TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
法道寺  ほうどうじさん 806.4m
  No.2
行者岳  ぎょうじゃだけ 786m
  No.3
 
1/2.5万地図 : 但馬新井 朝来市
 
【2007年10月】 2007-85(TAJI&HM)
 
    《法道寺山》 北からの尾根で近づいて  2007 / 10 《行者岳》  朝来市佐中より  2007 / 10

 銀山湖の北にあって、頭を少し傾けたように見える法道寺山は、その特徴的な姿で周囲の山から目立っているが、この法道寺山を久々に登ろうと法道寺谷から向かったのは07年5月のことだった。ところが適当に登ってしまい、この日はもっつい山登山になってしまった。その時から近々改めて登ろうと考えていたのだが、5ヶ月ほど先送りとなり、10月に入って漸く行く気持ちが固まった。今度は北西側から登ることにした。
 向かったのは10月6日のこと。国道312号線を上岩津で離れて観音川沿いの車道を奥へと走って行くと、右手となる法道寺山の山裾には「私有林につき入山禁止」の立て札が点々と立っていた。まったけ山になっているのかも知れなかった。山頂へのルートとしては適当に山裾に取り付いて出来るだけ短い距離で登ろうと考えていたのだが、季節的にそれはまずそうだった。そこでサブルートとして考えていた別のルートで登ることにした。少し回り道になるが行者岳登山コースを利用するもので、まず登山道で尾根に出ることにした。その先に道があるのかは分からなかったが、尾根伝いで法道寺山を目指そうとの考えだった。観音川沿いの車道は行者岳登山口の前がほぼ終点だった。そのそばが駐車場になっており、そこに駐車とした。登山道は岩屋観音までは石畳もある参詣道で、沢沿いを緩やかに続いていた。石畳は乾いておれば歩き易いのだろうが、この日は濡れて滑り易くなっていた。慎重にゆっくり歩いて、古刹の岩屋観音で一休みとした。岩屋観音から先はごく普通の山道となって、今暫く沢沿いを歩いくことになった。そして周囲が植林地に変わったとき、首筋に何かがひっついている感じがした。手を当てるとそれは山ヒルだった。あわてて体を見回すと、もう一匹ひっついていた。血が吸われるまでには行っていなかったが、どうやら沢沿い歩きでひっつかれたようだった。この後は植林地の中の登りが続いて尾根に出た。そこから尾根道を北に辿れば行者岳で、反対の南に辿れば法道寺山に向かうことになる。その分岐点には標識が立っており、南の方向は「ブン回し」と書かれていた。その表現からすると、法道寺山への尾根を指しているのでは無く、多々良木ダム湖を巡る尾根を指しているように思われた。法道寺山を目指して南の方向へ尾根を辿って行く。尾根は緩やかに続いており、下生えも少なく歩き易かった。尾根なりに歩いて行くと尾根は南東方向に曲がり出した。これをブン回しと呼んでいるのだろうが、そちらは目的地では無いので、一度尾根を外れて方向を定めて南に向かって行った。鞍部を越して上り坂となり、南へ向かう尾根に合流した。そちらの尾根も小さなアップダウンがあるくらいで、緩やかに歩き易いまま続いていた。周囲は雑木林で、栗の木が多いのか季節がら栗のイガが多く落ちていた。落ちたばかりのイガも多く、新鮮な実が覗いていた。シバ栗だったが、その栗の実拾いも楽しみながら尾根歩きを続けた。その辺りも下生えは少なく木々も空いており、良い感じで歩いて行けると思っていると、途中にあった古い標識で、この尾根が遊歩道として整備されていたことが分かった。道理で歩き易いはずだった。尾根の途中からは法道寺山の望める明るく開けた所も現れ、すっかり気楽なハイキングだった。山頂が近づいて来ると、植林地となったり倒木地が現れたりと変化があり、そして最後に自然林の急坂を登って山頂に着いた。その山頂はどうも以前よりも木立が茂ったようで、ほとんど展望は得られなかった。ただ木陰は十分な涼しさがあり、休むには良い所だった。その山頂で昼休憩としたが、涼しい風も手伝って食後に暫しの昼寝を楽しんだ。そのうちに肌寒さを感じて気温を見ると、16℃まで下がっていた。昼寝の後は展望を求める意味もあって、南東方向に派生する尾根を今少し歩くことにした。下り出すと距離にして300mほど歩いた位置でカラマツ林に出会った。