TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
野瀬奥山  のせおくやま 328m
 
天下台山 てんかだいやま 321.3m
 
 
1/2.5万地図 : 網干/相生 相生市
 
【2011年3月】 2011-33(TAJI&HM)
 
    《野瀬奥山》 天下台山より  2011 / 3 《天下台山》 野瀬奥山の山頂近くより  2011 / 3

 播州南部において短い時間の中でしっかり登れる山域としては、御津山脈は悪くないと思える。2011年2月の13日に午後のミニハイキングとして御坊山から御坊尾根で野瀬奥山へと歩いたが、その鄙な雰囲気は好感が持てた。そのおりは下山コースとして馬場坂西コースで戻ったが、本当は天下台山まで歩きたいと思ったものだった。それを時間の関係で割愛していた。そこで次に歩くのなら逆コースのような形で、馬場坂西コースから御坊尾根で野瀬奥山を目指し、次に天下台山までをあるこうと考えた。それぐらいなら半日のハイキングで済みそうだった。その考えを実行したのは御坊尾根を歩いた一ヶ月半後の3月下旬、26日土曜日のことだった。この日はパートナーが午後に用事があると言うことで、遠くへ出かけるのは諦めた。また北部は雪との予報もあったので、播州南部で過ごそうと考えた。そこで野瀬奥山から天下台山へのハイキングを、この機会で実行しようと考えたものである。
 この日の朝の空は少し雲が多いと思われるものの、まずまずの晴れと言えそうだった。ただ冷たい北風があって、3月の初めではと思えそうな寒さだった。車は天下台山西コースの登山口そばに止めた。東部墓園のそばだった。遠見山トンネルに通じる市道を水子地蔵の位置まで歩いて行くが、市道は制限速度オーバーで走る車が多いようで、歩くには少し危なっかしい道路だった。途中で登山口標識を見たが、それは天下台山の西尾根コースの登山口だった。そのそばを通り過ぎて水子地蔵が見えると、その手前にごく細いコンクリートの小径が見えた。入口に標識は無かったが、それが沢沿い道になるのだろうと思って、その小径に入った。すぐにごく普通の野道となり、自然とハイキングの雰囲気の中に入って行くことが出来た。この後はコースのイメージを掴んでいるので、標識が適確に付いていることもあって、地図を見なくとも無理なく歩いて行けた。そのハイキングの様子は下の写真日記を見ていただくとして、概ね頭に描いた通りのハイキングが出来た。この日歩いたその後のコースを紹介すると、沢沿いの馬場坂西コースは途中から沢を離れ出して緩い登り坂になり、その途中で左手に沢に降りる道が分かれた。その沢への道に入って沢を越し、その先の急坂を登って御坊尾根に出た。次に30番鉄塔、29番鉄塔のそばを通ってたつの市と相生市の境界尾根に合流すると、南へと強化に尾根を登って野瀬奥山の山頂に立った。引き返す形で境界尾根を北へと歩いて273mピークを越し、馬場坂を過ぎて岩屋谷コースに合流する。もう後は遊歩道のようなコースを歩いて、楽々と天下台山の山頂に立った。ここで休憩と共に早めの昼食をとって、下山は西コースを下って駐車地点に戻ってきた。これでざっと3時間。歩いていた時間は2時間半ほどと、まさに手頃なハイキングを楽しむことが出来た。そして改めてこの山域にはそま道を含めと多くの登山道が付いていること、そのために多彩なコース設定が出来る面白さのあることが分かった。ただこの日のハイキングを振り返ると、後半の天下台山がすっかりハイキングの山として賑わいを見せていたことに対して、前半で歩いた馬場坂西コース、そして御坊尾根コース、境界尾根コースの方が素朴な味わいがあって、静けさを好むこちらとしてはずっと楽しかったと思えた。
(2011/4記)(2020/6改訂)
<登山日> 2011年3月26日 9:03スタート/9:14水子地蔵/9:39馬場坂西コースを離れて沢に向かう/9:51御坊尾根に出る/10:07〜20野瀬奥山/10:37馬場坂/10:45岩屋谷コースに合流する/10:53〜11:22天下台山/11:51エンド。
(天気) 晴れ。雲が多く、北から絶え間なく流れてきた。気温は10℃ほど、陽射しの下では十分な暖かさだったが、雲が陽射しを隠すと風が現れて寒くなった。視界はまずまず良かった。天下台山の山頂に着いた頃より、北の空は雪雲に隠され出した。その雪雲が流れてきて、下山中は小雪が舞うまでになった。その時間は長くは無く、下山を終える頃には晴れ間が広がってきた。
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天下台山西コースの登山口に駐車した ここに下山する予定なので、目の前の市道をまずは歩く 市道は遠見山トンネルに通じる道だが、走り易いのか猛スピードで走る車が多かった 歩いていると左手に登山口標識を見た 天下台山の西尾根コースの登山口だった
水子地蔵が見えると、その横にコンクリートの小径が始まっていた 但し標識は無かった すぐに野道に変わって沢に沿って続くようになった 馬場坂西コースを正しく歩いているようだった 御坊山コースが分岐する 一ヶ月半前は逆から歩いてきて、ここで御坊山コースに入っている
沢は御坊渓谷とも呼ばれるようだが、この辺りは少しは渓谷美があった 馬場坂西コースはほぼ平坦なまま沢沿いを暫く続いた 小径が緩やかな登りになると共に、沢から離れ出した
登り坂の途中で右手に下る道が現れた そちらが野瀬奥山への道だった 小径を下ると、すぐに沢に下り着いた 沢を渡って上り坂に入る シダの目立つ道だったが、道幅があったので無理なく登って行けた
坂を登る途中で西に展望が開けた 黒鉄山を大きく見る ひんやりとした空気が急坂登りには快かった
急坂を登り切って尾根に出た それは御坊尾根で、そこより東へと歩いて行く その辺りの尾根は平坦で歩き易かった 前方に二つの鉄塔が見えるが、30番鉄塔、29番鉄塔だった 29番鉄塔の前は広場になっていた 展望が良く、東には野瀬奥山が大きく迫っていた
御坊尾根は最後、野瀬奥山と天下台山をつなぐ尾根に合流した その先は立入禁止だった 尾根は相生市とたつの市の境界尾根で、南へと登れば野瀬奥山だった 立入禁止の鉄条網に沿って小径が急坂で続いた
坂が緩くなると、山頂に立つ標柱が見えてきた 野瀬奥山の山頂は少し雑然としている 山頂を越して尾根道のまま少し南に下る
 前方に展望が開けて瀬戸
 の海が眺められた 南に
 歩くのはそこまでとして
 引き返すことにした

