家族連れで大賑わいでした。少し水の冷たさが気になりましたが、2時間ばかりを楽しく過ごしました。そして午後は盛上山ハイキングです。遊歩道で始まったハイキングコースは、歩き易かったのは電波塔まででした。その先は一気に荒れてヤブコギです。そこを過ぎるとなぜか私有地となるゴルフ場に入ってしまいました。尾根歩きを続けようとゴルフ場を横切って再び尾根に出ますと、その先はごく普通に小径が続いていました。目印もあって割りとスムーズな登りでした。振り返りますと日本海に浮かぶ後ヶ島が見えていました。ほぼ緩やかな登りのままに50分ほどで山頂に着きました。自然林に囲まれた山頂は展望には恵まれませんでしたが、暑い季節の山頂とは思えぬ涼しい風の中で過ごせました。
066 7/29  白毛山〜京見山
     (姫路市)
 <才天満宮登山口→白毛山→泣き坂峠→京見山→京見町西口> 

067

8/ 4

 仁位山(佐用町)
 この日は曇り空で、しかもモヤの強い視界でした。そこで展望とは無関係の、ひたすらウォーキングで登る山に向かいました。目指したのは赤十字山でしたが、一つでは物足りないだろうと同じく佐用町内にあります仁位山を先に目指しました。この仁位山も山頂まで車道が通じており、ハイキング対象の山ではありません。それでも車道を適度な傾斜の付いたウォーキングコースと考えて、それなりに楽しむことにしました。仁位山は山頂に城跡のある山です。ただごく低山ですので、登山口から15分も歩けば山頂でした。結局、休憩を入れても1時間で終わりました。

068

8/ 4

 赤十字山(佐用町)
 仁位山のウォーキング登山を終えて、すぐに赤十字山へ。こちらは多少標高があるだけに少しは運動になりましたが、登山口からずっと舗装路歩きでした。山頂には35分で到着となりました。山頂には展望はありません。赤十字山にはもう一つピークがあり、そちらにも立ち寄りましたが同様でした。ひたすら歩くことに重点を置きましたので、これでもけっこう楽しめたと思えました。風も無くひたすら蒸し暑い中での登山でしたので、大いに汗をかきました。そこで帰路に道の駅「しんぐう」のそばにあります「ふれあいの湯」に立ち寄って一汗流しました。
069 8/ 5  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町東口>

070

8/12

 鳳凰三山
   (南アルプス)
 夏山登山の第一弾として計画したのが鳳凰三山です。青木鉱泉からのルートで日帰り登山として計画しました。この鳳凰三山を本来は13日に登る予定でしたが、直前の天気予報を見ますと雲の多い天気と予想されました。そこで急きょ12日に切り替えたのですが、それを決めたのが11日の夕方です。本当に大あわてで準備をして、姫路を離れたのは午後の8時でした。何とも無茶な計画になってしまいました。ほとんど夜通し走ることになり、青木鉱泉には午前3時に到着です。そしてまだ薄暗い4時半にスタートしました。眠気はありましたが、朝の冷気のおかげでさほど気だるさも感じず歩いて行けました。登りのコースはドンドコ沢コースです。とにかくマイペースを心がけて歩きましたので、別にアクシデントも無く順調に登れ、9時過ぎには最初のピークの地蔵岳に着くことが出来ました。そこは南アルプスの大展望台でした。北岳に甲斐駒ヶ岳と、有名山を間近に迫力を持って眺めることが出来ました。その展望を更に良くしていたのがその日の天気で、とびっきり澄んだ視界にはうれしくなるばかりでした。その展望だけで無く、稜線はいたって歩き易く、そして涼しいばかりの風もあり、何とも楽しい登山となりました。その後の赤抜沢ノ頭、観音岳、薬師岳と、どのピークも一級の展望があり、涼しさも格別で、まさに鳳凰三山を満喫することが出来ました。そして午後の早い時間に中道コースで下山としました。青木鉱泉に戻って来たのは16時過ぎでした。温泉に入って一日の汗をゆっくり流すことが出来ました。

071

8/13

 吉田山(長野県)
 この日より飯田市をベースに近郊の登山を楽しむことにしました。前日がけっこうハードな登山でしたので、軽い山でもと向かったのが吉田山です。中央アルプスの奥念丈岳から伊那谷へ派生する尾根にあります。高森公園へと車を進めますと、車道は自然と登山口へと続いていました。登山口近くに車を止めていざ登山道を歩き始めますと、道はいたって歩き易く、また朝の早い時間に登りましたので気温は20℃を越える程度で、涼しい中をいい感じで登って行けました。その気楽な登山道ですが、前日の疲れはけっこう残っており、とぼとぼという風にしか登って行けませんでした。アカマツが多く繁る山で、展望はほとんどありません。途中で出会ったキャンプ場跡が唯一の展望地で、そこからは南アルプスが望めるはずでしたが、そちらの空はガスがかかって何も見えませんでした。鳳凰三山を前日に登ったのは正解だったようです。吉田山の山頂には2時間かかって着きました。展望は樹間を通してちらりと中央アルプスが見えるだけでしたが、休むには絶好の所でした。木陰が多くあり、そこには快いばかりの涼しい風が通っており、その心地良さに2時間ばかりも過ごしてしまいました。

