TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
多賀登山    たかとやま 441.3m 佐用町
 
1/2.5万地図 : 三日月
 
【2007年12月】 No.2 2007-102(TAJI&HM)
 
    播磨科学公園都市より 2007 / 12

 二度目の多賀登山は10年ほど後の2007年12月のクリスマスイブの日で、南麓側から登ってみるのも面白いではと思いついてのことだった。南麓の三原集落を目指して相生市側から三濃山トンネル越えで播磨科学公園都市に入ると、空は晴れているのに霧雨が降ってくる、いわゆる天気雨となった。その中を北へと進んで行くと、多賀登山がごく低山の姿で見えてきた。その多賀登山へと進んで行くと、まさにグッドタイミングで虹が多賀登山の上に現れた。思わず車を止めて見とれてしまった。その虹も霧雨が止み出すと共に薄れていった。三原集落への道へと入って行くと、道は下り坂となり荒神社の前に出た。そこを駐車地点と考えていたのだが、適当な場所が見えないため、少し戻って坂の途中にあった広い路肩スペースに駐車とした。そこより改めて荒神社へと歩き出す。神社に入ると裏手は害獣除けのフェンスが張られていたが、ゲートがあって、そこよりすんなりと山裾に取り付くことが出来た。ゲートの先には特に小径は見られなかったが、一帯は疎らな雑木林で下生えも少なく、適当に登って行けた。尾根道には期待せず尾根なりに登って行けばと考えていたのだが、次第にササが足下に増えて歩きにくくなって来た。これは少し難儀させられるかと思い出したとき、突然のように山道に出会った。それは尾根道となっており、その山道はどうやら荒神社の近くから来ているようだった。山道はこちらの目的とする北に向かっており安心して辿ることにしたが、ただ山道にしては道幅が2mほどと十分過ぎる幅があり、ゆったりとしていた。どうも立派すぎると思っていると、程なく三級基準点の前に出た。その先はヤブのようなので、山道はここまでかと少しがっかりさせられたが、ヤブをかき分けるとすぐにまた山道が始まった。どうやら里山道として以前より小径があったのだが、基準点までが整備されていたようだった。尾根道はあまり歩かれていないようで、ときに消えかけることがあったが、細々とながらも続いて山頂の南東方向にある360mほどの小ピークに着いた。そこから30mほどの下りがあって、緩やかな上り坂で山頂に近づいて行った。コースとしては分かり易かったが、周囲は常に灌木林、雑木林、植林と樹種は変わっても木立が続いており、いっかな展望は開けなかった。どうも前回のコース以上に展望とは無縁のコースを歩いたようで、少々がっかりする思いだった。そしてほぼ山頂が間近となったとき、その山頂がやけに明るいように思えた。どうなっているのかと思いながら山頂に着いてみると、三角点の周囲が小さく切り開かれており、そこに燦々と冬の陽射しが当たっていた。また南の空も明るいと思い、ひょいとそちらに目を向けると、そこは木立が切られて一部だけがぽっかりと開いていた。そしてそこに見えていたのはスプリング8だった。山頂からの展望にはほとんど期待していなかっただけに、この遭遇はちょっとした驚きだった。大きな木も切られていることから、地元の人による努力のように思われた。三原栗山を囲んで作られた真っ白なスプリング8を中心に背景として三濃山が見えており、もうこの風景を見たことで多賀登山の登山は十分な思いになることが出来た。展望はその一角だけで、他は全く無し。スプリング8を眺めながらの少時の休憩を済ますと、後は下山だった。地図を見ると多賀登山への最短コースは西に走っている林道からの小さな尾根を伝うルートで、距離にして500mほどしかない。そのルートで林道に出て、後は車道歩きで駐車地点に戻る考えだった。その西への尾根に入ってみると、その尾根にも小径があって目印テープが点々と続いていた。どうやらこの西コースが多賀登山へのメインルートのようだった。道はちょっと曲がったりする所もあったが、目印テープを追って行くと、13分という短い時間で林道に出た。後は予定通りに林道を歩いて三原集落へと戻って行ったが、その林道からも木立を通してスプリング8が見えていた。
(2007/12記)(2012/3改訂)(2020/10改訂2)
<登山日> 2007年12月24日 9:36荒神社スタート/9:43山道に合流/9:50三級基準点/10:04[360m]ピーク/10:27〜50山頂/11:03林道出合/11:46エンド。
(天気) 晴れ、少し雲が多い。気温は木陰で8℃ほど。山頂は陽だまりになっており、風も無くぽかぽか陽気だった。視界はまずまず良かった。昼が近づいて黒みがかった雲が空に広がり出した。
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 播磨科学公園都市
 に入ったとき、多
 賀登山の上に虹が
 かかるのを暫し眺
 めていた

 この荒神社の裏か
 ら山裾に取り付い
 た
   
疎らな林の中を適当に登って行く 少し登るとはっきりとした登山道に出会った 登山道の途中で三級基準点を見る
    
尾根はこのようにはっきりした道もあれば、不
確かな所もあった
展望の無い尾根歩きだったが、山頂が近づいた
とき木立を通して山頂方向を見る
山頂は明るく開けており、燦々と陽射しを受け
ていた

 山頂から南を望むと
 スプリング8が眺め
 られるように木が切
 られていた

       三原栗山を囲んで作
       られたスプリング8
       を大きく見る
        
   
上の写真の三濃山を大きく見る 下山は西にある林道へと小径を辿ることにした 目印テープもあって、小径を無理なく歩いて行く
    
山頂から13分で林道に出た 後は林道を北へと歩いて行く 駐車地点に近づいたとき、三原栗山を間近に見た