   野瀬奥山の山頂を越えて
   北へと下って行く 前方
   に天下台山を眺めながら
   だった

 境界尾根の途中で展望
 が開けたため、足を止
 めてその風景をいっと
 き眺めていた
御坊尾根の合流点を過ぎて北へと進んだ 境界尾根には鉄城門が続く 273mピークを過ぎて馬場坂に着く
天下台山への登りにかかった 東尾根コースに合流した 岩屋谷コースに合流すると、すっかり遊歩道だった
山頂が近づいて階段の道となった 階段の途中から南東に野瀬奥山を見る 山頂が目前となって陽射しが広がり出した

 山頂に着いて三角点
 に前に立つ


  休憩は最高点の南側
  の斜面でとった

 休憩地点から南の瀬
 戸内海の方向を眺め
 る
最高点に立って北の空を眺める
東の方向を見る 足下の280mピークに建つ東屋を見る
西の方向を見る 北西の空に雪雲が広がり出した 雪雲が上空まで来るのを見て下山とする
西コースに入る 登山道は幅広の道だった 左を見ると、展望台のある280mピークが
望まれた
右も280mのピークだが、北尾根のピーク
だった
程なく北尾根コースが分かれた 上空を見るとすっかり暗い空だった 近くに水戸大神があるようだった
道そばに小さな鳥居を見る 長命水がそこに
あった
写真には写っていないが、小雪が暫くちらつ
いた
階段道を下っていると、小さな東屋が現れた
登山道が緩やかになる頃、急速に晴れてきた 登山口は近い すっかり明るい登山道だった 鳥居をくぐれば駐車地点は目と鼻の先だった