◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <長野県の山> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
兀岳 はげだけ | 1636.6m | 飯田市・清内路村 (長野県) |
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1/2.5万地図 : 兀岳 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2007年8月】 | 2007-74(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北西向かいの夏焼山より 2007 / 8 |
2007年のお盆休暇の山行をこの兀岳で締めくくることにした。8月15日は飯田市から帰る日だった。この帰路の途中に立ち寄る形でごく気軽に登れる山は無いかとガイドブックを開いたとき、飯田市と南木曾町とを結ぶ大平街道沿いに、この兀岳と夏焼山が目に付いた。この二つの山は大平峠を挟んで対峙しており、峠からならガイドブックのコースタイムでは、夏焼山で30分、この兀岳で60分とあった。一つだけでは物足らずに周回コースを考えなければならないところだったが、両山を峠からのピストンで登ればちょうど午前中だけのハイキングとして手頃ではと思えた。 朝早い6時過ぎに飯田市内のホテルを離れたときは上空には薄雲が広がっていたが、大平街道を進むうちに晴れて来た。大平峠に着いたときは、きれいな青空が広がっていた。まず手始めに夏焼山に登った。ほぼコースタイム通りで着いた山頂からは、南木曾岳に恵那山、中央アルプス、御嶽山と木曽の山並みが一望で、それも朝の澄んだ視界の中とあって、山頂に立つ喜びを十分に味わうことが出来た。その夏焼山から大平峠に戻っても時間はまだ9時前で、まだまだ朝の時間帯だった。ほとんど休まずに兀岳へと向かった。兀岳の登山口は夏焼山の登山口とは大平街道を挟んで向かい合うようにあり、単に鞍部に下りて来たようなものだった。但し登りにかかると道の雰囲気は少し違ってきた。夏焼山は終始遊歩道と呼べそうな優しげな道で続いていたのだが、こちらはササの中の切り開き道と言った風で、ややマイナーな雰囲気だった。少しぬかるんだ所もあり、また傾斜のきつい所ではササに掴まりながら登った。それでも登るほどに周囲に自然林が広がり、道の傾斜も緩くなってけっこう気楽な感じになってきた。この兀岳も30分とかからず主尾根に出た。そこは小黒川コースとの合流点で、そこより東へと向きを変えた。その尾根歩きとなって道は緩やかな下りとなった。道は最近になってササが刈られたようで道幅は広くなっており、すっかり和やかな雰囲気になった。尾根では涼しい風もあって、その風の快さに歩いているだけで楽しかった。またそれまで展望とは無縁だったが、程なく行く手に木々を通して兀岳の山頂が見えるようになった。その丸みのある姿には優しさが漂っていた。下り坂が山頂へと上り坂に変わると、右手となる南西の方向が開けて来た。そこに悠然と見えたのは恵那山だった。尾根の中にそのずっしりと重みのある姿は抜き出ており、堂々とした貫禄があった。登りとなっても道の優しさは変わらず、山頂に近づく頃にはすっかり遊歩道を歩いている気分だった。そして登山口から1時間ほどでの山頂到着となった。この兀岳の山頂も夏焼山と同様にベンチがあり、周囲も開けてちょっとした展望台になっていた。南西の恵那山だけでなく、ここに来て北の展望も現れて、南木曾岳から中央アルプスの風景が広がっていた。ただ時刻は10時が近くなっており、風景は少しうっすらとし出していた。また雲が増えて、南木曾岳は半分が隠されきた。中央アルプスも摺古木山の辺りまで雲が下りていた。それでも山頂に立つのはやはり気持ちが良いもので、この日二つ目の山頂を山頂謳歌したい気持ちで佇んでいた。また先に登った夏焼山と同様にこの兀岳も他に人は見かけず、ひたすら静かな山頂で、その静けさも楽しんだ。下山は往路を戻った。往路で優しかった道は、下りではいっそうの優しさで、恵那山を愛でたり自然林の佇まいを眺めたりと、のんびり気分で大平峠へと戻って行った。 (2007/10記)(2022/1改訂) |
<登山日> | 2007年8月15日 | 8:45スタート/9:09〜12小黒川コース合流点/9:43〜10:00山頂/10:21小黒川コース合流点/10:38エンド。 | |
(天気) | 快晴。周囲の高い山にはもうガスがかかりだしていた。山頂の気温は22℃ほど。山中では20℃ほどのときもあり、十分な涼しさだった。風も僅かにあり、その涼しさは快いばかりだった。視界は十分に澄んでいた。 | ||
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