そこは南の方向が開けており、銀山湖こそ見えないものの南東に千ヶ峰を、南に高畑山を望むことが出来た。こうするうちにおのずと時間は経過して、結局1時間半ばかりを山頂で過ごすことになった。下山は適当に麓へと下りたかったが、入山禁止の立て札のこともあり、登って来たコースをすんなり引き返すことにした。この帰路でもシバ栗拾いを楽しんだ。そして岩屋観音への下りが近づいたとき、時計を見るとまだ14時を過ぎたばかりの時間だった。そこで急な思い付きだったが行者岳にも立ち寄ることにした。法道寺山への尾根コースもおおむね歩き易かったが、行者岳への道に入ると一段と歩き易くなった。、やはりガイドブックに紹介されているコースだけのことはあると変に感心させられた。分岐点と山頂との標高差はほとんど無いと言ってよく、ごく気楽な感じで歩いて行くと、20分とかからず山頂に着いた。山頂そばにあるマイクロウェーブ反射板の位置で北の展望をいっとき楽しんだ。そしてその後は行者岳で一番の展望地と言える大岩に向かった。山頂から北へと多々良木ダム湖へのコースをほんの少し下るだけ。時間にして5分とかからず展望岩に着いた。そこに着いての第一印象は、以前と比べて周囲の木立が繁っていたこと。今少し広々と多々良木ダム湖を眺められていたはずだったが、特に北西方向の視界が狭められたようだった。そうは言っても展望の良いことには変わり無い。暫しダム湖やその北に広がる山並みを眺めて過ごした。後はすんなりと行者岳登山コースで帰路についた。急にコースを変えての法道寺山登山だったが、遠回りコースのおかげで行者岳にも立ち寄れ、二つの山を楽しめたのは良かった。
(2007/12記)(2013/11改訂)(2022/1改訂2)
<登山日> 2007年10月6日 9:00スタート/9:19岩屋観音/10:06行者岳分岐点/10:20ブン回しコースとの分岐点/11:36〜13:05山頂/14:05行者岳分岐点/14:22〜34行者岳/14:38〜48展望地/14:52行者岳/15:07行者岳分岐点/15:31〜36岩屋観音/15:51エンド。
(天気) 好天。山頂の気温は18℃ほど。北風があり、少し肌寒さを覚えた。青い空に白い雲が浮かんでいた。視界はくっきりとしていた。
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岩屋観音・行者岳遊歩道を歩き始めた 石畳の道は少し濡れており、滑り易くなっていた 遊歩道は小さな沢沿いを続いていた
岩屋観音への石段を見上げた 庫裏と思える建物のそばを通った 石段は続く
岩屋観音のそばを通った 山道となって、今暫く沢沿いで続いた 尾根が近づくと周囲は植林地に変わってきた
尾根に出ると、そこより南へと向かった 尾根は緩やかに続いていた 北の方向を見ると、木々を通して行者岳の山頂が望まれた 20センチはありそうな大きなキノコを見た
尾根の途中で行く手に法道寺山を見る 法道寺山の右手後方に山並みを見る それは高畑山の尾根だった
少し開けた所を通った 法道寺山へと続く尾根も歩き易かった 「遊歩道」の標識を見る 道理で歩き易い訳だった
法道寺山の山頂が近くなった 山頂に着いて一休みとする 山頂の二等三角点(点名・上生野)を見る
(←)
三角点近くからの
展望は、木々の隙
間からかろうじて
北西方向が眺めら
れた

 (→)
  須留ヶ峰を大きく
  見る
(←)
山頂から展望求め
て南東方向へと尾
根を下った この
とき山頂方向を振
り返る

 (→)
  少し開けた所が現
  れて南の方向を眺
  めた
右上の写真の左半分を大きく見る 上の写真の右半分を大きく見る
法道寺山を離れて尾根を戻って行った 背後を振り返ったとき木々の間から千ヶ峰が望まれた 次に目指すは行者岳だった 易しい尾根を戻って行った 行者岳山頂に着いた 山頂は木々に囲まれて、展望は無し
山頂のそばには反射板が建っていた 反射板のそばからは南の山並みが眺められた

法道寺山の背後の
尾根を見る

次に山頂より北側
に少し下って展望
岩で休憩とした

展望岩より北から
北東にかけての山
並みを眺めた
上の写真に写る朝来山を大きく見る 同じく青倉山と粟鹿山を大きく見る 足下に多々良木ダム湖を見る
行者岳を離れて岩屋観音まで戻ってきた この橋を渡ると登山口は近かった 午後の登山口を見る