072

8/14

 烏帽子岳(長野県)
 飯田市から無理なく日帰り出来る山で、登り甲斐のありそうな山として選んだのが中央アルプス圏の烏帽子岳です。前日に天竜川のそばからその特徴のある姿を見て気に入ったのも理由の一つです。この烏帽子岳を鳩打峠にあります登山口から小八郎岳経由で登りました。標高差は1000mほどあります。小八郎岳を越して暫くは緩やかな道で続いていましたが、その先より次第に急坂になって足には辛い登山となって来ました。ただ標識ははっきりしており、登山道も良く踏まれていて、コースとしては無難でした。この日は快晴で陽射しの強い日でしたが、登っている途中ではガス帯を通ったこともあり、また涼しい風もあって厳しさは無く、自然林の佇まいを愛でながら登れました。ゆっくり登ったこともあって、山頂には4時間かかっての到着でした。そこはすっきりとした岩場になっており、間近に中央アルプスの主脈が眺められました。翻れば南アルプスの山並みが頂を雲の上に覗かせていました。それにしても味わいのある良い山なのですが、登って来る人はほとんどおらず、1時間ばかりの山頂滞在では誰にも会いませんでした。下山で漸く3人とすれ違っただけでした。

073

8/15

 夏焼山(長野県)
 飯田市と南木曾町との境に大平峠(木曽峠)がありますが、この峠を挟んで夏焼山と兀岳の二山が対峙しています。始めに夏焼山に向かいました。登山と言うよりも山頂に立ち寄ると言う表現が相応しい山で、大平峠のそばの登山口から遊歩道の登山道を歩いて、30分とかからず山頂に着きました。山頂に立ったのはまだ朝の8時でした。山頂は朝の爽やかさに包まれており、空は澄み切っていました。その空の下に素晴らしい展望が広がっていました。南木曾岳に恵那山、そして御嶽山に中央アルプスと。もう高峰群は頂を雲に包まれようとしていましたが、この山深さを感じさせる眺めを暫し楽しみました。下山は往路を戻りました。9時前に大平峠に戻ってきました。

074

8/15

 兀岳(長野県)
 夏焼山だけでは登山をした感じはしませんので、大平峠に戻った後は、今度は兀岳に向かって登りました。こちらは笹の中をごく普通に登山道が続いていました。途中の小黒川コース合流点まではやや傾斜のきつい所がありましたが、その先はいたって緩やかなまま、歩き易いままに続いていました。そして山頂は笹が広く刈られて、夏焼山と同様にすっきりとした展望台になっていました。こちらは恵那山がすっきりと眺められました。この二つの山のミニハイキングを終えてもまだ朝の11時前でした。十分に明るいうちに姫路に帰ってくることが出来ました。

075

8/18

 日出ヶ岳(奈良県)
 近畿の尾根と言えば大峰と台高。その台高の中心が日出ヶ岳を最高峰とする大台ヶ原山です。その大台ヶ原山の西大台地区がこの9月から入山規制となることを知り、どういう所かと急に興味が湧き、一度覗いてみることにしました。ただ向かったのは西大台では無く、日出ヶ岳のある東大台ですが。夏場ですので朝の涼しいうちに歩こうと、姫路を離れたのは午前3時でした。おかげで大台ヶ原の駐車場には6時半に着くことが出来ました。その朝の早い時間にもかかわらず、駐車場は七割方は埋まっていました。けっこうハイカーが来ていると思っていたのですが、実際にハイキングをする人は少ないようで、いざ遊歩道を歩き出しますと出会う人は少なく、最初に立った日出ヶ岳も着いたときは無人でした。そしてそこから見えたのが大峰山脈で、澄んだ青空の下に全景をくっきりと眺められましたれました。その後は正木嶺、正木ヶ原、牛石ヶ原、大蛇とお決まりコースをのんびりとハイキングしました。道は優しく、白骨林の佇まい、自然林の森の美しさ、またコースからも大峰の展望があって、東大台を十分に楽しみました。その間もハイカーはいたって少なく、静かなままにハイキングを終えることが出来ました。
076 8/19  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町東口>

