梅雨どきの湿った空気の中でも汗を流したいものだが、軽い汗で済まそうと考えたとき、遊歩道歩きのまま山頂に立てる山が適していると思えた。そして山頂で展望が楽しめることも考えると、自然と天下台山が思い浮かんだ。その考えで昼どきを山頂で過ごそうと向かったのは、2012年7月の最初の土曜日だった。車は岩屋谷公園の駐車場に止めてスタートとした。曇り空ながら、少しは青空も見られる空だった。この天下台山は良く知られている山でいまさらの紹介でもないので、この日のハイキングの様子は下の写真帳で見ていただくとするが、もくろみ通りに遊歩道歩きでごく気楽に山頂に立てた。この日は他のハイカーで山頂部を占められていたので、山頂の北寄りにある立見岩で展望を楽しんだ。相生市街が眺められるだけでなく、瀬戸内から北の三濃山まで一望で、なかなか良い展望場所だった。昼休憩を終える頃には青空が広がってきており、確実に晴れに向かっていた。そこで下山は北尾根コースを下ることにした。こちらは遊歩道とは呼べず、ごく普通の里山道を歩いて行く。困ったのは季節がらか蜘蛛の巣が多いことで、ずっと蜘蛛の巣を払いながら下った。この尾根には所々で展望があり、烏帽子岩でもトンビ岩でも、また送電塔の建つ位置でも足を止めて展望を楽しんだ。車を止めている岩屋谷公園の駐車場からさほど離れていない墓地の一角に下り着いたときは、すっかり快晴の空に替わっていた。
(2007/7記)(2020/6改訂) |