◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <長野県の山> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
夏焼山 なつやきやま | 1502.9m | 飯田市・南木曾町 (長野県) |
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1/2.5万地図 : 兀岳 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2007年8月】 | 2007-73(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
南東向かいの兀岳より 2007 / 5 |
2007年のお盆休暇の山行は、鳳凰三山の後は飯田市をベースに近郊の登山で楽しんだが、飯田市に場所を移して3日目となる8月15日が帰る日だった。その日も午前中をハイキングで楽しむことにしたが、まず帰路のルートを考えた。これまで岐阜から長野の伊那地方に入るときはいつも恵那山トンネルを通っていたのだが、その迂回ルートとして飯田市と南木曾町を結ぶ大平街道に注目した。飯田市から戻るとすればさほど遠回りになることも無く、中津川ICに出られそうだった。そしてそのルートでハイキングを考えると、大平峠のそばに佇むこの夏焼山が目に付いた。ただ夏焼山だけだと最短ルートとなる大平峠からのコースでは片道30分で山頂に立ててしまい、ハイキングと言うよりも山頂に立ち寄るという言い方が似合いそうだった。そこで半日のハイキングとするなら夏焼山から西方にある木曽見茶屋へと歩いて周回コースにすることも考えたが、快晴が見込まれることでもあり、山頂をもっと楽しもうと思い、そこで決めたのが夏焼山とその南東に大平峠を挟んで対峙する兀岳(はげだけ)とをそれぞれピストンで登ることだった。一つ一つのピストンなら時間が短すぎるが、二つの山を合わせると午前のハイキングとしてはまずまず手頃ではと思えたものである。 15日の朝は予報の通り快晴で迎えた。但し南アルプスは雲に隠されていた。飯田市のホテルを出たのは6時過ぎ。順調に県道8号線(大平街道)を走って行く。大平街道は舗装路ながらも山間部に入ると道は細くなり、カーブの連続となった。ただ早朝とあって、対向車と出会うことは無かった。道は次第に山岳道路の様相を帯びて、周囲の木立も深い山のものになって来た。そして高度を上げて行った。大平峠にあるトンネルに着いたときはホテルを離れてから1時間半が経っており、ようやくの思いだった。そのトンネルを抜けた所に駐車場があり、その傍らが夏焼山の登山口だった。駐車場には一夜を明かした車が一台止まっており、そのそばに車を止める。朝の冷気の中に立つと言いたいところだが、既に気温は20℃を越えており、少し涼しい程度だった。ただ湿度は低いのか爽やかさはあった。さっそく歩き始める。登山道は木製の階段道で始まり、遊歩道の雰囲気のまま続いていた。登山口の標高が既に1350mあり、夏焼山の山頂とは150mほどの差しか無い。距離も短くハイキングとも言えそうになかったが、自然林に囲まれた道の雰囲気は悪く無かった。その遊歩道をゆっくりと登って、20分ほどで十字路と呼ばれる尾根上の分岐点に着いた。そこからは西へと尾根道を辿る。もうほとんど高低差は無く、5分とほんの僅か歩けば山頂だった。そこは小さく開けており、ベンチが一つ置かれていた。そしてガイドブックの通りの素晴らしい展望が広がっていた。何と言っても目立つのが北西に佇む南木曾岳で、朝の澄んだ視界の中にくっきりと全姿を見せていた。その右には御嶽山に乗鞍岳。どちらの山ももう山頂を雲に包まれようとしていた。そして右に続くのが中央アルプスの尾根で、視界の半分を占めている。南を向けば、木立に隠され気味ながらも恵那山と兀岳が姿を見せていた。朝の空気は爽やかそのもの。そして青い空と青い山並み。朝の山頂にいるのはずいぶん気持ちの良いものだった。ただこの夏焼山に立ってみると、やはりハイキングとしては物足りない。そこで山頂は20分ほどで切り上げて、予定の行動として兀岳へ向かうため、登って来た道を辿って大平峠へと下りて行った。 (2007/10記)(2014/7改訂)(2018/8写真改訂) |
<登山日> | 2007年8月15日 | 7:40スタート/7:59十字路/8:04〜24山頂/8:42エンド。 | |
(天気) | 快晴。朝の大平峠の気温は22℃で山頂も変わらず。風は無かったが、湿度が低く快い涼しさあり。視界は良く澄んでいた。 | ||
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