077

8/24
 〜25

 イザルガ岳〜光岳
    (南アルプス)
 夏山第二弾も南アルプスです。この光岳を当初は光小屋一泊で計画していたのですが、どうも直前情報で光小屋は非常に混雑することが予想されましたので、急きょテント山行に変更しました。姫路を23日の夕方に離れて夜間に移動しました。そして登山口の易老渡には24日早朝に着きました。
(8/24)易老渡登山口から易老岳までは標高差1500mの急登です。暑さの上にザックが背中にずっしりとこたえましたが、無理せずひたすらゆっくりと登りました。登るほどに気温は下がり、涼しい風の助けもあって、さほど厳しさも感じず易老岳に着けました。もう気は楽になりました。上空はからりと晴れて、樹林の美しさを味わいながら光岳を目指しました。最後に静高平への長い坂がありましたが、ほぼコースタイム通りに光小屋に着いて一安心でした。テント設営の後、光岳へ。この日は午後に入ってもさほどガスは湧かず、光岳からは深南部の山をじっくりと眺めました。時間も十分にありましたので、光岩にも立ち寄りました。テント場に戻りますと早めの夕食をとって、18時過ぎには早々と寝につきました。
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(8/25)この日はガスと強風で夜が明けました。それも6時頃には風は収まり、ガスも見る見る晴れて来ました。そして現れたのが思いっきり澄んだ空とくっきりとした山並みでした。聖岳の堂々とした姿は圧倒的でした。もうこの日は下山するだけです。ゆっくりとテントをたたみ、その後はイザルガ岳で大展望を楽しんだり、静高平や三吉平ののどかさを楽しんだりと、時間を気にせずゆっくりと戻りました。最後は易老岳から易老渡への長い長い下りがあって、すっかり足がくたびれてしまいましたが、二日間の光岳登山を充実して終わることが出来ました。

078

8/26

 尾高山(長野県)
 光岳登山を終えたのが土曜日。まだ日曜日がありましたので、飯田市内で一泊しました。そして南アルプスの余韻を楽しもうと向かったのが、シラビソ峠のそばに佇む尾高山です。シラビソ峠まで車道が通じており、峠に着いたのは朝早い7時半でした。そこは南アルプスの展望台でした。荒川岳から赤石岳、聖岳、光岳と、南アルプス南部の山並みが一望でした。快晴のもと、その展望を楽しんだ後は、尾高山へとハイキングを始めました。シラビソ峠の標高は1800mを越えていますので、山頂との標高差は400mもありません。ゆっくり歩いて片道1時間半ほどの適度なコースです。コースからも所々で展望があって南アルプスの展望を再び楽しめましたが、この山の良いところはシラビソ、コメツガなど高山性の針葉樹林が山肌を覆っていることで、その佇まいを愛でながら、まさに森林浴気分でのんびりと登って行けました。森の香りは甘く、また落ち葉でフカフカとした登山道は踏み心地が良く、歩くことが楽しくなるコースでした。気温も18℃と適温で快適なハイキングでした。そのハイキングを終えたのが12時前。夕方には姫路に帰り着くことが出来ました。

079

9/ 2

 青倉山(朝来市)
 黒川ダム湖の北西に控える青倉山は、最近は青倉神社から登るのが一般的なようですが、それでは登山時間が短すぎますので、山の大きさに相応しくないように思われます。そこで地図を開いて眺めたところ、朝来山から青倉山へと続く尾根が魅力的に見えました。ただまだまだ暑さの厳しい季節でしたので、無理せず西麓の川上集落から伊由峠を目指し、そこより青倉山に向かうことにしました。この日の朝は薄曇りの空で陽射しは隠されていましたが、既に気温は27℃まで上がっていました。乾き集落を抜けた所に車を止めて、まずは伊由峠まで車道歩きです。峠から尾根歩きに移りますと、西から涼しい風が吹いてきて、けっこう良い感じで登って行けました。ときおり北に粟鹿山の見えるのも良いものでした。その雰囲気のままに山頂に着きますと、風は一段と強く木陰では有り難いほどの涼しさでした。久々に立つ山頂は木立が切られて、ずいぶん展望が良くなっていました。あいにくのモヤの強い視界でしたが、断ヶ峰から須留ヶ峰と一望でした。下山は青倉神社へのコースを下り、神社からは車道をひたすら歩いて麓に戻りました。山頂の涼しさとは大違いで、麓の気温は32℃を超えており、酷暑と言える暑さでした。

080

9/ 8

 虎丘
  (中国・蘇州市)
 9月4日から12日間の予定で上海市への出張がありました。今年2回目です。その間の週末が休日になりましたので、8日の土曜日に近郊の町、蘇州市へ観光に出かけました。訪れたのは寒山寺、虎丘、拙政園の三カ所です。そのうちの虎丘はその名の通り小さな丘になっており、ちょっとしたミニハイキングを楽しめました。メインは丘の上に立つ雲岩寺塔の見物ですが、その丘への散策よりも良かったのが、その後に歩いた丘の周囲を巡る遊歩道でした。クスノキの林が遊歩道の周囲をずっと続いており、そばに流れる運河にはヤナギが似合っていました。丘の上とは違って人影は少なく、静かなそぞろ歩きを楽しむことが出来ました。

081

9/17

 薬師峰(福崎町)
 週末は3連休でしたが、休みを取れたのは最終日の17日だけでした。その敬老の日は朝からどんよりと曇り空で、しかも異常に湿度が高く粘り着くような空気でした。とても9月も半ばを過ぎたとは思えません。それでも体を動かしたく薬師峰を訪れることにしました。その薬師峰へのコースとしては、まだ歩いていなかった東麓側の野外センターからのコースで登ることにしました。出来れば七種山まで縦走したく、そこで車は七種山の登山口となる旧山門前に止めて、車道を戻る形で歩き始めました。そして薬師峰へのコースに入りますと急坂という感じは無く、途中のシダが繁茂した所を除きますとけっこう無理無く登って行けました。ただこの日の蒸し暑さは登るほどに堪えて来て、途中からは全身ずぶ濡れと言えるほど大汗かいての登りとなりました。そして視界も北の方向はガスがかかっており、ほとんど何も見えません。それにしてもこのコースは薬師峰への最短コースで、登山口から1時間少々で山頂に着きました。その山頂には涼しい風が絶えず吹いており、蒸し暑さにまいった体には快いばかりでした。その風の中で暫し佇んでいますと、七種山へと向かう気力は薄れて、もうこのまま風に吹かれて過ごしていたい気持ちに変わってしまいました。そしてこの日の登山は薬師峰だけで終わってしまいました。

082

9/19

 大天井岳(姫路市)
 平日ですが休暇となりました。そこで午前中を登山で楽しむことにしました。その短い時間にしっかり登れる山を考えたとき、この大天井岳を思いつきました。坂根の登山口は平日とあって他に車は見かけません。ただこちらは賀野神社へと車を進めて、そちらで駐車です。そこより林道を歩いて登山口に戻り、そして登山道を歩き始めました。この日は晴れの予想でしたが、夢前町の空は曇っており、大天井岳の頂はガスに隠されていました。またけっこう蒸し暑い日で、最初の展望岩に着く頃には、はや大汗になっていました。その蒸し暑さのため軽快に登って行くわけにもいかず、出雲岩では20分ほど休憩してしまいました。ただその辺りから涼しい風に出会えて、以後は順調でした。この日は他に登っている人はいないようで、静かなまま山頂に着きました。山頂もひっそりとしたものです。ただときおりガスもかかるあいにくの視界とあって、早々と下山としました。この下山では天狗岩に立ち寄って、北から大天井岳を眺めました。後は虹ノ滝を通るコースで下山しましたが、クサリ場では倒木がひっかかっていたりと、少しコースの荒れが目立ちました。また前日の雨で滑り易くなっていましたので、ひたすら慎重に下りました。ところで季節柄か、虹ノ滝の近くでトチの実がいっぱい落ちているのが印象的でした。

083

9/22

 荒尾山〜大甲山
     (宍粟市)
 久々に旧波賀町の山を登ることにしました。まだ暑さが残っていましたので、短い時間の周回コースを考えました。それが波賀町齋木の前地集落奥を起点として荒尾山と大甲山を回るコースです。セドゲ谷の堰堤そばからスタートして北に向かいますと、真新しい林道に着きました。それを横切って植林地を登って行きますと、支尾根に出ました。支尾根は西に向かっており、尾根なりに歩いて旧千種町との町境尾根に着きました。もうその尾根を辿れば荒尾山です。それまではひたすら植林地でしたが、自然林も現れて明るくなりました。歩き始めてから2時間ほどで荒尾山山頂に着きました。三角点はありませんが、落ち着きのある山頂でした。荒尾山からは方向を東に向けて大甲山へと続く尾根に入りました。自然林に囲まれた尾根で、ブナも混じって良い雰囲気でした。もう下り坂ですので気楽なもので、下山中に立ち寄るという感じで大甲山に着きました。そこは以前と比べて木が切られたようで、南の方向がすっきりと眺められました。そこから見る黒尾山は良い姿でした。その後は南へと急尾根を一気に下って行きました。下生えが少なく、急坂にしては下り易い尾根でした。そして林道へと下り着きました。適当に決めたコースでしたが、休憩を入れても4時間少々で回れて、けっこう気軽な登山を楽しめました。
084 9/30  京見山(姫路市)  <春日神社登山口→山頂→京見町東口>

085

10/ 6

 法道寺山〜行者岳
     (朝来市)
 銀山湖を囲む山としては最高峰となる法道寺山を、北西側の上岩津側から登って見たくなりました。そこで国道312号線から上岩津への道に入ったのですが、山麓にはやたらと入山禁止の標識が目立ちました。要らぬトラブルはしたくありませんので、適当に山裾に取り付くのは諦め、岩屋観音から行者岳へと向かう登山コースを利用することにしました。そのコースで尾根に出て、後は尾根伝いで法道寺山を目指す考えです。岩屋観音までは遊歩道があり、その先は薄暗い谷筋を登ることになりますが、ここで山ヒルの被害に遭ってしまいました。どうも今年はよくやられます。尾根に出てからは、忠実に南へと尾根を辿りました。尾根はかつて登山道として整備されていただけに、無理無く歩いて行けました。おおよそ1時間半で法道寺山の山頂に立てました。そこは自然林に囲まれており、落ち着いた雰囲気がありました。但し展望は良いとは言えません。この法道寺山からの下山は往路を戻りましたが、そうなると行者岳の近くまで来ることになりますので、ついでに行者岳にも立ち寄りました。行者岳直下の展望岩まで歩き、そこから多々良木ダム湖の風景を眺めてひとときを過ごしました。
086 10/ 8  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町中央口>

087

10/13

 笠杉山(宍粟市)
 播州最奥へと県道6号(宍粟養父線)を走っていましたが、空はどんよりとして黒みを増して来ました。どうもすっきりとした空は望めそうもありません。そこで少し手前の山で軽めのハイキングをすることにしました。それが笠杉山です。千町小屋へと車を進めましたが、そこから大乢経由ですと簡単すぎますので、少し遠回りで登ることにしました。杉山へと向かう登山道を登って「くじら石」に向かい、そこより尾根に出て尾根歩きで大乢を通り山頂へ向かうコースです。これでも簡単なコースですが、登山道を歩き出しますとシバ栗が点々と落ちていました。そのシバ栗を拾いながら登りましたので、何ともゆっくりした登りになってしまいました。結局2時間20分かかっての山頂到着でした。山頂は以前と比べて木が切られたようで、すっきりとした雰囲気に変わっていました。おかげで展望が良くなっており、西から北西にかけて広く開けていました。氷ノ山こそ雲に包まれていましたが、遠くは三室山まで播州の高峰を見渡すことが出来ました。ところで大乢の近くで林道工事を見ましたが、これが出来ますと更に簡単に登れるのではと思いました。

088

10/21

 武尊山(群馬県)
 尾瀬の至仏山をメインに、北関東へ山行に出かけました。初日のこの日は至仏山の南西に位置します武尊山に向かいました。関東全域で晴れの予想でしたが、新潟の天気が悪く、その影響を受けてか日光、尾瀬の山は雲に隠されていました。武尊山も同様です。この武尊山には多くの登山コースがありますが、一番簡単と言われる東側の武尊牧場コースを選びました。武尊牧場へは林道終点から向かう予定で行きますと、林道に崩壊箇所があって通行止めでした。そこで武尊牧場スキー場側から登ることにしました。こちらはスキーリフトで牧場まで上がれるはずでしたが、リフトは前週で終わっており、駐車場から歩くことになりました。1時間ほどかかって牧場に出てから、漸く樹林帯に入ることになりました。シラカバとダケカンバの森があり、それがブナの森に変わっていきました。紅葉は遅れているようで、ちょうど見頃でした。その美しい風景のままにのんびり歩ければ良かったのですが、道は次第にぬかるみ出し、避難小屋を過ぎますと何度も泥田のような所が現れました。またみぞれも降って来て少し厳しい登山になりました。ただ風景としてはこの季節だけの紅葉と霧氷の両方を見ることが出来ました。そして中ノ岳手前の急坂でガス帯に入りました。以後は山頂を含めてすっかりガスの中の登山でした。その天気にもかかわらず、日曜日とあってか山頂はまずまずの賑わいでした。下山は往路を戻りました。ガス帯を抜けますと、上空は快晴です。下山では紅葉のブナ林でのんびりくつろいだりと、秋の色を十分に楽しみながら戻りました。

089

10/22

 至仏山〜尾瀬ヶ原
     (群馬県)
 片品村のペンションで目覚めますと、朝から雲一つ無い快晴の空が広がっていました。心も晴れやかに鳩待峠に向かいました。交通規制は終わっていましたので、車は鳩待峠に駐車出来ました。そして至仏山に向かって登山を開始しました。尾根の紅葉はちょうど見頃で、艶やかな色に染まっていました。また視界も十分過ぎるほどに澄んでおり、尾瀬ヶ原と燧ヶ岳を見ながらの楽しい登りでした。小至仏山を経て至仏山へ。山頂は月曜日にかかわらず大勢の人で賑わっていました。そして360度の眺望を楽しんでいました。南に赤城山、西には遠く北アルプス、北には越後三山、そして東は燧ヶ岳に日光連山です。至仏山は優美な姿だけでなく展望の山でもありました。この後は山ノ鼻へと標高差800mを一気に下りました。この下りは長く、この日の一番疲れる所でした。それでも昼の時間に尾瀬ヶ原に着きました。そして午後は尾瀬ヶ原のハイキングです。澄んだ空に涼しい風、そして紅葉に染まった山々と絶好のハイキングでした。昼の時間こそ大勢のハイカーがいましたが、午後も2時を過ぎますとぐっと減ってきて、時に人影を見なくなりました。枯れた湿原風景と孤高の燧ヶ岳に至仏山。風景を独り占めの心地でした。そしてひたすら静かな尾瀬でした。その雰囲気にすっかりはまってしまい、陽が至仏山に隠れるまで尾瀬ヶ原の散策を楽しみました。おかげで鳩待峠に戻って来たときは夕闇が迫る時間になっていました。

090

10/23

 皇海山(群馬県)
 前日の尾瀬は最高のハイキングで終えましたが、この日の皇海山登山は林道で想定外の苦労をすることになりました。この日は帰る日とあって、皇海山の登山ルートでは一番易しい皇海橋からのルートを選びました。ところが登山口へと追貝から栗原川林道を走っていますと、途中で道路が崩壊していました。仕方なくそこから歩くことにしたのですが、現在地がつかめません。1時間ほど歩いても登山口に着かないため諦めようとしたとき、1台の車が向かってきました。道路状況を説明しますと引き返すということで、乗せてもらうことにしました。そして登山口へと向かいましたが、登山口は更に5kmほど先の地点でした。登り出したときはもう11時が近い時間になっていました。ただ皇海山登山そのものは楽でした。不動沢を登って行くのですが、少し冷たさのある風が快く、沢はちょうど紅葉の盛りとあって良い雰囲気で登って行けました。下山の時間を考えてあまり休まずに登りましたので、2時間ほどで山頂に着きました。山頂は展望に乏しく特に目を惹くところはありませんでしたが、シラビソ林に囲まれて落ち着きがありました。下山は往路を引き返しました。2時間とかからず登山口に着いて、皇海山登山は無事に終わりましたが、その先には10kmばかりの林道歩きが待っていました。2時間以上かかって駐車地点に戻り着いたときは、辺りはすっかり薄暗くなっていました。
091 10/27  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町東口>

092

10/28

 須留ヶ峰〜スリガ峯
     (朝来市)
 須留ヶ峰は北に大杉山、南に1022mピークを従えて一つの山塊を形成していますが、1022mピークにあります真新しい三角点の点名がスリガ峯であることを最近知りました。それを聞いて秋の須留ヶ峰も面白いのではと急に思いつき出かけることにしました。行くかぎりはスリガ峯とセットで登ろうと考え、ごく簡単にアプローチ出来そうな佐中林道を利用することにしました。これですと須留ヶ峰の山頂までは1時間とかかりません。ところがその林道は私有林道で、入口にはクサリが張られて車は入れません。そこで歩くことにしたのですが、中途半端な距離ではありません。須留ヶ峰への取り付き地点に着いたときは3時間かかっていました。ただ林道を離れてからは、いたって楽でした。尾根は緩やかで、また紅葉が始まっており、歩くのが楽しくなる尾根でした。そして主尾根に付きますと、氷ノ山まで一望の展望が待っていました。その後は須留ヶ峰からスリガ峯へと歩きましたが、これは旧知の道。ブナ林は紅葉の見頃を迎えており、それを愛でながらののどかなハイキングでした。こうしてスリガ峯へと楽しく歩けましたが、この後はまた林道歩きです。帰りは2時間でしたが、合計5時間の林道歩きはちょっと一般的では無いと思ってしまいました。

093

11/ 3

 点名・蓮花〜三久安山
     (宍粟市)
 紅葉の季節です。久々に奥播州の三久安山に行くことにしました。但し少ししっかり歩こうと、南向かいの973mピーク(点名・蓮花)と組み合わせて登ることにしました。車は蓮花岩山トンネルの位置に止めて、そこからまず973mピークを目指しました。蓮花滝のある沢に入って蓮花滝まで歩き、その近くから急斜面を一気に登って行きました。快晴の下、登るほどに紅葉の三久安山が視界に広がって来ました。急斜面を越しますと後は楽な尾根です。973mピークに出ますとそこは伐採地とあって素晴らしい展望が広がっていました。その973mピークで昼を済ませた後は、三久安山へと向かいました。伐採の尾根が続きます。展望は良いのですが、少々イバラに手こずりました。三久安山に近づきますと、雰囲気は一変して、ブナの混じる自然林の中を登るようになりました。紅葉も見頃で何度も足を止めながらの登りでした。三久安山の山頂に着いたときは午後も遅くなっていましたが、穏やかな光に包まれた山頂でのんびりとひとときを過ごしました。下山は山頂近くを通る蓮華岩山林道へと下りましたので、ごく短い時間で駐車地点に戻れました。
094 11/ 4  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町東口>

095

11/10

 阿舎利山〜点名・蓮花
     (宍粟市)
 紅葉に誘われて前週に続きをしようと宍粟市の奥に出かけました。主目的は阿舎利山です。登山コースが「新・はりまハイキング」に紹介されていましたので、6回目にして漸く登山コースを歩くことにしました。阿舎利集落の奥から始まるコースです。セト谷の沢沿いを小径が続いており、少し倒木が多いようでした。尾根が近づきますと植林地の中を歩くようになりましたが、目印を追って行くだけです。そして尾根に出た後は、数分で山頂でした。こんなに楽に登れる阿舎利山は初めてでした。山頂はもう紅葉が終わろうとしていましたが、その山頂で目に飛び込んできたのは氷ノ山の姿でした。北側の木々が切られたようで、氷ノ山がすっきりと眺められるようになっていました。この後は尾根を北へと歩いて行きました。そして先週に続いて点名・蓮花のピークに立ちました。そこは三久安山の最高の展望台ですが、三久安山は中腹が紅葉の見頃になっており、目を楽しませてくれました。この後は南へと向かって844mピーク経由で駐車地点へと戻って来ました。前週と同じく二つの山を楽しめての紅葉登山でした。
096 11/11  京見山(姫路市)  <京見町東口→山頂→京見町西口>

097

11/17

 明延山(朝来市)
 もう一度登りたかった山に明延山があります。それも紅葉期です。この明延山を冨土野峠から播但尾根を辿って登りました。峠と山頂の標高差は200mほどですので、ごく気楽なハイキングです。最初のピークに立っていきなり藤無山から須留ヶ峰の大展望でした。赤く紅葉した明延山も見えていました。もうその目標に向かって歩くだけでした。ところでその明延山が前回の印象とは一変していました。山頂を覆っていたクマザサが一本も見えません。地表はただ落ち葉に覆われているだけの展望の山頂に変わっていました。その変貌にはただ唖然とするばかりでした。いっとき周囲の紅葉を楽しんだ後は、近くの798mピークまで足を延ばしました。そこから眺める明延山も良いものでした。天気は午前こそ雲の多い空でしたが午後は青空が広がり、紅葉が鮮やかさを増しました。奥播州の静かな山を十分に楽しめた一日でした。
098 11/18  京見山(姫路市)  <京見町東口→山頂→京見町西口>

099

11/23

 岩谷山〜五蔵山
     (宍粟市)
 国道29号線を南から宍粟市一宮町の市街地に入って来ますと、伊和三山の風景が広がりますが、その中にもう一つ目に付く山があります。花咲山の左手奥に見える山で、これが岩谷山です。その岩谷山から尾根を北へと辿って五蔵山までの縦走を楽しみました。まず岩谷山へは東麓の池王神社からの林道でアプローチしました。林道から先も小径が続いており、けっこう楽に尾根に立てました。その尾根に出て分かったのですが、尾根の間近を尾根と平行して真新しい林道が続いていました。その林道工事によるものか、尾根の木が切られており、展望は素晴らしいものでした。西に向かっての展望で、黒尾山から後山そして三室山と、千メートル峰の初冠雪が眺められました。山頂に立つことよりもその展望に目を楽しませながらのんびりと尾根歩きを楽しめました。

100

11/24

 冨土野山〜大路山
     (宍粟市)
 また冨土野峠に行きました。先週の続きをしたくなったためです。いわゆる播但尾根を歩こうというもので、この日は西へ向かって歩きました。冨土野山を通って点名・大路のある822mピークまでです。この日は朝から雲一つ無い快晴でした。尾根はほぼ自然林に覆われており、まだ紅葉は残っていました。むしろカエデは見頃でした。この日良かったのは尾根の歩き心地でした。尾根はすっかり落ち葉に覆われており、それをサクサクと音を立てて歩いて行くことは心楽しいことでした。播但尾根だけで無く支尾根にも入って寄り道したりと、山上に広がる晩秋の雰囲気を終日楽しみました。
101 11/25  京見山(姫路市)  <才登山口→泣き坂峠→山頂→京見町中央口>

102

12/ 1

 一本松〜最上山
     (宍粟市)
 兵庫の山も高い山は11月で紅葉は終わりです。そこで低山での紅葉を楽しむことにしました。向かった先は宍粟市の中心、山崎町の市街地に接する一本松です。麓から最上山経由で登れば良いのですが、紅葉見物を目的としましたので、中腹の駐車場からまずは一本松山頂へと向かいました。その山頂までは遊歩道が続きます。紅葉の具合は落葉が進んでおり、来るのが一週間ほど遅かったようでした。それでも鮮やかなモミジもまだ多く残っており、十分に楽しめました。一本松こそ紅葉狩りとしては少し遅いようでしたが、その後に訪れた最上山はちょうど見頃でした。その鮮やかすぎる赤い色は、人の手によって作られたモミジ山ならではの豪華さでした。

103

12/ 9

 上海共青森林公園
  (中国・上海市)
 今年三度目の上海も、また週末が休日となりました。そこで9日の土曜日に出かけたのがこの森林公園です。その名前からして緑が豊かそうで期待しました。地下鉄で虹口サッカー場駅へ。そこから公園までは東へ約10km、タクシーで20分の距離でした。この日の上海の空は、珍しく青空が広がっていました。空気も澄んで絶好の小春日和でした。西門から入りますと、緑のトンネルが出迎えてくれました。その先も木立の美しい風景が続き、また適度な広さの池もあって、ここが市街地に近いことをすっかり忘れさせる落ち着いた佇まいでした。おかげで4時間ほど過ごしてしまいました。公園内には遊園地もあって家族連れで楽しむ人がほとんどで、その風景を眺めていますと、公園の大切さは万国共通だと思わずにはいられませんでした。

104

12/15

 点名・三谷(宍粟市)
 宍粟市南部のごく地味な山に向かいました。比地町のそばにあります無名の三角点ピークです。地図を眺めますと鍛冶屋集落から山頂を通って北へと破線路が書かれています。その山道で気軽に登ろうと考えていたのですが、鍛冶屋集落の登山口が見当たりません。そこで適当に植林地の急斜面に取り付きました。尾根に出ますと小径に出会えましたが、ほとんど歩かれていないようで自然に戻ろうとしていました。そのか細い小径も登るうちに次第にはっきりして歩き易くなりました。そして送電塔の建つ開けた場所に出ました。漸く展望が現れて一休みです。日溜まりとあって快い暖かさでした。送電塔が南の近い位置にも見えましたので、そちらにも立ち寄りました。そこも展望があって高丸山が間近に眺められました。そこはもう山頂が近く、地形はなだらかになっていました。ほんのひと登りで山頂でしたが、山頂は木立に囲まれて展望はありません。ちょっと寂しい山頂でした。すぐに山頂を離れて北へと道なりに下りますと、ごく短い時間で林道に下り着きました。
105 12/16  京見山(姫路市)  <京見町東口→山頂→京見町西口>
106 12/23  京見山(姫路市)  <才登山口→泣き坂峠→山頂→京見町西口>

107

12/24

 多賀登山(佐用町)
 兵庫の中部以北はぐずついた天気のままのようです。そこで登山としては少し簡単過ぎますが、以前から少し気になっていた山に向かうことにしました。それが多賀登山です。2回目ですが、前回は間近にあるスプリング8をうまく眺められず、今回こそぜひ眺めたいとの希望もありました。そこでコースを変えて南麓の荒神社から登りました。里山らしく尾根には小径が続いていました。ときにはっきりしないこともありましたが、まずは無難に登って行けました。但し前回と同様に展望には恵まれません。そして期待外れで山頂に着きますと、その山頂の様子が変わっていました。山頂の南側の木が切られており、スプリング8がそこに覗いていました。この予想外の展望に登って来た甲斐があったと言うものです。もう十分の思いで下山は西側近くを走っています林道で下山としました。

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12/24

 愛宕山(たつの市)
 多賀登山からの下山を終えても12時前でした。青い空を見てもう一つ軽い山を登ることにしました。そこで帰路の経路にあります愛宕山を目指しました。「そうめんの里」に近い墓地に車を止めて、そこから登山口へと向かいました。登山口から山頂まで遊歩道があって、15分で山頂でした。山頂近くにあります愛宕神社の前に立って、麓に広がるのどかな田園風景を眺めて暫しのときを過ごしました。
109 12/30  京見山(姫路市)  <京見町西口→山頂→京見町中央口>

110

12/31

 鶴嘴山〜大源寺山
     (たつの市)
 2007年最後の登山として宍粟市の山を目指しましたが、一宮町まで来ますと今にも雪が降るのではと思えるほど空が暗くなりました。そこで快晴の山を登りたく、晴れ間の広がる播州南部に引き返しました。そして向かったのが揖保川の間近に立ちます鶴嘴山です。オーソドックスに古宮天満神社から始まります尾根をじっくり登って行きました。展望の良い山ですので少し歩いては足を止めて展望を楽しむの繰り返しで、最高点の大源寺山まで1時間をかけてしまいました。それにしても大晦日に山を楽しむ暇人はいないのか、他には誰も見かけませんでした。